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2013/06/01

WWE「エクストリーム・ルールズ 2013」

録画した日〔2013/5/31:スカチャン4〕

毒蛇オートンの地元・セントルイスで開催された「何でもアリ」がコンセプトのPPV大会。
メインはレッスルマニアの再戦でもあるブロックレスナーvsトリプルHの金網デスマッチ=ヘル・イン・ア・セル戦でした。
WWEの四角い金網リングに臨む元UFCヘビー級王者。
会場にはUFC選手も普通に観戦に来ていたようなので、この金網つながりはWWE得意の皮肉や挑発ではなく、単なるストーリーの一環と素直に捉えるべきでしょう。
消耗戦の様相を呈してきた終盤、起死回生の小道具「ハンマー」を持ち出したトリプルH。
いつもはエプロン下の道具箱に置いてあるのですが、今日は場外戦不可の金網戦。ご丁寧にシルバーのカモフラージュ塗装が施され、金網のてっぺんに隠してありました。
しかし、このハンマーが結果的にトリプルHの命取りになる事に。
ハゲデブ・ポールヘイマンの介入を受けたレスナーはハンマーを強奪してトリプルHを強襲、ラストは殺人技・F5でレッスルマニアのリベンジを達成しました。
理由はともかく、あんまりノッてないセントルイスのお客さん。
両選手にとってかなりキツい試合だったはずですが、「Holy shit!」な新しいムーブを期待する輩にとっては物足りない決着だったのでしょう。
やり出したら際限ない度胸試し&我慢比べのチキンレースになるのがエクストリーム系の悲しい性。
そもそもWWE好きにそれを求める層はどれだけいるのか?、普通に古典的なアメプロをやってくれた方が見てて楽しい気がするんですが…。

①Y2Jジェリコvsファンダンゴ
ダンス愛好家同士による通常ルールの試合は、ジェリコが迎撃型コードブリーカーで逆転勝利。レッスルマニアの雪辱を果たしました。
ただし、エロ解説者(キング&JBL)の関心はファンダンゴの相方・サマーだけだったようです。

②US王座戦:コフィキングストンvsアンブローズ(シールド)
若手乱入軍団からめでたくソロデビューのアンブローズは、いつも一緒の残り2人をセコンドに付けない真剣勝負モード。
ズルも乱入も一切無くアッサリUS王座をGetしました。

③革ヒモマッチ:シェイマスvsマークヘンリー
革ヒモで繋がった相手を引き摺ってリングの四隅をタッチしたら勝利という、アメプロ伝統の試合形式。
名手・ワフーマクダニエルのように血みどろにブッ潰して引き摺り回した訳じゃありませんでしたが、シェイマスが仇敵ヘンリーを完封です。

④アイクイットマッチ:ジャックスワガーvsデルリオ
デルリオのピンチ時にタオルが投入され一旦はスワガーのTKO勝ちが宣告されましたが、これは極右オヤジ・コルターによるズルしてイタダキ系の小技だったことが判明。
試合は続行され、最後はスワガーが「I Quit」と屈辱の絶叫です。

⑤WWEタッグ王座戦:ケイン&ブライアンvsシールドの残り2人
トルネード形式(=4人全員出突っ張り形式)のタッグ王座戦は、勢いが止まらないシールドの完勝。
これでロン毛の2人がタッグベルトで薄毛の1人がUSベルトと、ゴリ押し乱入軍団は早くもキャリアのピークに到達しました。

⑥エクストリーム戦:ビッグショーvsオートン
エクストリーム=何でもアリの試合形式。
地元凱旋で大張り切りの毒蛇オートンが、RKOに飽きたらず使用禁止技「パントキック」の封印を解いてビッグショーを完全粉砕です。

⑦WWE王座戦:ジョンシナvsライバック
ラストマンスタンディング形式の試合は場外が主戦場に。
ライバックがシナを抱えて電飾板へ突撃。コンクリート床に叩き付けられた両者は仲良く病院送りで、勝負も打ち切りとなってしまいました。

WWEスマックダウン #717

録画した日〔2013/5/27:JSPORTS2〕

「エクストリーム・ルールズ」48時間前のカンザス州大会。
オープニングでは、毎度おなじみPPV前の因縁総ざらい猛アピール合戦が繰り広げられました。
舞台は踏み台として何かと便利なミズTV。最初に登場したのは毒蛇・オートンとビッグショーです。
開催地のセントルイス出身で6月には主演映画の公開も控えているオートンにとって2日後のPPVは絶対に負けられない闘い。自信タップリに大巨人迎撃宣言をブチ上げました。
両雄による一触即発の睨み合いで盛り上がるリング。
しかしそこに国粋主義ヒールのスワガー(with極右オヤジ)が乱入し、PPVの主役奪取を高らかにアピールします。
こうなったらその対戦相手・アルベルトデルリオも出て来ないわけにはいかない。だったら俺らも交ぜろとマークヘンリーとシェイマスも突入。
やっぱりというか何というか、リング上では3対3の大乱闘が勃発してしまいました。
PPVを待ちきれない6人のテンションは、テディロングの采配によりメイン戦の6人タッグで清算。必殺RKOで激勝したオートン&デルリオ&シェイマスの正規軍が日曜決戦にはずみを付けました。

