Translate

2013/09/25

タイガーマスク #77「死闘のタッグ」

録画した日〔2013/9/20:TOKYOMX〕

虎の穴重役レスラー3人のうち「ビッグタイガー」「ブラックタイガー」の2人が日本マットに先行上陸。
伊達タイガー&ミスター不動(大門大吾)の盟友タッグと激突します。
注目の大一番だけあってブッカー馬場さんも久々に登場。
日プロ応接室で「きっと素晴らしい試合になるだろう」「プロレスの正統に相応しい名場面を期待しているぞ」とエールを送りますが、自身初のビッグマッチで胸いっぱいの大門大吾はそんな御大の激励をツレない態度でスルーしてしまいました。
所詮は伊達タイガーのコネ1本で入団したグリーンボーイの大門。
会うチャンスが滅多にない大ボスに対しては、ここぞとばかり絶対服従の猛デモをブチ上げるべきだったのではないでしょうか。
どうにも世渡り下手な大門ですが、伊達タイガーを思う気持ちは人一倍。
タッグ戦後に「キングタイガー」とのシングル戦を控える盟友のため、討ち死に上等の鉄砲玉となる覚悟を固めました。
苦楽を共に歩んだからこそ芽生える自己犠牲の精神。
いちおう我らがBI砲も苦楽やモメ事、スキャンダルを共にしてきたはずなのですが、解散後何十年たっても友情物語の類いは聞こえてきません…。
大門が仕入れた情報によると「ビッグ」の武器はパワー殺法で「ブラック」の方はスピードが売りとの事。
ただ、相手がどうであれ大門はデビューしたばかりのハリボテ覆面野郎。
世界的ビッグネームである虎3人に囲まれたタッグ戦は、そのルックスも含めかなり身分不相応なチャレンジマッチだと言えるでしょう。
こうして迎えた試合当日は叩き付けるような豪雨。
不穏ムード漂う中詰めかけた超満員のお客さんの前で、大門は下馬評を覆す猛烈突貫ファイトを繰り広げます。
'82世界最強タッグのジェイヤングブラッドのように格落ちの1人がスポットを持っていくのはプロレス的にはよくある事。
このタッグマッチは、大門=ミスター不動にとってステップアップとなる飛躍の一戦と思われたのですが…。
残念ながら好事魔多しもプロレス的にはよくある事。
反則攻撃でグロッキーの伊達タイガーを庇い孤軍奮闘場外戦に挑んだ大門は、何と体育館の床が抜けて身動きがとれなくなるというバッドラックに見舞われてしまいました。
大巨人アンドレがロープに絡まって身動きがとれなくなるのとは訳が違う、体育館(会場不明)サイドの管理責任が問われる前代未聞の仰天大ハプニングです。
負の連鎖が止まらないグダグダのビッグマッチ。
穴ボコにハマった大門の身動きがとれないまま、なんと今度は折からの暴風雨で場内が停電してしまいます。
そしてその暗転中に大門を仕留めようとした「ビッグ」と「ブラック」が誤爆の同士打ちで両者死亡。
地獄のプエルトリコマットでも絶対にあり得ない凄惨なクライマックスを迎えてしまいました。
何が飛び出すか分からない文字どおりのデスマッチを凌ぎ切った伊達タイガー組。
MVPはもちろん大門ですがその代償は甚大。ギミック棚上げの緊急処置を施される姿が何の配慮もなく全国中継されてしまいました。
これを見たちびっ子ハウスのクソガキどもは 「大門のおじさんだ」と 即座に反応。
「顔バレ」というマスクマンにとって死に等しい2次被害に苛まれます。
床は抜けるわブレーカーは落ちるわのポンコツ体育館では適切な初期治療ができないと判断した日プロサイド。
瀕死の大門は救急車で近所の病院へ搬送される事になりました。
それにしてもヒドすぎたこの日の試合会場。放送中にその名称が明かされなかったのは地元土建屋系タニマチへの配慮があったからかも知れません。
大門依存の不本意な闘いながらとりあえず「初戦」を突破した伊達タイガー。
病院送りの憂き目に遭った盟友のためにも、次回2戦目はスッキリとキングタイガーをブチのめしてほしいものです。
そしてやや気になるのは重役2人が一気に殉職した虎の穴の運営体制。干されて社内ニート化しているミスターX の"倍返し"も想定しておくべきでしょう。