馬場さんの無茶振りでインド・ニューデリー開催「全アジアプロレス王座決定戦」に参戦するハメになった伊達タイガー。
インド出発前に、日プロお抱えのブン屋連中を集めて壮行記者会見が行われました。
会見の仕切りはブッカー・馬場さん。
「オレと猪木くんはインタータッグ防衛で忙しい」「吉村(道明)さんはアメリカ遠征準備」「大木金太郎は韓国代表でインド大会参加」「だもんだから、日本代表はタイガーマスク」と箔付けゼロで伊達タイガー参戦を発表します。
なお、日プロにおける伊達タイガーの”序列”が、大木に次ぐ5番手であることが判明した事は昭和の茶の間にとって収穫の一つです。
インドに降り立った伊達タイガーは「どっかにチャリティーネタ転がってねぇかな」とさっそく現地を散策。
貧しいながらも健気に生きるインドのチビッコ達の姿に、初代アジア王への決意を新たにします。
伊達タイガー不在を知らずに、ホテルの部屋を表敬訪問したのは韓国代表の大木金太郎。
無造作に置かれてるマスクを発見した大木は「ちょっとかぶっちゃおうかな」と可愛いイタズラを敢行します。
巡業先での「イタズラ」はプロレスラーの専売特許。
ただし、今回の大木は極めてライトなテヘペロレベル。これが美獣・ハーリーレイスなら拳銃で蜂の巣に、毒蛇・ランディオートンなら描写自粛の”アレ”を詰め込んで何食わぬ顔して部屋を出ていくでしょう。
しかし、そんなお茶目な大木タイガーに思いもよらぬ悲劇が…。
幻のレスラー・ミスタークエスチョンが伊達タイガー狙いで部屋に侵入。大木をホンモノと認識して猛襲を仕掛けます。
大慌ての大木タイガーは起死回生必殺の原爆頭突きで反撃しますが、これをアッサリかわされ部屋の鏡と交通事故。大会が始まってもないのに額に裂傷を負ってしまいました。
「思いもよらぬハプニング」「これはウカウカしてられんぞ」と謝罪&忠告をする大木先輩。
ただでさえ面倒くせえインド遠征なのに、天然系原爆頭突きの御守りまでさせられるとは、常識人・伊達タイガーの苦悩は晴れません。
肝心の大会はニューデリー体育館(3万人収容・超満員)で開幕。
伊達タイガー、大木金太郎以外の参加メンバーは以下のとおりです。
- タイ代表/ウスマンソンデン(対戦相手がいなくなりプロレスに転向した元キックボクサー)
- 台湾代表/ワンターパー(手刀で猛牛をも殺す少林寺拳法の達人)
- フィリピン代表/カルメンゼット(真っ赤なバラを咥えた白覆面)
- パキスタン代表/アイアンジョブ(雲を付く大巨人。14歳で水牛を捻り殺した武勇伝あり)
- ベトナム代表/ホーワンキッド(ベトナム戦争で家族を皆殺しにされ凶悪レスラーへギミックチェンジ)
- シンガポール代表/キングアニマル(全身の傷跡160箇所以上のデスマッチ王)
- インド代表/スノーシン(正体はヒマラヤの雪男という説あり)
- 国籍不明/ミスタークエスチョン(大木タイガーを襲撃した幻のレスラー)
開催国インドの大らかさに免じて暖かく見守るべきでしょう。
総勢10人で争うアジア王の座。そのレギュレーション等は不明です。
勢力図としては、本命は伊達タイガー、対抗馬ミスタークエスチョン、スノーシンあたりといった感じでしょうか。
いずれにせよ次回からストーリーの拠点はインドに。
日プロウォッチャーの私としては、馬場さんや猪木のスポットが激減してしまう事がやや気がかりです。