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2015/07/23

ザ・ローリング・ストーンズ L.A.フォーラム ~ライブ・イン 1975 - L.A.FORUM(LIVE IN 1975) -

録画した日〔2015/3/29:WOWOWライブ〕

昭和50年ストーンズ北米ツアーの7.13LA公演。
会場は名門「The Forum」。5連戦の4日目にあたります。
“みんなも参加してくれ”とのミック号令でステージトップに密集した輩ども。むさっ苦しく「You Gotta Move」をコーラスしました。
ストーンズ本隊+陽気な仲間のコラボという、'75-76ツアーの特色がよく現れたシーンです。
その陽気な仲間とは、ピアノ系ビリープレストンとパーカッション系オリーE.ブラウンの底抜けアメリカン2人。
ビリーは既に他界していますがオリーEはご健在。なぜか不動産仲買業者(realtor)、高校バスケ指導者の肩書が記されるなど、Wikipedia(日本語版なし)からは未知の強豪ムードが漂います。
ビッグバンを想起させる超巨大モジャモジャ頭のビリープレストン。
この北米ツアーでは、なんと前座ではなく本編にソロコーナーをブッ込んでもらうという異例の好待遇を享受。誰からも愛される宇宙一のモジャモジャです。
かくしてビリーはオリジナル曲「That's Life」「Outta Space」を堂々熱唱。
さらにこれに飽きたらずステージど真ん中でキレッキレダンスを炸裂させる暴れっぷりを披露。
モジャモジャが放つこのポジティブパワーに根暗ベース野郎・ビルワイマンは隅っこで硬直、完全に戦意喪失となりました。
躍動するモジャモジャに大興奮のLAっ子。
こうなると“俺様”ミックジャガーは黙ってられません。
トイレ休憩を早めに切り上げたショーの主役は爬虫類系のジメッとしたムーブでダンスに乱入。ビリーに真っ向勝負を仕掛けます。
しかしここからステージはまさかの超展開へ。
「ミックを宇宙へ飛ばすぞ!(Outta Space)」とビリーが吠えるとミックはワイヤーにぶら下がって会場の天井まで急上昇。L.Aで宇宙遊泳という驚愕の猛デモをブチ上げました。
そんなブッ飛んだL.A大会はステージ自体も仕掛けが満載。
蓮の花型360度ステージ(ロータスフラワーステージ)は総重量25トン。花びら部分は水圧で開いたり閉じたりします。
ぐらぐら危なっかしいながらもミック恰好の遊び場となったロータスフラワー。
ちなみにこの仕掛けを気に入った「TheWho」の超危険人物・キースムーンは、ステージを丸ごと買い取って軍用機で運んで自宅の裏庭に置いたんだとか…。
実にロックンロールな大ボラサイドストーリーといえるでしょう。
ロータスフラワーには危なっかしい仕掛けがもう1つ、チャーリーワッツの前に開閉式の穴ボコが開いています。
もちろんこの穴はドスケベソング「StarStar」のハレンチ風船発射用。
またがって1人御柱祭を敢行するミックが滑って巻き込まれて穴に落っこちたりしないかヒヤヒヤものです。
終盤「Jumpin' Jack Flash」では噴霧器搭載のジャバラ式ドラゴンが出現。
ミックはオリーE.ブラウンとの共同作業で毒ガスを撒き散らしますが数十秒で撤収。このドラゴンの頭、けっこう重そうでした…。
エンディングでもとまらないミックの悪ノリ。
「Sympathy For The Devil」の曲中どっかに居なくなったと思ったら、穴の中からムクムクッとせり上がって登場。気分は人間ハレンチ風船といったところでしょうか。
そんなやりたい放題のミックはもうすぐ32歳の誕生日(7.26)を迎える身。
いつが全盛期/絶頂期なのかこの人の場合よく分からないのですが、この日も相変わらずのグッドシェイプで絶好調だった事は間違いありません。
歌う大河ドラマ「Midnight Rambler」ではアヤしい暗闇の中で“チョットだけよ”とお得意の両性具有変態ムーブを次々投下。
陰と陽だか静と動だかとにかく変幻自在のエンターテイメントを展開しました。
そして忘れちゃいけないキースリチャーズ。
ソロパートが外様のビリーより少ない冷遇などこの男には無問題。「HAPPY」の歌い出しに乗り遅れる小ボケ、および相方ミックとの熱いマイク一本芸はこの日も健在です。
そういえば忘れてたのが、このツアーはロンウッドの初陣だったという事。
コミュ力抜群の非正規社員(正式入社は17年後の1993年)がその後ストーンズにもたらした功績は計り知れません。
「Wild Horses」ではミック、キースとのトリプルボーカルが実現。
2人にイジメられ(推測)、終始ステージの隅っこでモジモジしていた前任者ミックテイラーでは考えられないストーンズの新境地です。
タバコ吸い放題、お酒飲み放題のステージで披露されたセットリストは以下のとおり。
  1. Honky Tonk Women
  2. All Down The Line 
  3. If You Can't Rock Me から Get Off Of My Cloud へメドレー
  4. Star Star
  5. Gimme Shelter
  6. Ain't Too Proud To Beg
  7. You Gotta Move
  8. You Can't Always Get What You Want
  9. Happy
  10. Tumbling Dice
  11. It's Only Rock'n Roll
  12. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
  13. Fingerprint File
  14. Angie
  15. Wild Horses
  16. That's Life ※ビリープレストン
  17. Outta Space ※ビリープレストン
  18. Brown Sugar
  19. Midnight Rambler
  20. Rip This Joint
  21. Street Fighting Man
  22. Jumpin' Jack Flash
  23. Sympathy For The Devil
従来のライブよりかなり多い全24曲。
特に「Brown Suger」以降のノリは圧巻で、アンコール前「Jumpin' Jack Flash」ではバケツ聖水パフォーマンスも披露されました(もちろん最後はミックもズブ濡れ)。
締めは「Sympathy For The Devil」にノって奇人、変人、淑女、アバズレいろんな連中とロータスフラワーをぐるぐる大行進。
60年代のオドロオドロしいナンバーがにぎやかなフリフリのサンバへ変貌。時代の頂点を極めた王者だからこそできる余裕の超解釈です。

