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2016/02/12

WWE「トリビュート・トゥ・ザ・トゥループス」

録画した日〔2016/1/22:スカチャン1〕

年末恒例の米軍慰問公演。
13回目となる今回はフロリダ州ジャクソンビル基地近くのアリーナで開催されました。
格納庫にリングをおっ建てるなど毎年気合が入りまくる慰問公演ですが、なぜか今年は普通のスポーツアリーナ(Veterans Memorial Arena)が会場。
客席に米兵の姿はまばらで、レインズたちの愛国モードがなければRAWだかSMACKDOWNだかとあまり変わらない感じです。
米軍公演にうってつけの多国籍ヒールユニット「国際同盟(LEAGUE OF NATIONS)」。ああだこうだと自由と正義の国にケチを付けて回ります。
そんな中の英国出身・ウェイドバレットによる「アメリカは飯がまずい」はブラックジョークか。なお言うまでもありませんが米と英はガチガチの同盟国です。
久々の演説会をブチ上げたルセフ&ラナ嬢のリアルヒール夫婦。ただし内容は、親露反米アングル全開だった2014年と比べるとかなり控えめなものでした。
ここでの主役は対戦相手のジャックスワガー。「We the People!」連呼の勧善懲悪マッチにお客さんは大喜びです。
カナダ出身のケビンオーエンズはお国自慢を交えての米国批判を展開。ニヤニヤ生温かくブーイングするお客さんからアメリカとカナダの関係性が見て取れるようでした。
ちなみに試合でオーエンズは、強くてデカいアメリカのライバックを前に姑息な敵前逃亡をカマしています。
試合の合間には各自の慰問エピソードを次々紹介。
と言うよりエピソードの合間に試合があると言った方が正しいでしょう。リングで憎まれ口叩いてた連中も含め、ベビー/ヒールの制約を取っ払ったほっこり熱い慈善活動です。
公演の締めはレインズ達と国際同盟&ワイアット家によるなんと8vs8の16人タッグ。
やっつけ感たっぷりのノープランクソ試合は、愛国無罪の範疇により大正義のお祭りマッチへと昇華しました。

なおこの米軍公演年末特番がスカパー管轄で放送される最後のPPV。
本年2016年からは円安不利のドル建てインフラ「WWEネットワーク」でしかPPVを見る事はできません。
私も先日ネットワーク入りを果たしましたが、その膨大なコンテンツを見たところ日本語字幕導入は到底無理という印象。
日本語字幕がなかったら、この先レッスルマニアやサマースラムはともかく慰問公演を見ることはないかな、と思ってます。