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2015/09/19

WWEスマックダウン #836

録画した日〔2015/9/7:JSPORTS3〕

前回RAWで10年ぶりの電撃復帰を果たしたディーボン&ババレイの「ダッドリーボーイズ」。
今回のロードアイランド大会でさっそく試合が組まれました。
華々しいタイトル歴を誇る説明不要の超大物タッグ屋。
10年の浪人(?)期間中には日本マットも席巻。武藤全日に来襲していきなり「世界最強タッグ」を掻っさらったのは衝撃的でした。
なおWikipediaによると新日では至宝「IWGPタッグ」を奪取してたんだとか。こちらは全然記憶にありません…。
栄えある噛ませ犬に抜擢されたのは超大物タッグ屋「ザ・ロード・ウォリアーズ」の超劣化版としておなじみのアセンション
ダッドリー2人からすればこの態度だけデカいグリーンボーイは格の違いを見せ付けるにうってつけ。豪快なテーブル葬付きで10年ぶりの殺人フルコースを披露しました。
試合後のおまけコーナーでは前回RAWでテーブル葬を食らったニューデイのバカ3人が乱入。
近々にベルトを狙われる(あるいは奪われる)事となるであろう現役タッグ王者は、テーブルを粗末に扱うダッドリー兄弟に対し「Save a Table」の熱いイデオロギー闘争を仕掛けます。
10年明けの参戦とはいえまだ40代前半の2人。プロレス的にはあと10年は戦える世代です。
ただ今さらトップに立たれても…、というのが正直なところ。ここはひとつ、いい感じになってきたニューデイの盛りたて役に徹してほしいと思います。

WWEロウ #1161

録画した日〔2015/9/4:JSPORTS3〕

サマースラムと同じ会場で開催されたNYブルックリン大会。
不透明決着でアンダーテイカーに屈したブロックレスナー(withポールヘイマン)が、オープニングのリングでその怒りをぶちまけます。
タップしたくせにレフェリーに救われ急所攻撃で一転攻勢、というのが前夜のテイカーの所業。悲しいかなそこら辺のヘタレヒールと紙一重のレベルでした。
勝負に勝って試合に負けたレスナーは「正義は我にあり」と堂々の主張。連チャンで観戦してる(?)NYのマニア連中もこれには全面同意、全面支援の様相です。
圧倒的会場人気とポールヘイマンの超過激アジテーションに滾りまくる猛獣はさっそく上半身裸になって「スープレックス祭り=Suplex City」へ臨戦態勢。
狙うはテイカーの首ひとつ。あとは真っ暗になってゴーンと鐘が鳴るのを待つばかりです。
しかしそんなNYのド真ん中に出てきやがったのはあのボーダラス。生ける伝説・テイカーとは比較にならないクソバカ自己啓発野郎です。
リマッチに胸躍らせてたお客さんからすればとんでもない肩透かし。
このバカがジャーマンでどんだけ遠くに飛んで行くのか…。お楽しみはそっち方面へとシフトしました。
例によって空気を読まず始まった「ボーリーブ精神=Bo-Lieve」啓蒙演説。これにひとまず耳を傾けた猛獣でしたが、あまりのウザさにフラストレーションは限界突破。
しゃらくせえとばかりにクローズラインでボーをぶった斬ると汗でベチョベチョのぼてっ腹をがっちりロック、前夜は不完全燃焼だったスープレックス祭りinNYをあらためてブチ上げます。
この日の祭りは本編でジャーマン4発、アンコールでもう1発、さらにはダブルアンコールでF5締めという濃厚極まりないクオリティに。
なおここで言う「アンコール」とは、1度リングから降りたけどヘイマン&お客さんから「頼む、もう1発」の懇願を受け熱く舞い戻るというジェームスブラウン的ムーブの事となります。
大事なPPV翌日のRAW、しかも自ら投下したアングルにもかかわらずまさかまさかの欠席をカマしたアンダーテイカー。NYっ子の怒りと失望は察するにあまりあるものです。
ただし偏屈な私としてはボーvsレスナーの超異次元対決に歓喜。「あの人は今」の生存確認ができて大満足です。

<メモ>
  • ダッドリーズが10年ぶりの登場。新タッグ王者ニューデイをテーブル葬
  • ワイアットファミリーにいかにもショッパそうな大男が新加入
  • サマースラムでセスロリンズに加担した司会者・ジョンスチュワート、怒りのシナからAA葬を食らう
  • 2冠王・ロリンズの銅像が作られるも、除幕式で中身がスティングに入れ替わってたというオチ

