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2016/02/16

初笑い!ザ・ドリフターズ全員集合!!

録画した日〔2016/1/1:ファミリー劇場〕

有楽町日劇で開催されたドリフの昭和56年新春公演。
放送日は1月13日。“全員集合”と銘打たれていますが、フジテレビ「ドリフ大爆笑」の特別版だったようです。
オープニングは羽織袴での新春口上。5人はスライド式高座に端坐しての登場です。
長さんはじめ厳かな面持ちのメンバーですが、問題児志村は鼻をホジホジするなど不穏モード。何やら良からぬことが起こる気配が漂います。
端っこのブーまで出てきたところでスライド式高座はやっぱり急ブレーキ。
そのGによりズルッとズッコケる5人。そして混乱に乗じて長さんの聖域を占拠する志村。12回目となる新春公演は早くも制御不能の様相です。
こうしてなんとか始まった長さんの新春口上ですが、なんとその最中に志村と加トちゃんがステージ上で酒盛りを開始。
さらにそこへ客席のクソガキが缶ビールやらおつまみやらを差し入れるという昭和のカオスが勃発。
日本ショービズ界の殿堂「日劇」は完全に無法地帯と化してしまいました。
激昂する長さんを「怒っちゃヤーよ」といなした志村は、続くコーナーで加トちゃん&仲本工事とじょんがら三味線にチャレンジ。
おふざけ要素は極々ひかえめに豊かな芸域を披露します。
長さんは力と技を駆使した大皿回しの猛デモを敢行。絶対的リーダーとしての威厳を誇示しました。
年末年始はTVスターにとって一番の書き入れ時。長さんや志村ら求道者「4人」はこの日のため寸暇を惜しんで稽古を積んできたのでしょう。
一方、リアル無芸大食のブー。
どうせまた居眠りでもしてるんだろうと思いきや、消防出初め式系の「世紀のはしご乗り」だかなんだかに単独挑戦するみたいです。
長さん曰くこのはしご乗りは「ブー、キャリア17年の集大成」との事。
しかし登る前からその巨体を支えるワイヤーロープがバレバレ。まあハナっから期待はしていませんでしたが、これは芸道にもとる悪質なチート行為ではないでしょうか。
ワイヤーの力で小気味良くはしごを登ったブー。
しかしそのテッペンで文字どおりはしごを外され宙吊りに。最後は大きくブン回されて巨体ごと壁ドンという自業自得の哀れな結末を迎えてしまいました。
ちなみにこの日のブーは聖歌隊早口言葉でもソロ登用され、ブーの割には大活躍。
ブーの渾身シャウトを見つめる志村と加トちゃんの視線は、昭和のクソガキのトラウマになりかねないレベルの冷たさです。

日本人ペイントレスラーの始祖・バカ殿は35年後の今も現役続行中のリビングレジェンド。
この新春公演では新年会と称してセミファイナルに参戦。オリエンタルムード満点の入場シーンに客席のクソガキどもはヤンヤの大歓声です。
この日のバカ殿は袴の片足に両足を通すポカをしていたのですが、家老・長さんとの阿吽の呼吸でこのハプニングを更なる笑いに転化。
馬場&鶴田を思い起こさせる安定感抜群の師弟タッグです。
腰元に起用されたのは倉田まり子と岩崎良美(由紀さおりは欠場)。
ちなみに岩崎良美は大晦日に紅白歌合戦出場を果たしたばかり。バカ殿からは「布団を敷け」の定番セクハラムーブで祝福されました。
その後も2人に「屁の匂いを嗅がせろ」と要求するなど仰天の超セクハラを繰り返したバカ殿。(なお、2人とも要求に対応)
そしてやりたい放題の挙げ句「カラスの勝手でしょー」とキラーチューンを投下。時代を超越したアンチヒーローとしてクソガキどもを完全に虜にします。

