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2014/05/17

WWE PPV「エクストリーム・ルールズ 2014」

録画した日〔2014/5/15:スカチャン1〕

ニュージャージーで開催されたハードコアを旨としているPPV。
メインはダニエルブライアンとケインによる「何でもアリ」形式の世界戦でした。
とりあえずExtremeでHolyShitなムーブを織り交ぜなきゃいけないこの大会。
世界王者ダニエルブライアンは、WWEの専売特許である駐車場乱闘を経てTOYOTAのフォークリフトでケインをリングにブッコミ入れるという荒業を披露します。
一方、テーブルにガソリンをぶちまけて着火マンで火を点けるという消防法スレスレの暴挙をカマしたケイン。
もちろんその真っ赤に燃えるテーブルに自らがブッコまれるまでが赤い処刑マシーンのExtreme芸です。
試合はブライアンが勝利したのですが、歴戦の消耗でガチにクビが悪くて手術をするというネタバレ情報が。7月の日本公演参戦リストからも名前が消えており何とも心配です。
絶対王者の代役は誰になるのか?
転んでもタダでは起きないWWEの底力を見せてほしいものです。

①RVDvsスワガーvsセザーロ
「ECW」のRVDとポールヘイマンが絡む3WAY勝ち抜きマッチは、ヘイマンの新顧客・アントニオセザーロが順当に勝利。
これはエクストリームの創造者であるハゲデブに対するWWE流の敬意と解釈します。

②アレクサンダールセフvsRトゥルース+ウッズ
ルセフの美人マネ・ラナ嬢がプーチン露大統領への政治的リスペクトを表明。
これを受けたお客さんの「USA」コールを軽く流して圧勝したルセフですが、彼はそもそもロシアじゃなくブルガリアの怪人ギミックだったような…。

③IC王座戦:ビッグEvsウェイドバレット
中堅メンバー総出のトーナメントを勝ち抜いて挑戦権を手にしたウェイドバレットが、一発ツモで4度目のICタイトル奪取。
会場人気でも完敗だったビッグEにとっては、文字どおりの「バッドニュース」となってしまいました。

④シールドvsEvolution
新旧最強3人衆による一戦は、シールドがイケメン担当・レインズのスーパーマンパンチで見事にスキルアップを達成。
ちなみにこの試合のスポットは、2階席からのプランチャを披露したシールドの地味メン・セスロリンズが持って行きました。

⑤金網戦:ジョンシナvsワイアットファミリーのデブ大将
キモくて汚いワイアットファミリー相手でもお客さんから「Boooooo」の仕打ちを食らってしまうジョンシナ。
ワイアットに洗脳された謎のチビっ子=ジョニー坊やに撹乱され苦渋の敗戦です。

⑥ディーバ王座戦:ペイジvsジミースヌーカの娘
唐突なゴリ押しでAJリーを引きずり下ろした史上最年少王者・ペイジ。
どう見ても強そうなタミーナスヌーカを下しゴリ押し継続をアピールします。

WWEスマックダウン #767

録画した日〔2014/5/12:JSPORTS3〕

PPV「エクストリーム・ルールズ」2日前のカンザスシティ大会。
結構な重要ポストを託されてるシールドとワイアットファミリーの若手2チームが、それぞれ最後の猛デモをブチ上げました。
ジョンシナと金網戦が組まれているワイアットファミリーは相変わらずのキモさと薄汚さでウーソズ+シェイマスを完封。ホントかどうかはともかくWWEユニバース内にも信者が着実に増えているそうです。
本番ではデブ大将1人しか金網に入れないレギュレーション。真価が問われる一戦となるのでしょう。
ベビーターンしたシールドは、リーダーの薄毛が理不尽な4WAY形式の王座戦を強要されたものの何とか防衛に成功。
大御所ヒールユニット・Evolutionとのビッグマッチに弾みをつけました。

ここ最近の慣例に違わずPPV前のスマックダウンは非常に薄味。
ブライアンのガチ負傷というイヤなネタバレ情報も飛び込んできましたが、とりあえず本番を全試合チェックしようと思います。