“ファンキー”というフレーズがぴったりハマる'75のストーンズ。
シンセサイザーがキンキン(戦犯=ビリープレストン)で音としてはあまり馴染めないんですが、映像は歴代屈指、抜群の面白さだと思っています。
このL.Aやら'81ハンプトンやら、もはや出せないものはないだろうって状態のストーンズアーカイブ商法。
次はL.Aと同じ顔ぶれでプレイされた'76パリ屠殺場大会あたりを公式リリースしてほしいところです。

2015/07/22

WWEロウ #1154

録画した日〔2015/7/16:JSPORTS3〕

7.4日本公演直後に行われたシカゴ大会。(7.6現地生放送)
オープニングに登場したのはその日本公演にも参戦した猛獣・ブロックレスナーでした。
帰国早々笑顔で殺戮予告をブチ上げるレスナー。長旅の疲れなど微塵も見受けられません。
そのターゲットはもちろんセスロリンズとAuthority軍。
国技館を震撼させた7.4スープレックス祭りは、前々回RAWで食らった1vs4リンチ劇に対する復讐の猛デモという意味合いがありました。
いつもに増してヤバい雰囲気の猛獣。
こんなとき頼りになるのが赤い処刑マシン・ケインなのですが、なんとこの日は常夏のハワイでバケーションの真っ最中なんだとか…。
そもそもこのハワイ旅行はロリンズからのプレゼント。だからって運営部長が重要局面のさなかホイホイ有給取っちゃうのはいかがなものか。
ケインから届く愉快なポートレイト(コラ疑惑あり)に、窮地のロリンズはいったい何を思うのでしょう…。
一方チビ護衛2人は、これもロリンズからのプレゼントである55,000ドルのキャデラック(=Cadillac CTS)で悠々会場入り。
どうぞどうぞブッ壊して下さい的な入場ゲート脇の絶好ポジションに停車すると、ロリンズとともにリング上でレスナーの襲撃に備えます。
そして登場した猛獣レスナーはデカい道具箱から超鋭利な鉄斧を2本調達。これによってリング上の間抜け3人はいきなり為す術なしです。
WWEにとって新車は消耗品。お客さんお待ちかねのスクラップショーがいよいよその幕を開けました。
ケタ外れの破壊力によってあっという間にクズ鉄となる55,000ドル。
ただここで重要なのは破壊担当レスナーが「無事故」で終わること。ビルゴールドバーグみたいにガラス片でケガ→戦線離脱でもされたら目も当てられません。
ブッ刺さった斧が抜けなかったり、むしり取ってブン投げた後部ドアがお客さんにカスったりなど危なっかしいところはあったものの、レスナー本人にキズはないまま順調に解体されたキャデラック。
仕上げはチビ護衛への投げっぱなしスープレックス。
これがきれいにフロントガラスを粉砕して猛獣スクラップショーは大団円と相成りました。
ニヤリ武者震いするだけで銭が取れる域に達したレスナー。今やポールヘイマンも「不可欠」という存在ではないでしょう。
今後もパートタイマーで上等。へんなイザコザが起きないようにWWEは最恵国待遇を続けてほしいと思います。