メイン戦は長さんの「オイーッス」連呼で始まる全員集合テーストのコント。
殺人事件が起こった山あいの幽霊屋敷が舞台で、長さん率いる地元警察を東京から来た志村(金田一耕助)がサポートするという展開です。
幽霊屋敷コント最大の見せ場は至高の名人芸「志村、後ろ」。
この他びっくりギミックの連発に客席のクソガキどもは失神寸前の大絶叫。楽しい正月気分も吹っ飛んだ事でしょう。

オーラスは聖歌隊早口言葉。
もちろん志村の声はボイスチェンジャーでエフェクトされています。
ドリフもアイドルもノリノリのセッションですが、35年後の今見ると1番ノッてたのはMCの長さんだった事に気が付きました。
エンディングは名曲「いい湯だな」生歌唱。
全員目が死んでる事で有名なドリフ大爆笑レギュラーバージョンとは大きく異なる真剣モード。いたって真面目な加トちゃんが持ち前の美声でグイグイと引っ張ります。
新春公演全編を通して感じたのは手が付けられない程の志村無双。
「怒っちゃヤーよ」「カラスの勝手でしょ」「ムズカシーなぁ」などのギャグとキレッキレの顔芸。盟友・加トちゃんですら置き去りとなる独走状態でした。
何もかもが懐かしい“全員集合”モードの公開録画。
ドリフらしいお馴染みの仕掛けが満載でしたが、私と同世代であろう昭和のクソガキどもによるキャッキャの歓声こそ最高の演出だったのではないかと思います。