<メモ>
  • ホーンスワグルと子牛がPPV第0試合の調印式
  • ダミアンサンドゥ、キャプテンニュージャパンの悪い奴版みたいなキャラに転向

2014/05/12

ジャイアンツタイムマシーン(28)巨人vs広島特集part1

録画した日〔2013/3/29:日テレG+〕

昭和50~62年までのvsカープ9試合。
62年10月18日に行われたデーゲームは、後楽園球場における最後のセリーグ公式戦となりました。
巨大ゼネコン・竹中工務店のドヤ顔が目に浮かぶようなゴンドラ席越しの「BigEgg」。
当時は夢いっぱいのドーム球場でしたが、25年経ってみると屋根がなくて明るい「後楽園」の方がいいような…。
まあこれは昭和のオッサンの思い出補正でしょう。
このラストゲームの4回裏には、吉村がカウント「2ストライク4ボール」からホームランを打つという前代未聞の珍プレーが勃発しました。
いい天気でのどかな秋の消化試合だったもんだから後楽園の全員が共犯者。
後の10.19やら10.8やらでは起こり得ない何とも呑気な大ポカです。
イニングの合間には、国民栄誉賞に輝いたカープ衣笠選手への花束贈呈セレモニーも実施されています。
国民栄誉賞の元祖・王さんはベンチから拍手。
プレゼンターにならなかったのはビッグワン流の気配りだったのでしょう。
ちなみにこの年の王さんは監督就任4年目にして悲願のリーグ優勝を達成しています。
20年ぐらい通い続け400本ぐらいホームランをかっ飛ばした後楽園球場。
そのラストゲームで胴上げ&場内一周withチャンピオンフラッグという、王さんはもちろんファンにとっても文句なしのハッピーエンドとなりました。

【赤ヘル軍団初優勝】
昭和50年から赤ヘルギミックとなったカープ。その年の10月15日、敵地後楽園で初のセリーグ優勝を勝ち取りました。
この後黄金時代を築く古葉監督はシーズン途中からの代役登用だったとの事。世の中何が当たるか分かりません。

【2試合連続サヨナラ】
昭和53年7月17日のナイターでは、9回裏1-3の劣勢から河埜、柴田の2発で2日連続サヨナラ勝ちを収めました。
これで首位に立った90番・ミスター。2日続きの大はしゃぎは自重したのか、ちょっと遠巻きに歓喜の輪に加わります。

【江川プロ入り初勝利】
稀代のヒール・江川の初勝利は昭和54年6月17日。
初回にシピンの3ランの援護をもらって7回1/3を熱投。鼻血ブーして降板という人間臭いオチを付け、怪物が本格稼働を開始しました。

【宿命のライバル】
王選手ラストイヤーの昭和55年。
カープで抑え投手として覚醒した最強ライバル江夏との対決は、今までのように「力と力」とはいかないようでした。
とはいえ、王選手はこの年もホームラン30本打ってます…。

【カープキラー】
敵将・古葉監督をして「うちが定岡の給料を払っているようなもんだ」と言わしめたらしい超カープキラーのイケメン定岡。
日本一になった昭和56年の6月28日、女房役・山倉の満塁弾援護もあって爽やかにキラーぶりを発揮しました。

【33年ぶり記録更新】
俊足が売りの「青いイナズマ」松本匡史は、昭和58年10月3日の浜松巡業で33年ぶりのセリーグ記録“75盗塁”を達成します。
後にオマージュを捧げるSMAPの面々も昭和の茶の間でこの快挙に喝采を贈っていた事でしょう。

【ミスター赤ヘル2000本安打】
昭和59年の5月5日、縁起のいい鯉のぼりの日に2000本安打を達成した山本浩二。
史上19人目の快挙に一役買った槙原は「格が違った」と脱帽。と言いつつ、きっちり完封で鯉軍団をねじ伏せています。

【桑田無双】
昭和62年7月8日の札幌円山球場は、デビュー2年目の背番号18・桑田真澄の一人舞台。
プロ初完封にとどまらず、北別府からバックスクリーンへ3ランをブチ込むなどチーム全得点の4打点を叩き出す凄玉っぷりを見せ付けました。

山本浩二&衣笠の最強ツートップと北別府ら充実の投手陣、そしていかにも頭が良さそうな古葉監督。
私が子供の頃は、カープはなんだか大人のムードの常勝軍団というイメージでした。
ここ数年、というかここ十数年低迷してるようですが今年は調子が良さそう。久々の赤ヘル旋風を見てみたいものです。

2014/05/11

プロレスクラシック(59) 鶴田最大のチャンス!初の世界奪取なるか?

