Translate

2013/05/13

タイガーマスク #57「死を呼ぶVサイン」

録画した日〔2013/5/3:TOKYOMX〕

「白人レスラー皆殺し復讐計画」を推進するポポアフリカが日本へ送り込んだ一番弟子・ブラックV。
ホテルトーキョーで開かれた来日記者会見で伊達タイガー抹殺への怪気炎を上げます。
凄玉ムードをプンプン漂わせ勝利のVサインを誇示するブラックV。
師匠のポポ同様にフェイバレットホールドは頭突き攻撃で、この記者会見では樫の木製の堅牢な長机を真っ二つに粉砕する驚愕の猛デモを敢行しました。
なお、伊達タイガーが白人ではなく黄色人種の東洋人である事は、師匠のポポ同様に深く考慮していない模様です。
続いてブラックVは都内ジムへ場所を移し、集まったブン屋連中に1対5変則スパーリングを公開。
オリジナルの必殺技「V式ミサイルヘッドバット」を繰り出し、5人の屈強な中堅レスラーを次々失神KOに葬ります。
この「V式…」とは、コンクリート特訓で鍛えた石頭をきりもみ式で対戦相手に撃ち込むという破壊力満点の殺戮兵器。直撃を食らわば骨まで砕かれる危険極まりない代物です。
そして今回、のんきに敵陣視察に訪れた馬場さん&伊達タイガーの師弟コンビも無慈悲なミサイル砲撃のターゲットとなってしまいました。
恐怖のV式ミサイルは伊達タイガーへ一直線に猛爆。
決戦を待たずして万事休すかと思われたところ、師匠・馬場さんがファンク兄弟ばりの献身ムーブで被弾寸前の愛弟子をカバー。ブラックVの大砲撃は馬場さんのジャイアントな臀部にズドンと命中しました。
美しき師弟愛で伊達タイガーを守った馬場さんは医務室のベッドでグロッキー状態。ただ幸いにも尾てい骨が粉砕される最悪の事態は免れたようです。
昭和54年のブルーザーブロディ日本マット初登場マッチ(馬場&デストロイヤーvsイヤウケア&ブロディ)では、アトミックドロップでよもやのピンフォール負けを喫した馬場さん。
未知の超獣への大金星献上はV式ミサイル被弾の後遺症が遠因だったのかもしれません。
V式ミサイルの破壊力に恐れをなした馬場さんは打倒ブラックVの極秘特訓を計画。何にも聞かされてない伊達タイガーを助手席に乗せて特訓場へ急行します。
ちなみに馬場さんの車はアメ車風情の左ハンドル。親友の人間発電所・ブルーノサンマルチノが遥々ピッツバーグからプレゼントしてくれたキャデラックであると思われます。
2人が赴いた極秘特訓の舞台はなんと野球のグラウンド。ここで馬場さんは丸腰の伊達タイガーへ向けて栄光の読売巨人軍仕込みの壮絶ノックを叩き込みます。
なお、馬場さんがプロ野球公式戦でバッターボックスに立ったのは昭和32年10月23日ドラゴンズ戦における1打席のみで、フォークボールの神様・杉下茂の前にあえなく3球3振だったそうです。(この試合で杉下は200勝を達成。馬場さんは先発5回1失点ながら敗戦投手に。)
ジャイアンツイズム、梶原イズムに満ち溢れた極秘ノック特訓により、恐怖のV式ミサイル回避に一応の目処を立てた馬場さんと伊達タイガー。
しかしそんな師弟の束の間の安堵をブチ破る驚愕の最新情報がブン屋連中よりもたらされました。
師匠ポポのアクロバットトレーニングで鍛えられたブラックVは、目の肥えたブン屋連中が「ゴム人間」「黒い大ダコ」と仰天する軟体ポーズを披露。
ウルトラタイガーブリーカーは言わずもがな、いかなる関節技も恐れるに足らずという圧倒的アドバンテージを伊達タイガーに猛アピールします。
ブラックVの底知れぬポテンシャルに唖然呆然、絶望の師弟コンビ。
V式ミサイルを凌ぎ切って必殺ウルトラタイガーブリーカーで撃沈するという必勝構想は、リングに上がる前に敢え無く砕け散ってしまいました。

記者会見での猛デモ&怪気炎に始まり、公開スパー、師弟愛、極秘特訓etc…とプロレスのエッセンスがギュウ詰めとなった今回#59。
プロレスアニメの王道を独走する充実ぶりです。
注目の一騎討ちは次回ゴングとなりますが、伊達タイガーはちびっ子ハウスのクソガキ連中とサッカーで遊んでる際にV式ミサイル突破策をひらめいた模様。
今回の煽りを凌駕する超展開が期待できるのではないでしょうか。