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2013/08/05

タイガーマスク #70「未練のマット」

録画した日〔2013/8/2:TOKYOMX〕

米マットを主戦場とする日本人マスクマン・カミカゼが唐突に日プロ参戦。
さっそく伊達タイガーの覆面王座に挑戦する事となりました。
両者はロサンゼルスマットで対戦経験あり(#48)。その際は伊達タイガーが勝利を収めています。
以来の2度目の対決となる2人に変なアングルなどは無く、特にカミカゼにとっては思う存分正攻法で臨む事ができる待望のリベンジマッチとなります。
この試合のマッチメイクはもちろん馬場さん。日プロ主要メンバーを従え興味津々にカミカゼの稽古を見学です。
みんな仲良くお揃いのトレーナーに身を包んでいるのは、下手な事したら総掛かりで潰しに行くという、非日プロ系逆輸入マスクマンへの威圧の意味があるのかもしれません。
なんとも楽しみな日本人マスクマン頂上決戦ですが、伊達タイガーはイマイチ集中ができていない模様。
前回#69において、ハンス少年(18歳・リングネーム“ナチス・ユンケル”)を虎の穴の処刑から守れなかった事がどうしても脳裏から離れないためです。
ただ、ハンス少年の件は日本国内発生のれっきとした殺人事件。
悩むとか後悔とかどうのの問題ではなく、さっさと地元警察に駆け込むべきではないでしょうか。
こうして迎えたタイトル戦は60分3本勝負。
心ここにあらずの伊達タイガーは、懸念されたとおり1本目をあっさりと落としてしまいますが、2本目は持ち直してイーブンに。
最終的にはフルタイムドローへ粘りこみどうにかタイトルを死守しました。
気持ちが通わずにどうもスッキリしない薄氷の防衛戦。
試合後に「充実感がなかった」「未練がある」などと不満をブチ上げたのは、他ならぬカミカゼです。
そしてこれを真に受けて反省してしまう伊達タイガー。
まあ真っ直ぐひたむきでイイっちゃあイイんですが、プロレスで長くメシ食って行きたいんならフレアーやレイス、ニックの試合を見て研鑽を積んでほしいものです。
不完全燃焼の2人は試合終了のその足で闇紳士・嵐先生を表敬訪問。
ちなみに嵐先生とカミカゼは柔道「講道館」出身で先輩後輩の間柄になるのだとの事です。
これは初耳…。まあ、講道館サイドとしても暗黒フィクサーとジャップギミックの覆面レスラーの存在はマイナス要素でしかないので、今まで公にしてこなかったのでしょう。
例によってありがたいお話を聞かされて終わった嵐先生の夜の問答会。
その帰り際、嵐道場に居候してる大門大吾が旧友・伊達タイガーへ支援を表明。遠巻きにもったいぶりながら自らのリング復帰を示唆してきやがりました。
標題の「未練のマット」とは不完全燃焼の伊達タイガー&カミカゼでなく、レスラー崩れ・大門の心象だったのか…。
#18においてコンセプト不明の不動明王ギミックでスポット参戦をしたことはあるものの、ズングリムックリでコワモテの風貌からレスラーとしての華の無さは一目瞭然。
少なくとも、デカくて分かりやすい選手が好きな馬場さんのお眼鏡にかなうことはないでしょう。
ハンス少年事件、カミカゼのダメ出し、大門のお世話などなど、人の良さ故にどうしても諸案件を背負い込みがちな伊達タイガー。
とりあえず前2件は真摯に受け止めるとしても、大門の戯言については基本完全放置、放ったらかしでいいんじゃないでしょうか。