録画した日〔2013/10/7:日テレG+〕

昭和58年「グランドチャンピオンカーニバルPart2」から充実の3試合。
6.8蔵前決戦ではジャンボ鶴田が自身通算14度目のNWA世界王座戦に挑みました。
万年「時は来た」状態の善戦マンの前に立ちはだかるのは”NatureBoy”の縫い取りがまぶしい狂乱の貴公子・リックフレアー。
まる1年前のS57.6.8蔵前ではダブルピンフォールの痛み分け。実力伯仲の日米同世代ライバル対決です。
戴冠から1年9ヶ月が経過した第62代NWA王者。
いろいろお客さんにイジられながら、インチキ東スポ山田さん言うところの「フレアーの味方は1人もいない」蔵前のリングへ向かいます。
なお痛々しいオデコの絆創膏は、来日直前のケリーフォンエリック戦で負った10cmの裂傷との事でした。
試合のレギュレーションはNWAルールの60分3本勝負。もはやこの時点で様式美と言えるでしょう。
何かとウマの合う両雄はさっそく命乞い(懇願)vsオー(激怒)の定番ムーブを展開。荒ぶってるんだけど何だかホッとする世界最高峰の戦いを展開します。
1本目はチャレンジャーの鶴田がゲット。ルーテーズ直伝のへそ投げバックドロップが爆発しました。
この時点で実況席(倉持アナ、山田さん)は獲ったも同然の大興奮なんですが、言うまでもなくこの辺りまでがNWA様式美の範疇。
ここから先はお待ちかねノラリクラリのネイチャーボーイ劇場(withジョー樋口)の幕開けです。
鶴田の大攻勢でケリーにやられたおでこが再びパックリ割れてしまったフレアー。
形勢逆転を図るべくコーナーポスト最上段からの猛爆を仕掛けるのですが、ここは鶴田がルーチンどおり秒速で捕獲。最高峰NWA戦の所作に則りビターンとマットに叩き付けました。
そんな美獣レイス伝承のトップロープ芸の他、前のめりバタンキューやコーナー無理くり逆さ吊りといったネイチオリジナルムーブを披露する世界王者。
しかし蔵前のリアクションはザワザワと微妙なもの。
生真面目な日本のプロレスファンがこのフレアー経典を理解するのは、年号が変わった新時代平成以降となります。
試合はフレアーのノラリクラリがいい意味で作用して60分ドロー決着。
失神KOからの業務放棄がデフォルト設定のジョー樋口もこの日はなぜか平穏無事。両雄とともにフルタイム完走を果たしNWA公認レフェリーの面目を保ちました。
またまたダメだった全日エース・ジャンボ。
翌年2月にAWA世界王座を奪取しますが、最高権威「NWA」には結局のところ生涯辿り着くことができませんでした。
なお薄氷防衛を果たしたフレアーは、この日本遠征帰国直後1983.6.10に美獣・ハーリーレイスから「最初の」王座陥落劇を食らわされる事となります。

NWA挑戦2週前の天竜市立総合体育館。ジャンボはブルーザーブロディのインターナショナル王座に挑戦していました。
力道山から受け継がれ日本の至宝と謳われるインターナショナルヘビーですが、この時点で1年以上防衛を積み重ねている超獣からすれば確固たるマイベルト。
全日期待のトップコンデンターを悠然と迎撃します。
試合は終盤、テリーゴディの下位互換的な見た目のビルアーウィンが乱入。
これを受けたジャンボサイドは、なんと御大馬場さん乱入という異例のVIPリアクションを敢行します。
ただし馬場さんはいかにもカラむ気なしの「上がり」系スラックス姿。孤軍奮闘、我を忘れたジャンボが不覚にも暴走反則負けを喫してしまいました。
リングサイドの日テレ松永アナによると、無情のアウェー判定を下したジョー樋口は「再三私は注意を与えたけれども…」と意味不明の供述をしていた模樣。
いろいろあるけど腐っても世界の権威・NWA公認レフェリー。ジャンボには適当に猛省を促したいところです。

ジャンボが世界最高峰に挑戦した6.8蔵前。馬場さんは虎の子・PWFヘビーの防衛戦に挑みました。
対戦相手はインター王者・ブロディ。
しかしなぜかダブルタイトルマッチという事にはならず、馬場さんにとっては果てしなくリスキーな大一番となりました。
当時45歳、晩年に差し掛かった馬場さんですが絶頂期のブロディ相手にジャイアントなムーブを連発。
大型レスラーをリスペクトするという共通項をもつ2人。絶妙な間合いとテンポでお互いのストロングポイントを引き出す名勝負を展開します。
両雄のダイナミックな攻防に脆弱性レフェリー・ジョー樋口もアクセル全開。
例によって全く意味のないポジショニングを取った末、超ヘビー級のキングコングとタイミングばっちりのごっつんこです。
その後若手に介抱されヨロヨロ復活。何だか辛そうな顔しながら両者反則で手際よくサクッとセミファイナルをまとめました。

この6.8の6日前には猪木舌出し失神KOの第1回IWGP優勝戦が開催されていた蔵前国技館。
その大激動シッチャカメッチャカを受けての興行ではあったものの、馬場さん率いる全日はいつもどおりNWA幻想全開の安心のクオリティをファンに提供しました。
これぞ王道プロレスの逞しさと本懐。歳を取ってから気付く事は実に多いものです。