2015/09/13

WWE PPVスペシャル「サマースラム 2015」

録画した日〔2015/9/3:スカチャン1〕

4時間に渡って開催された夏の大一番。
会場のNY・バークレイズセンターは、前日のNXT「TAKE OVER」、翌日「RAW」とあわせて怒涛の3連戦となります。
メインを託されたのはブロックレスナーとアンダーテイカーの超大物2人。
両雄ともパートタイム契約ということで取ってつけたような因縁アングルではありましたが、いざリングに並び立つとその「時は来た」感はさすがの一語。何だかんだでレッスルマニア級のビッグマッチです。
やや不安だったのが1年をレッスルマニアだけで暮らす悠々自適なテイカーのコンディション。
直近の試合はもちろん今年のレッスルマニア。いつもならバカンス中だったであろう真夏の祭典への参戦は実に7年ぶり(16度目)となるんだそうです。
しかしキャリア30年のテイカーはどんな時でもトップコンディション。場外F5バンプでフランス語実況席をぶっ壊すなど、下々の憂慮を一蹴する猛パフォーマンスを披露しました。
そんなリビングレジェンドのド迫力に猛獣レスナーも思わずニッコリ。これぞ勝ち負けを超えた漢の世界、名勝負誕生の予感がプンプン漂ってたのですが…。
大物同士の極上マッチアップはトホホな「レフェリーの死角」ネタで台無しに。
ド真ん中で決められた”キムラロック”にテイカーがタップ→レフェリーはこれに気付かない→あろうことか場外タイムキーパーが勝手にゴング(レスナーのタップアウト勝ち)を鳴らしてしまう、というヤッツケにも程がある不透明決着が用意されていました。
言うまでもなく場外タイムキーパーよりもレフェリーの方が権限は上。
よって試合は続行、ここで隙を見せたレスナーはテイカーの急所攻撃&ヘルズゲートにより痛恨の失神KO負けを食らってしまいました。
ヘタレ気味に勝利をもぎ取ったテイカーと、中指を立て最後までギブアップしなかったレスナー。
曖昧だった両雄のベビーorヒールの立ち位置がヒドい手法ながらようやくはっきりと色分けされた事になります。
今後は証拠VTRを元にレスナー(というかポールヘイマン)がテイカーをトコトン追い詰めるはず。
ただ、そもそも両雄並び立っての継続参戦は可能なのか?
何やらアングルまるごとウヤムヤになる気配も感じますが、とりあえずこの日と同じ会場で行われる一夜明けRAWには2人とも出てきてくれるでしょう。

①ランディオートンvsシェイマス
マネーカバンの持ち腐れっぷりが激しいシェイマスが、特に悪いこともせずブローグキック2連発でオートンを粉砕。
この2人は悪い意味で終わりなき抗争を繰り広げてゆくのでしょう。

②4チーム出場のタッグ王座戦
王者組(プライムタイムプレイヤーズ)と3馬鹿(ニューデイ)だけで事足りるのでは…、と誰もが思ったゴチャ混ぜ4ウェイ戦。
最初から最後まで会場を盛り上げた3馬鹿が見事ベルトを奪還しました。

③ルセフ(withサマーレイ)vsドルフジグラー(withラナ嬢)
痴情入り乱れる遺恨マッチは、サマーレイとラナ嬢のキャットファイトありの不透明両リン決着。
パツパツのスーツを捨て「西側」丸出しのジグラー風デニムルックを身に纏ったラナ嬢に大ロシア主義の完全終了を感じた次第です。

④ネヴィル&アメル(若手俳優)vsスターダスト&キングバレット
シェイプもムーブも「ハリウッド人気若手俳優」の域を軽く超えてるアメルさん。
フィニッシュこそネヴィルに譲るかたちとなりましたが、ヘタなインディ系レスラーよりもよっぽど使えるであろう”逸材”でした。

⑤IC王座戦:ライバックvsビッグショーvsミズ
王者ライバックの感染症発症によって前回PPVでお流れになった三つ巴戦。
いかにもミズがズルして漁夫の利を得そうなところ、例によって詰めが甘く病み上がりのライバックがキッチリ防衛を果たしました。

⑥ワイアット家vsレインズ&アンブローズ
次代を担うべき連中による新鮮味もテーマもないタッグ抗争は元シールドの2人が順当勝ち。
特に悪いことなんかしてないのに、なにかと手厳しいNYのファンから終始ブーイングを食らってた好漢・ロマンレインズが気の毒でたまりません。

⑦WWE-USダブルタイトル戦:セスロリンズvsジョンシナ
シナ憎し一辺倒のNYのファンによってベビーフェイスに祭りあげられちゃったロリンズ。
なんと旧敵であるジョンスチュワート(=この大会のホスト役)の援護により、史上初のWWE-US王座統一を成し遂げてしまいました。

⑧ディーバ3組エリミネーション戦
ディーバ革命全員参加の頂上決戦は、ペイジ率いる「チームPCB」のベッキー(オレンジ髪)がベラ妹を押さえ込んで勝利。
革命はこの間始まったばかりなんで、そんなに急がず粛々と推し進めてほしいところです。

⑨セザーロvsケビンオーエンス
セミファイナルに抜擢の渋好みなシングル戦は、オーエンスが必殺のポップアップパワーボムで完勝。
前日のNXT「TAKE OVER」でフィンベイラー(元プリンスデヴィット)とのHollyShitなハシゴ戦を敢行しているオーエンス。実に献身的な動けるデブです。