2015/07/21

WWEスマックダウン #828

録画した日〔2015/7/14:JSPORTS1〕

チョコレートで有名なハーシー大会。
この日は日本公演参戦組が不在でした。
WWE王者・セスロリンズは元「シールド」の2人やワイアット達とお留守番。
彼らを国技館で見たかった気持ちもありますがそれでは本線が進まない…。つまり今のWWEは彼らがド真ん中に立って切り盛りしているという事となります。
セレブ御用達の最先端ガジェット「アップルウォッチ(Apple Watch)」に大はしゃぎのチビ護衛2人。これは前回RAWでセスロリンズからプレゼントされたものです。
ロリンズのポケットマネーかAuthority軍の福利厚生なのかは不明ですが、現場の士気は確実にアップしたと言えるでしょう。
なお前回RAWではチビ護衛2人に55,000ドルの最新型キャデラック(Cadillac CTS)も贈呈されているのですが、この日は登場せず。
こちらは誰がどう考えても猛獣レスナーにスクラップされる運命。
その分もアップルウォッチは大切に使ってほしいと思います。

2015/07/15

WWEロウ #1153

録画した日〔2015/7/9:JSPORTS3〕

すっかりベタベタのお似合いとなったドルフジグラーとラナ嬢。
ワシントンDC大会のリングで「Go Public」と銘打った熱愛発表会を開きました。
なれそめから今の気持ちまでを赤裸々に語った2人(あまりにもくだらないので内容は割愛)。
いつもイケメンのジグラーはともかく、ラナ嬢は快活で親しみやすいレディーへと見事イメチェン。これぞ恋の力と言えるでしょう。
一方、これでもかとエサをばら撒かれた元カレ・ルセフは負傷した足を引きずりながら激昂の乱入。
ただこの野郎もこの野郎で新パートナーのサマーレイを同伴。
ラナ嬢を泣かせた傲慢毛むくじゃらが実は“途切れない男”だったとは何だか納得できません。
このネタの中心はあくまでルセフvsジグラー。
本来ここからドンパチが始まるのですがルセフのケガによってそれはお預け。取って代わるマイク罵倒合戦ではジグラーが攻勢。ルセフをリングから追い出します。
しかしここでサマーレイが緊急参戦。ルセフに代わり、ラナ嬢へ聞くに堪えない暴言をブチかましました。
それにしても、ファンダンゴの相方に始まってミズとのB級映画共演など彼女はとことんダメオトコが趣味なのでしょうか…。
そしてサマーレイのフルスイングビンタを号砲に最後はやっぱりキャットファイトが勃発。
そういえばラナ嬢がリングで闘うのはこれが初かも。
だからといってPPVとかに引っ張ってほしくはないんで、とりあえずルセフのケガが早く良くなるように祈ってます。

<メモ>
  • ボーダラスとNewDayが共闘継続へ
  • ロリンズがケインにハワイ旅行を、チビ護衛2人には55,860ドルのキャデラックを大盤振る舞い

2015/07/14

WWEスマックダウン #827

録画した日〔2015/7/6:JSPORTS1〕

PPV「マネー・イン・ザ・バンク」でタッグ王座から陥落してしまったNewDay=ニューデイ。
めげずにウザく前を向く3人に思わぬ助っ人が現れました。
トレド大会のバックステージ、NewDayのインタビューに闖入してきたのはボーダラス。
実の兄貴=ブレイワイアットとの共演話も一向にわいて来ず、最近なんだか影の薄かった“ボーリーブ=Bo-Lieve”精神の啓蒙家です。
ともに「ポジティブ」というファクターを持つボーとNewDay。
バカ同士さっそく意気投合すると、4人揃ってタッグ王者・プライムタイムプレイヤーズに宣戦布告を仕掛けました(PTPがルチャの2人と共闘しての8人タッグ)。
単品でも暑苦しいウザ野郎4人。不快指数400%の会場は「New-Day-Sucks!」の連呼に包まれます。
とはいえ当の本人達はその融和性にご満悦。特に久々のスポットとなるボーは全身をキモい汗でズブ濡れにしてノリノリでした。
ちなみに今回のネタ系8人タッグで目を引いたのは王者組のタイタスオニール。このメンバーだとデカさと身体能力が光ります。
最近始まったPTP再プッシュは、この男をもう一段ステップアップさせる布石なのかもしれません。

<メモ>
  • 欠場中ウーソズのケガしてない方がなぜか臨時解説者に就任
  • 前回RAWでレスナーにブン投げられたチビ護衛ノーブル、アバラ骨折で緊急入院したとの事
  • サマーレイが傷心のルセフにあらためて接近