録画した日〔2013/5/24:TOKYOMX〕
東北サーキット真っ只中の第2次シルバーリーグ。
前回#59の仙台から岩手へ、今回は盛岡体育館での興行となります。
日プロご一行は青森行きの急行列車に揺られて盛岡へ移動。これぞ古き良き時代の巡業風景と言えるでしょう。
旅情満点の東北路、仲良くボックスシートに収まった猪木&大木金太郎は日々の闘いを忘れて束の間のリラックスモードに浸ります。
しかしそんな長閑な道中に思わぬハプニングが勃発。巡業列車が、エンストにより踏切で立ち往生していた乗用車と接触事故を起こしてしまいました。
幸い日プロ勢を含めた乗客に怪我人はありませんでしたが、乗用車の運転手は足を負傷してしまった模様です。
ここで伊達タイガーがチャリティ馬鹿の本領を発揮。たまたま列車に居合わせた医者と共に、負傷した運転手を頼まれてもねぇくせに市内の病院へ搬送します。
ちなみにこの医者こそ標題の「へんくつ医者」。
飲んだくれで素行は悪いものの、地位や名誉や報酬を度外視して寒村の僻地医療に携わる赤ひげギミックです。
なお、伊達タイガーを除いた日プロ勢は国鉄の代替バスで無事に現地入り。
人命だのチャリティーだのより興行主への義理が大事な馬場さんは、大会中止→違約金発生の大ピンチを乗り越えホッと一安心です。
そんな馬場さんに「今、病院」「ワケは後で」「セミファイナルには間に合う」と身勝手な重役出勤を宣言する伊達タイガー。
馬場さんからのお咎めはありませんでしたが、大事な興行に穴を空けかねない、本来なら懲罰モノの単独行動です。
列車事故の影響もなく無事に開催へと漕ぎ着けた盛岡大会。
重役出勤の伊達タイガーもしれっとセミファイナル前に会場入り、猪木をパートナーにタッグマッチ(60分3本勝負)に挑みます。
対戦相手は、ザ・エンゼル&ザ・デーモンとか言う雑魚外人タッグ。
チャリティー帰りで意気揚がる伊達タイガーは、1本目をバックドロップからのボストンクラブでタップアウト勝ち。
そしてなんと2本目は、開始30秒に伝家の宝刀・ウルトラタイガーブリーカーを抜いて文字どおりの秒殺。
外人タッグどころかパートナー猪木の見せ場も完封する八面六臂の大活躍を見せました。
盛岡大会の翌日は移動日でオフ。
巡業列車で次の目的地・青森へ向かう日プロ勢でしたが、伊達タイガーはここでまたもや一人よがりの身勝手単独行動を馬場さんに直訴します。
「昨日知り合った医者の地元を見てみたい」「だからオレだけ上りの鈍行に乗る」「青森大会は明日、今夜中に着けばいい」とヤリたい放題言い放題のチャリティー馬鹿。
なぜか今回も馬場さんのGOサインを取り付け、鈍行とローカルバスを乗り継ぎへんくつ医者のホームタウンへ向かいます。
寒村のちびっ子に夢と正義を語る伊達タイガー。
これだけに飽き足らず、伊達タイガーはへんくつ医者へ最新医療機器をプレゼントして日プロ勢の待つ青森へ旅立って行きました。
そんなこんなで伊達タイガーのベビーフェイス道が全開となった盛岡巡業。
そのノブレス・オブリージュっぷりにへんくつ医者もリスペクトを抱いたようです。
ただヤッパリ気になるのは度重なる単独行動とそれに対する馬場さんの大甘裁定。
馬場さんからすると、伊達タイガーは後のジャンボ鶴田のような超法規的箱入り息子ということになるのでしょうか。