オープニングに皆んなで大乱闘→収拾付かないんでメインでタッグ戦、という何度も何度も繰り返されてきたこの展開。もはやベタではなく様式美の域に達したのではないでしょうか。
ちなみに私としてはこの3対3、ヒールとベビーがそっくり入れ替わった方が楽しくなるような気がします。

<メモ>
  • 前回RAWに続きジェリコを強襲したファンダンゴ、今回は返り討ちに遭う
  • ホサれてんだかVIP扱いなんだか微妙なミズ、PPVでは第0試合に出場という冷遇
  • ケイトリンの”隠れファン”がツイッターを始めたとの事

2013/05/30

WWEロウ #1042

録画した日〔2013/5/25:JSPORTS2〕

PPV「エクストリーム・ルールズ」を週末に控えたオクラホマ大会。
レッスルマニアの雪辱を期すY2Jジェリコが、ファンダンゴとの社交ダンス決戦に臨みました。
実力派っぽいダンスパートナーを従え、なぜかランニング姿のジェリコ。
WWEをサボっていた時期に「Dancing with the Stars」とか言う芸能人勝ち抜きダンス番組に出てたそうで、ファンダンゴとのカラミはいわば必然の社交ダンスつながりだったという事になります。
先攻はブツクサ文句を言いながらもファンダンゴ。
なお、デビューからこのバカのパートナーを務めている女性のお名前は「サマー」さんとの事でした。

私が今まで見落としてただけかもしれませんが、ようやく名前が判明したファンダンゴのパートナー・サマー。
しかし、この美麗なパートナーは見かけによらず相当な悪玉である事も判明します。
ファンダンゴ&サマーはダンス中に仲間割れトリックプレーを発動。
スキを見せたY2Jジェリコを床板パネルで強襲し、PPVを前に大きなダメージを与えることに成功しました。
結局今回のダンス決戦は「無効試合」。PPVは普通にプロレスをやるのでしょうか?
せっかくの“エクストリーム・ルール”なんだから、もう一回アホバカ社交ダンス決戦でキッチリ落とし前を付けた方がサマーも含めた皆んなのためになるような気がします。

<メモ>
  • トリプルHとレスナーが一足早く金網戦決行
  • 世界王者・ジグラーがPPV欠場
  • 乱入軍団・シールドの1人がコフィキングストンのUS王座に挑戦することに

2013/05/29

BEGIN Japanology「プロレス」

録画した日〔2013/5/28:NHKBS1〕

“NHKワールドTV”で放送されている海外向けの30分番組。
ナビゲーターのピーター・バラカンが毎回日本の文化を世界に発信しているようなのですが、今回のテーマはなぜか「プロレス」でした。
海外向け国際放送だけあって番組は全て英語で構成。
日本人へのインタビューも英語に変換されているなど、どうやらガチンコで「英語のみ」の放送であるようです。
これは海外武者修行経験がない私にとってNHKから「またぐなよ」と言われたも同然。ゴング直後からいきなり致命的ハンデを背負ってしまいました。
スピードラーニング的にテキトーに見つつ気になったのは、番組のど真ん中を結構な時間占拠したのが関東の学生プロレス(UWF)の連中だという事。
彼らが日本プロレス界のメインストリームとして紹介されたのか、それとも派生的なニッチ文化として紹介されたのかは言葉の壁により判定不能です。
ただ学生プロレスが、新日&全日に次ぐ30年超の歴史とNWAを彷彿とさせる全国規模のネットワークを持っているのも事実。
ハヤブサ、棚橋、真壁といった大物の輩出も含め、ある意味日本のメジャー団体として紹介されて良いのかもしれません。

もちろん学生プロレスだけでなく普通のプロレスラーも登場。
ただし、新日やノア、全日のいわゆるメジャー系の参戦はなく、DDTや大阪プロレスがメインでした。
彼らインディ軍団が日本プロレス界のメインストリームとして紹介されたのかどうかは、例によって言葉の壁により判定不能です。
肝心の日本プロレスの歴史本流については4人のスーパースターでサクッと解説。
力道山が始めて、馬場さん&猪木=BI砲で盛り上がって、佐山タイガーみたいなスーパーヒーローも登場ってな感じです。
この4人以外では他競技のエリートである小川直也と曙のプロレス転向や女子プロレス(ビューティーペア)も登場。日本におけるプロレスのステータスを表現したものと思われます。
Web上の解説文(これはなぜか日本語)によると、今回の特集は日本のプロレスを「プレースタイルの幅広さや、ショーとスポーツの境界線をあえてグレーにしているのが特徴」とリアルに定義付けています。
かと思えば同文中には「日本はアメリカ、メキシコと並ぶ世界三大プロレス大国」だとかいう梶原イズム的妄言も…。
この他番組中ではブッコ抜きジャーマン・関本大介とピープルズチャンピオン・ロックを日米の顔として並立させるなど、単なるスットボケという事ではなくプロレス上級者による謎掛け&仕掛けの匂いも漂いました。
ちなみにこのBEGIN Japanologyの次回テーマはなぜか「いちご」。結局のところ何だかよく分からん唐突な文化系プロレス特集でした。
せっかくなら長州vs橋本コラコラ問答、海賊男乱入、永源ツバ攻撃、テンコジ警察あたりまでを幅広く「日本文化」として世界に発信してほしかった気がします。