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2013/08/20

タイガーマスク #72「ミスター不動登場」

録画した日〔2013/8/16:TOKYOMX〕

「日プロの秘密兵器」「日本人レスラー覆面第2号」のふれ込みでミスター不動が堂々のデビュー。
もちろん正体は、伊達タイガーの旧友・大門大吾です。
旧友のコネ1本でメジャーマットに辿り着きやがったレスラー崩れ。
#18で日プロマットにスポット参戦(伊達タイガーとの同門対決)しているので、厳密にはデビューではなく「現役復帰」とするべきでしょう。
そのスポット参戦の際は木彫の土産物みたいなマスクをパックリカチ割られ、全国のプロレスファンに素顔を晒されたミスター不動。
いわゆる「顔バレ」のマスクマンです。
まあ、都合の悪いエピソードを「なかった事」にできるのもプロレスの魅力の一つ。
2代目タイガーデビュー戦(S59.8.26田園コロシアム)で声が枯れるほど三沢コールをしたようなヘソ曲がりファンもこの日はいなかったようで、とりあえず未知の強豪ムードが漂うデビュー戦となりました。
初陣の相手を務めたのは「ペドロモラレスを思わせる美青年」と称されたスマイリージョー。
程々の実力でそこそこ試合をリードできる都合のいいヒールレスラーです。
それにしてもガッカリなのがミスター不動のコスチューム。
裸足にスネ出しヒザ当ての典型的なジャップ田吾作スタイルじゃぁ、どっちがヒールなんだか分かりません。
注目のデビュー戦はミスター不動が豪快なキチンシンク一撃でスマイリーをKO。試合後はチビっ子からの嬉しいサイン責めが待っていました。
ブサイクな見た目にかかわらず、ファンは正規軍のベビーフェイスとして日プロ2人目のマスクマンを迎え入れた模樣です。
順調な滑り出しを見せたミスター不動。デビュー2戦目にして早くも伊達タイガーとの友情タッグが実現します。
対戦相手は非・虎の穴のキングボア&アナコンダ組。
キングボアは2m超級の大巨人、アナコンダは軟体ヌルヌル体質という個性派タッグではあるものの、ここは確勝モードで臨みたいステップレースといえるでしょう。
伊達タイガーの心強い後ろ盾を受けたミスター不動は、ボストンクラブ→サーフボードストレッチ→ジャーマンスープレックスの豪快コンボを炸裂させるなど大躍動。
それでいながらフィニッシュを伊達タイガーに譲るという、ベテラン顔負けの試合運びを見せ余裕のデビュー2連勝を飾りました。

とうとう実現してしまったミスター不動=大門大吾の猛プッシュ。
本人からすれば「俺の人生にも一度くらい幸せな時があってもいいだろう」的な感慨があるのでしょうが、その実力はともかく、伊達タイガーとはルックスやスター性で雲泥の差があります。
まさか日プロは2人の抱き合わせプッシュを企てているのか。
素行に疑問ありの大門大吾は適当に無期限海外武者修行にブチ込んで、大事な幹部候補生・伊達タイガーをじっくり育てていくのが得策ではないかと思われます。