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2015/06/11

ローリング・ストーンズ:レア&アンシーン(THE ROLLING STONES RARE AND UNSEEN)

録画した日〔2015/2/5:ミュージック・エア〕

2010年にリリースされたドキュメンタリー系DVD。
新旧ごちゃ混ぜのニュース、インタビュー映像で構成されています。
隅っこでベース弾いてるだけの分際で「あと30年は戦える」と高らかにブチ上げた若き日のビルワイマン。
これはデビューから10年ほど経った70年代前半のインタビュー映像。この時のビルにとって「あと30年」はジョークの範疇だったはずです。
果たしてストーンズは以降30年どころか40年、トータルで言えば50年を超えた今も現役続行中。そして老兵ワイマンが退役したのはあのインタビューからだいたい20年後の90年代初頭。
まあ、ここまで来れば20年やら30年やらのズレはブレの範囲って事でいいのでしょう、
同じく退役組では、すっかりXLサイズに変貌したミックテイラーもインタビューで登場。
この時点(2010年頃)では、もう一回本隊に招集されるうえに極東日本で「SilverTrain」まで演っちゃうなんて事は考えてもいなかったでしょう。
どうしてもスキャンダルが中心となるストーンズのこの手のアーカイブ集。
ドラッグ案件でしょっ引かれてワイワイガヤガヤ裁判所界隈にお出ましする一連の流れは、60年代ロックスターの定番ムーブです。
70年代に入っても懲りずにラリってしょっ引かれ続けてたのは不良番長・キースリチャーズ。
カナダでパクられた際には盟友ミックがシャバでお出迎え。群がるパパラッチ連中相手に炎上必至の不謹慎コメントを投下します。
既成の価値観との真っ向勝負もストーンズの魅力。60年代にはお固い英国政治家とフロントマン・ミックによる討論会がマッチアップされていました。
この1vs3ハンデ戦はヘリで勇躍参戦したミックがゴージャスに完勝。
それにしても20代半ばにして政治家相手にこの振る舞いとは、なんともふてぶてしい若者です。
アラフォーの80年代に入っても何かと物議を醸しっ放しのストーンズ。
「UnderCoverOfTheNight」の放送禁止プロモについては、チャチなテレビ回線で熱い議論が交わされました。
もちろん受けて立ったのはフロントマン・ミック。こんな仕事、ろれつが回らないキースにやらせる訳には行きません。
既出のネタが大半のこの番組の中で私が初見だったのは「ミックジャガーセンター」とかいうミック関連施設。
落成は2000年3月で場所は生まれ故郷の英国ダートフォード。日本のミックファンとしては“松井秀喜ベースボールミュージアム”みたいなもんだと思っとけばいいんでしょうか。
チャーリーワッツの出番は例によって極小。
フランス移住問題(税金逃れ)でパパラッチに付き纏われたり、趣味のジャズレコードを漁ってるシーンが取り上げられました。
どこからどう見ても紳士然のチャーリー。しかしこの男こそミックもキースもひれ伏すストーンズ裏ボスだというのだから分からないものです。
表題どおりの「レア&アンシーン」もチラホラありましたが、基本的にはおなじみ映像の連続でのんびりニヤニヤと見られる感じの作品。
そういえばロンウッドは出てたっけ?。よく見てませんでした。