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2013/02/17

タイガーマスク #45「望郷の少年」

録画した日〔2013/2/8:TOKYOMX〕

日本を離れ海外武者修行中の伊達タイガー。
今回はドイツのハンブルグに遠征し、地元の人気怪力レスラー・マップマンとの一騎討ちを迎えました。
後に黒のカリスマ・蝶野正洋も修行を積んだ「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」のドイツマット。ハンブルグは神様カールゴッチのギミック上の生まれ故郷でもあります。
そんな異郷の地初参戦にしてメインイベントに抜擢される伊達タイガー。
日プロではまだまだ若手のホープ扱いですが、初代アジア王者の実績が世界的評価につながっているのでしょう。
対戦相手・マップマンは一見すると怪物ギミックのキワモノですが、目の肥えたハンブルグっ子から尊敬されている名レスラー。
決戦前日には地元スポーツクラブで伊達タイガーと偶然鉢合わせ、丁々発止の大舌戦を繰り広げました。
しかし本当に「偶然」だったのか?、ドイツの東スポ的メディアが絡んだビッグマッチ前の猛デモだった線が濃厚です。

ハンブルグでは同朋の少年・つよし君との交流もありました。
つよし君はフリッツさんという里親に育てられている孤児。
自ら「レスキチ」を名乗り、その意味を問われると「レスリングXXXX」と放送禁止のfour-letter wordをブチ上げるプロレス大好きのやんちゃ坊主です。
フリッツさん&つよし君とすっかり意気投合した伊達タイガーはちょっとリラックスモード。フリッツさん経由で地元の毛皮職人にマスク作りを依頼します。
なんとあの黄色いマスクは毛皮製だった…。
だとすれば、1981年4月23日に蔵前でお披露目された伝説の佐山タイガーオンボロマスクは、極めて原作に忠実な一品と言えるでしょう。
ちなみにこのマスク作りではプチトラブルが勃発。
レスキチ・つよし君が旧マスクを持って逃走、新マスクを作るドイツ毛皮職人は喘息の発作で作業不能となってしまいました。
カブるマスクが無くなった伊達タイガーですが、そのチャリティー精神からつよし君を犯人扱いする事ができません。
しかし、やんちゃしたクソガキをブン殴って締め落として叩き潰すのも立派な教育。
虎の穴、日プロという二大ブラック団体に育てられた伊達タイガーだけに、屈折した価値観が擦り込まれてしまったのでしょうか。
結局毛皮職人は体調回復して試合開始直前にマスクを納品。
新品マスクでノリノリの伊達タイガーは、怪力・マップマンをジャーマンスープレックスで撃沈しました。
マッチメイクや待遇も含め順調な海外一人旅を続ける伊達タイガーですが、その反動でちびっ子ハウスは出番ゼロの放置状態。
もちろん我らが馬場さん他の日プロ勢も、活動の状況報告は必然的にシャットアウトされてしまいます。
ハウスのクソガキ連中だけでなく、昭和のプロレスファンのためにもさっさと修行なんぞ切り上げて凱旋帰国をしてほしいもんです。