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2013/11/10

WWE PPVスペシャル「ヘル・イン・ア・セル2013」

録画した日〔2013/11/7:スカチャン1〕

マイアミで開催された「無慈悲な構造物」金網戦がウリのPPV。
メイン戦はダニエル・ブライアンとランディ・オートンによるWWE王座決定戦。レフェリーはブライアンの師匠でありトリプルHの親友でもあるショーン・マイケルズです。
ヘロヘロながらもドヤ顔を絶やさず勝利を分かち合う悪のCOOと新王者。
空位となっていた最高峰ベルトは、トリプルHが望んだとおり子飼いの毒蛇オートンの元へ収まりました。
もちろんここへ至る顛末は疑惑と謎掛けに満ち満ちたもの。そしてそのキーとなったのはやっぱり特別レフェリー・HBKでした。
試合終盤、トリプルH乱入でカオス状態となったリングで「教え子」ブライアンに必殺のスイート・チン・ミュージックをブチかましたHBK。
ただ、流れ的に裏切りや策略の類ではない模様。
目の前で親友・トリプルHがブライアンにKOされたことに対し、カラダが勝手に反応してしまったようです…。
直情的に「やっちまった」マイケルズは、自らが明暗を振り分けた盟友やら愛弟子やらを残し、極上の顔芸でリングに背を向けます。
毎度毎度のパターンではありますが、マイケルズが醸し出す一連の”間”は唯一無比。
WWEの無形文化財と言ってもいいのではないでしょうか。
予想どおりマイケルズ(およびトリプルH)に「持ってかれた」ものの、トップの称号をゲットしたのは誰が何と言おうと毒蛇オートン。
この日リビルドされた相関関係を鑑みると翌日RAWからいきなり空気になる予感が漂いますが、せめて来年のロイヤルランブルぐらいまではその座に君臨し続けてほしいものです。

①タッグ王座戦:ローデス兄弟vsシールドの2人vsウーソズ
You're fired葬から巡り巡ってタッグ戦線のド真ん中に立ったローデス兄弟が、王者には不利となる3WAYマッチルールを切り抜けて見事に防衛。
今が勝負のウーソズの奮闘もあり「名勝負」コールが飛び出す大熱戦となりました。

②ケイン復活(ミズがとばっちり)
試合なしのミズがワイアットファミリーと不毛な乱闘をしているところ、サマースラムの面白マッチ以来欠場に追い込まれていたケインが久々の乱入。
ムシャクシャしてたらしい赤い処刑マシンは、仇敵を駆逐した勢いで不遇のミズまでKOしてしまいました。

③男女混合戦:ファンダンゴ夫妻vsグレートカリ&ナタリア
ファンダンゴの相方・サマーレイがデビュー戦(?)でナタリアからフォールを奪う大金星。
前出のミズのみならずドルフ・ジグラーあたりも出番が与えられなかった狭き門のPPVで、このクソ試合を決行する意味はあったのでしょうか…。

④US王座戦:シールドの1人vsビッグ・E・ラングストン
なぜか今頃ゴリ押し期に入った筋肉お化け・ラングストン。
シールドの薄毛を粉砕しビッグエンディングと相成りましたが、もちろんこれはベルト移動なし(場外カウントアウト勝ち)の試合終了後。まだまだトップ戦線は遠いようです。

⑤金網戦:CMパンクvsライバック+ポールヘイマン
ハゲデブ・ポールヘイマンは、はしご車を手配し金網の天井から文字どおりの高みの見物を決め込むことに。しかしもうこの時点でこのエンディングは容易に想像可能となります。
いつかのミックフォーリーのように天井の金網が抜けちゃったら?、とヒヤヒヤするオマケコントでした。

⑥ロスマタドールvs極右軍団(スワガー&セザーロ)
異常なまでの身体能力を誇る子牛も含め、スペインの闘牛士チームがめでたくPPV参戦。セザーロのジャイアントスイング31回転(!)を凌ぎ切って勝利を収めました。
なお解説のJBLによると、天才子牛の正体はこの日スペイン語実況席にゲスト参戦していたレイミステリオだそうです。

⑦世界王座戦:デル・リオvsジョン・シナ
相変わらずマッハのスピードで故障を直してくるジョン・シナ。歓迎の「シーナ、サック!!」チャントを物ともせず完勝でベルト奪取です。
それにしても、王道を行くシナにとっては亜流とも言える世界王座。本線からは距離をおいて、スマックダウンのテコ入れにでも駆り出されるのでしょうか。

⑧ディーバ王座戦:AJリーvsベラ姉妹のブライアンの嫁の方
PPV、RAW、スマックダウンと毎回毎回ぶつかってる2人の勝負はAJリーに軍配。
しかし何度見ても一番強そうなのはスーパーフライ2世のタミーナスヌーカです。