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2013/02/24

ワールドプロレスリングクラシックス#46「闘魂三銃士特集」

録画した日〔2012/10/27:朝日ニュースター〕

平成2年の4月27日、5月24日に行われた闘魂三銃士(武藤敬司)のビッグマッチをチョイス。
いずれも会場は東京ベイNKホールです。
平成2年4月27日のIWGPタッグ「橋本・マサ斎藤vs蝶野・武藤」。NWAでトップを張った武藤敬司の凱旋帰国第1戦です。
武藤にとっては盟友2人と後見人マサさんを迎えたアドレナリン全開必至の大舞台。
一足先にすっかりデキ上がった超満員のお客さんは、地鳴りのような大歓声で次代のヒーローの凱旋を歓迎します。
当時高3だった私としてはクラシックでも何でもない「ついこの間」の試合。土曜夕方4時に友達と一緒にテレビ観戦したのを鮮明に覚えています。
当時は天才・武藤が繰り出す見たこともないムーブにびっくりしっぱなしでしたが、24年後に大画面&重低音TVで見直すと、破壊王・橋本真也の大砲のような極太攻撃に2度びっくりです。
試合は武藤がフワッと重いラウンディングボディプレスでマサさんからピンフォール勝ち。
見事な一発ツモで、凱旋即IWGP戴冠のスターシステムを遂行しました。
そしてこれは蝶野&武藤だけのものではなく、橋本をプラスした「闘魂三銃士」が初めて掲げた歴史的な勝利と言えるでしょう。
この平成2年はプロレス界にとって最重要ともいえるビッグマッチが連発した年でした。
少しプロレスから遠ざかっていた私も「2.10」「4.13」の2大ドーム決戦で完全復帰。
しかし2回のドームはあくまで一つの起爆剤で、この「4.27新日」と「6.8全日(三沢-鶴田戦)」が本当の爆発点、次代に繋がるエポックだったのだと思います。

放送もう1試合は平成2年5月24日の「長州vs武藤」。
長州力vs闘魂三銃士シングル3番勝負という「そういえばあったかも…」的なプチテーマを冠したシングル初対決です。
ショッパイ訳でも噛み合ってない訳でもないのですが、お互い何となくノレてなさそうな異色対決。
最後は苗字絶叫のプレミア付きリキラリアットを2、3発ブチ込まれて、武藤が俺達の時代の軍門に降ってしまいました。
それにしても90年代新日マットにおける武藤と長州の絡みは、実現が避けられていたのか、実現してたけどインパクトがなかっただけなのか、私にはほとんど印象がありません。
今はなき(と言っても建物は健在)NKホールの2試合を通じて強烈だったのは、お客さんの声量のデカさでした。
ネットは無いけど情報は存分に溢れていた活字プロレス鳴動期。
皆んなが腹から声を出して熱狂していたのは、プロレスというジャンルがフェイクとリアルを程よく噛み合わせた素晴らしい時代に突入していたからだと思います。