いろいろとワケありの女性をサカナにみんなで盛り上がる番組。
今回の2時間スペシャルに不沈艦・スタンハンセンの奥様が出演するということで緊急録画しました。
テキサス州ウェイコ(Waco)のプール付き豪邸でがっちりロックアップするハンセン&日本人の奥様・ユミさん。
私にとってハンセン夫人は30年来の“まだ見ぬ強豪”。これがメディア初登場なのかは分かりませんが、何となく話半分だった「ハンセンの日本人妻」ネタにようやく決着がつきました。
ハンセンが奥様に出会い猛アタックを仕掛けたのは31歳の時。奥様は当時なんと18歳の予備校生だったそうです。
昭和24年生まれのハンセンが31歳だったのは昭和55年。
つまり、MSGリーグ準優勝(大暴走反則負け)など新日No1ヒールとして大暴れする傍ら、ベビーフェイスとして未来の奥様とクリーンファイトを繰り広げていた事となります。
2人がめでたくご夫婦となったのは昭和60年、ハンセンが36歳の時。
天龍源一郎との「龍艦砲」を結成する4年も前に奥様と日米越境タッグを結成していたとは、不沈艦侮るなかれといったところでしょうか。
なお、この番組におけるハンセンのギミックは「無職の専業主夫」。
心臓外科看護師として家計を支える奥様のため、300ポンドの巨体で料理やらゴミ出しやら家事全般をこなす姿が取り上げられました。
それにしても専業主夫はともかく、ゴールデンタイムのド真ん中で世界の不沈艦を無職呼ばわりするとはいかがなものか。
IWGP立会人やブシロード社のクソガキ向けカードゲームCMなど、ハンセンが今も日本マットを席捲しているのはファンであれば承知のところ。
ここは職業=レジェンドというプロレス的解釈を施すべきだったのかもしれません。
さすが専業主夫だけあり、昼間っから料理番組を見て新しいレシピを探求しているとの事でした。
ただそこは熱いハートのグレートテキサン、どんなに豪華なレシピに出会っても「涙のしょっぱい味付け」を忘れる事はないでしょう。
悠々自適どころか日本で稼いだカネが全く残っていないというハンセン。
これは12度に及ぶ怪我の手術によって出費が嵩んだからだとか。
馬場さん期の全日なら手術代の類はケアされていたはずなので、引退した後に往年の超ド迫力ファイトの代償が襲ってきたという事なのでしょう。
そんなこんなで両肩、両膝が人工関節という満身創痍の不沈艦ですが、奥様の献身により心身ともグッドシェイプをキープしている模様。
ほんの10分程度の放送ではありましたが、故郷テキサスで充実の晩年を送っていることが伝わってきました。
ブロディ、デビアス、天龍、ゴディ…、侃々諤々となるハンセンのベストパートナー議論もユミさん参戦でここに終結か。
とにもかくにも、屈指のレジェンドが明るく元気でいてくれるのはうれしい限り。
猪木ほどの勢いはなくていいので、70歳,80歳になっても勇猛なグレートテキサンであり続けてほしいものです。