G1クライマックス開幕前最後のビッグマッチ。
メイン戦はレインメーカー・オカダにプリンスデヴィットが挑んだIWGP王座戦でした。
堂々防衛のレインメーカー。
もはやいい試合して勝つのは当たり前、その後きれいに興行を締めるまでが26歳の金看板に求められる役割です。
喋りが上擦ったりで相変わらず心もとないのですが、そこはもちろん懐刀の外道が付きっ切りでサポート。
お客さんはそんな愉快な一蓮托生っぷりも含めて、王者のカネの雨を享受しているようです。
一方、4月のヒールターンから一気に最高峰挑戦まで駆け上がったデヴィット。
返り討ちでその勢いは小休止となりましたが、極悪無法ユニット「バレットクラブ」の連中と悪い事ばっかりやって取り敢えず体裁は保てたようです。
何事にも一生懸命なバレットクラブの仲間たち。今やるべきことは悪い事をひたすら継続することではないでしょうか。
ただ次の舞台は見る側がやたら熱くて真剣になる真夏のG1決戦。
単なるヒール路線をブチ抜けて、ファンから総スカンを食らう覚悟はあるのか?、ひっそりと注目したいと思います。
今回の放送は日曜日の午後。大会全試合をまるごと2時間弱にパッケージしたかたちでした。
しかし、いつもの30分番組と比べればかなり余裕があったはずなのに、各試合なんか忙しくて散漫な印象。さすがに第一試合からギュー詰めにしなくても良かったのではないでしょうか。
BS放送とはいえ日曜日の昼間にやってれば、何となく、間違って、思わずってな感じで見てしまう人も多そうなところ。ここに因縁ストーリーや試合後の独演会など、プロレスならではのエッセンスを織り交ぜれば食いついてくる「一見さん」も多いはずです。
いろいろ試行錯誤で今後も継続してほしい2時間スペシャルでした。