2016/01/06

引田天功地獄の大流水 死の水道管大脱出! -プリンセス天功 出演特別番組付き-

録画した日〔2015/3/12:ファミリー劇場〕

昭和48年秋に放送されたイリュージョンシリーズ第4弾。
舞台はお馴染みの富士急日本ランド(現・ぐりんぱ)です。
「危険を買う男」の色気プンプンに定番の縄梯子ヘリ宙吊りスタイルで聖地へ降臨した天功。
この木曜スペシャル枠での巨大イリュージョンは同年春の“ジェットコースター大脱出”以来約半年ぶりだとの事です。
地上に降りた天功は、日テレ・本多当一郎アナの直撃に「体力的にこれが最後…」と衝撃の引退発言を投下。
回を重ねるごとに過激さを増すイリュージョン。危険を買う男といえども、キャリア20年目30代最後の挑戦となる今回を一つの節目と考えるのも無理はありません。
天功を見守るゲストは富永一朗(マンガ道場)、はかま満緒(放送作家。天功の大親友)、一谷伸江(リアクション女王)という布陣。
近所の不審者みたいな富永一朗は「今日は一番あぶないな(ニヤリ)」とさっそく不謹慎発言。
同じ道場生の鈴木義司氏を水道管ならぬ土管暮らしのホームレス扱いするその毒気は相手が世界の天功であってもブレる事はないようです。
この他はかま満緒が香典を持ってくるなど毒あり笑いありのオープニングトーク。
しかしそんな中「1週間ぐらい前から疲労気味…」「言っても聞かない…」と浮かない表情の女性が1人。彼女はなんと天功のリアル奥さま(少女隊「トモ」のお母さん)。夫の爆死あるいは水死を目の当たりにする可能性もある、なんとも残酷なキャスティングです。
天功を待ち受ける死の水道管。自ら指し棒でレクチャーした脱出ルーチンは以下のとおりです。
  1. 手鎖&箱詰め状態で水道管の根っこ部分に埋められる
  2. 箱から抜け出す(この間に大量放水開始)
  3. 直径80cmの水道管を伝って上へ(この間に大爆破)
  4. 地上10mの水槽へ到達すればミッション成功
常人では生還不可能な水&火&煙の超極悪コンボ。さらに悪いことにこの日は立っていられない程の強風が吹き荒れるコンディション。
「成功したら水道局員に転向(=天功)だ!」とはかま満緒がブチ上げた渾身ジョークが富士の麓に虚しく響きます。
かつてない危機に怯えたのか今回天功は「OK」「脱出中」「ちょっと待て」「S.O.S」という4種のステータスを発信する高性能通信機器を本部に設置。
リモコンもBluetoothもない時代、この機器と天功の発信機をつなぐのは長い長い有線ケーブル。昭和の最先端技術を駆使した「命綱」です。
航空自衛隊音楽隊による恒例の戦意高揚パレードが始まると、いよいよ天功は待ったなしの臨戦モードへ突入。
例によってのガバガバボディースーツと「命綱」を頼りに戦いの木箱へ身を投じます。
五寸釘で厳重にフタをされた木箱は水道管までほんの4、5mの距離を仰々しくヘリで移動。
ただ、手鎖に縛られ1人閉じ込められた天功の心境を思うと、最初から穴に入れとけよ、とは決して言えません。
木箱が水道管下の穴に入ると、すぐさまブルドーザーが大量の土砂を流し込んで生き埋め状態に。
気になる天功のステータスは「OK」→「脱出中」と順調に推移。
まだまだ序の口ではありますがこれはひと安心。特に奥さまにとっては何よりの第一報でしょう。
そしていよいよ始まる大量放水&大爆破。まずは地上10m上の水道管バルブが開放されます。
放水直撃を受けた天功のステータスはここで「ちょっと待て」に。不測の事態が起こったのか…。本部席と昭和の茶の間に早くも不安が広がります。
続いて不安に追い打ちをかけるように水道管の根っこ部分が大爆発。この時点で管の中段に居なければ天功は即死ということになります。
爆風をモロに受けた奥さまは完全にパニック状態。マンガ道場の不審者・富永一朗ものっそりと受け身を取ります。
本多アナが「爆発のスピードが早い」と絶叫する中、爆破は次々進行し天功のステータスはついにレベル4「S.O.S」へ。
ただしS.O.Sだからって現場の連中は助けにも行かず何すりゃいいかも分からず只々うろたえるばかり。結局この通信機器は何のためにあるんだかよく分からなくなってきました。
そんな現場の混乱などお構いなしに爆破は更に進行。あまりの破壊力に水道管はド真ん中でパックリと切断されてしまいました。
天功は今どこに居るのか…。絶望の空気が聖地日本ランドを覆います。
もはや為す術なしの放水&火炎地獄。
そこにサイレンだけはけたたましくおっとり刀で出動してきた地元の救急車と消防車。多勢に無勢を絵に描いたようなチョロチョロの放水で天功の救出にあたります。
どいつもこいつも役立たずな状況の中、天功はけっこうあっさり水道管のてっぺんに登場。奇跡のミッションクリアに奥さまは安堵を通り越して放心状態です。
しかしここで気になるのはその隣で不遜にも頬杖をつく富永一朗。この期に及んでマンガ道場のボインネタでも考えてるのでしょうか。
ハシゴを使わずわざわざヘリで地上へ降りてきた天功。無論この凱旋ムーブまでがイリュージョンの範疇です。
なお、ヘリが起こす強烈な吹き降ろし風にもピッチリ横分けが乱れない本多アナ。こちらも昭和のイリュージョンと言えるでしょう。
例によって脱出方法の詳細は語らず適当にインタビューをまとめてヘリで帰宅する天功。
冒頭では引退をほのめかしていましたが、このシリーズは更なるスケールアップと共にここからあと2年続く事となります。
ファミリー劇場で再放送されたのはこの「#4水道管」と「#6火炎塔」「#7油地獄」の計3本。
私は何も考えず新しい順に見てしまったので、今回の水道管は他2本に比べてちょっとあっさり目の印象が残りました。
しかしそれを補完してくれたのがおまけコーナーに出演した直弟子プリンセス天功。
この水道管爆破について「もうちょっと経たないと真相を言えない」「命が危ない人が…」とファンタジー溢れる大ボラ裏話をブチ上げます。

ネット情報によると初代天功の大脱出シリーズは合計7本制作されたとの事。
再放送3本はハズレなしのクオリティー。ぜひとも残り4本をリリースしてほしいところです。