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2015/02/21

WWEスマックダウン #807

録画した日〔2015/2/16:JSPORTS3〕

ミズの冠コーナー「MIZ TV」で開幕したコロラド・スプリングス大会。
次回PPVでWWE王座挑戦権を賭けて対戦するダニエルブライアンとロマンレインズがゲストです。
順風満帆だったはずのRoad To Wrestle Maniaに横ヤリを入れられた状態のレインズ。
登場早々に司会者・ミズをスーパーマンパンチ葬でKOすると、PPVまで待てるかとばかりに「Right now(早速やろうぜ)」と眼前のライバルに熱い宣戦布告を仕掛けます。
そんな一触即発ムードに首を突っ込んできたのは、権力者の庇護のもとWrestle Maniaメイン戦出場を主張するセスロリンズ。
この日のターゲットをブライアンにさだめ、例によっての理不尽ハンデ戦を敢行しました。
ケインとチビ護衛2人に捕らえられロリンズの殺人技・カーブストンプを食らったブライアン。爆弾を抱える首に大きなダメージを受けてしまいました。
このKO劇が本戦からのフェードアウトへの布石じゃないことを祈ります。

なお「MIZ TV」もろともロマンレインズにブッ飛ばされたミズはその後のシングル戦で予想どおりの返り討ち。今後は「スタントマン」から「助手」へ降格したダミアンミズドゥと抗争を繰り広げる模樣です。
こっちはこっちのRoad To Wrestle Mania。かつての祭典ヘッドライナーにも頑張ってもらいたいところです。

<メモ>
  • カーティスアクセルがレッスルマニア参戦権を主張
  • エキゾチック急行・アダムローズが取り巻きのバカ連中に暴行
  • ナオミとナタリアがWデート中に因縁抗争開始

2015/02/17

WWE「トリビュート・トゥ・ザ・トゥループス2014」

録画した日〔2015/1/16:スカチャン1〕

12回目となる年末恒例の米軍慰問興行。
今回(2014/12/9)の開催地はジョージア州フォート・ベニングの陸軍基地です。
大ロシア主義を掲げること半年超、ついに「USA」のド真ん中に立ったルセフ&ラナ嬢。
最強レンジャー部隊を擁する「歩兵隊の故郷」にたなびいたロシア国旗。勇猛な2人の進軍にプーチン閣下もさぞご満悦だったのではないでしょうか。
母国に命を捧げる陸軍兵たちは渾身の「U.S.A!」連呼でロシア軍を迎撃。
そしてそれを真っ向撃ち返すルセフ&ラナ嬢。リング上は米ロ開戦前夜を思わせる一触即発の様相を呈してきました。
兵数で圧倒的不利となるルセフ&ラナ嬢は、ロッカールームの愛国レスラーとの1対1戦を要求。
よくよく考えたらこの2人、数千の米兵が待ち受ける巨大基地に丸腰で乗り込むという映画化決定レベルのビッグアングルを敢行しています。
ロシア側の要求に応じて緊急参戦したのはダニエルブライアン。
この慰問公演(昨年12/9)の時点で翌1月にかけての復帰プランは未発表、会場を埋めた米兵は歓喜の“Yes”大合唱で対ロシア秘密兵器を迎え入れました。
そのブライアンが号令を掛けると、屈強の米兵たちがロープ降下などレンジャーっぽくリングに登場。包囲されたルセフ&ラナ嬢はすごすご退散となりました。
突如勃発した米ロ危機、ここはひとまず米軍の不戦勝といったところでしょうか。

この日のオープニングを飾ったのは超愛国マスクマン「ミスターアメリカ」と同一人物とされる超人・ハルクホーガン。
大音量のRealAmericanに米兵たちは総立ちの最敬礼です。
そしてお約束の横ヤリはザ・ミズが担当。
B級クソ映画「ネバー・サレンダー 肉弾無双」で米兵役を演じた経験から、我こそがアメリカと不遜な演説をブチ上げます。
するとそこに慰問公演ではブーイングゼロのシナが乱入。「(お前の役は)海兵だったろ」とミズに迅速かつ的確なツッコミを入れました。
それもそのはず、シナはミズ版の前々作「ネバー・サレンダー 肉弾凶器」の主演。
歩兵隊の故郷でB級海兵同士の肉弾共演が実現しました。

ヒールもベビーも愛国の名のもとに集結する慰問公演。
「プロレス女子」で盛り上がる日本マットでは絶対にあり得ない、鋼のベクトルに依る超右寄りな奉仕活動です。
今回は分かりやすいアイコン・ハルクホーガン参戦でメリハリが効いた感じ。
ただしもちろん、MVPは米軍に突撃したルセフ&ラナ嬢でしょう。
本丸の皆さんがこのネタでワイワイガヤガヤできるのは米ロ友好の証かも知れません。

2015/02/16

座頭市兇状旅

録画した日〔2012/5/28:日本映画専門チャンネル〕

昭和38年夏に公開されたシリーズ4作目。
ネギで有名な群馬県下仁田が舞台です。
オープニングで神社の相撲大会に飛び入り参戦した座頭市。
アスリートとして脂が乗りきった32歳、超S級の格闘センスを誇るこの凄玉からすれば雑魚メン相手の村相撲など120%確勝モードと言えるでしょう。
座頭市の取り口はしぶとい足腰をいかした栃赤城ばりのサーカス相撲。
そこに按摩などのしょっ切りムーブも織り交ぜ連戦連勝、稽古なしのぶっつけ参戦ながら見事優勝をかっさらいました。
関連書籍等によると座頭市は大の相撲好き。飲み会で盛り上がってそのまま相撲大会になったという事も多々あったそうです。
仕切りの所作も実に堂に入ったもの。趣味と実益を兼ねた面白パートでした。
勝利の美酒とばかりに川っぺりで優勝商品の御神酒をガブ飲みする座頭市は、ヒットマンに背後を狙われたものの難なく一蹴。
相撲+ブッタ斬りのダブルヘッダーを意欲的にこなします。
そしてブッタ斬り後、自分のクビに賞金10両が賭けられている事、およびヒットマンのお母さんが下仁田にいる事をヒアリングした座頭市。
よせばいいのに、お母さんへのお詫びのため下仁田のヒール軍事務所へ足を運ぶ事になりました。
そんな座頭市のお詫びを快く受け入れたお母さん・村瀬幸子。気風が良くて信頼厚い、ヒール軍事務所のベテラン職員です。
律儀な座頭市に対し村瀬幸子はお葬式への列席も許可。
しかしここでヒール軍と座頭市の揉み合いが勃発。村瀬幸子の計らいなどでなんとか事は収まったものの、周辺に早くもきな臭さが漂ってきました。
座頭市にカラんで来たのは下仁田界隈親分衆の1人・安部徹。
どこからどうみても強欲ヒール風情のこの男は、仲間内でありながら下仁田の地盤強奪をひそかに狙っています。
そんな安部徹のターゲットとなっているのが父の跡目を継いで下仁田を仕切る成田純一郎。ヒールとは程遠い誠実な穏健派、つまりヘタレの2代目です。
座頭市はこの2代目の味方になって、その後の揉め事にいろいろ首を突っ込むポジション取りとなりました。
下仁田の宿屋に着いた座頭市は、早々におにぎりドカ食いの定番ムーブを披露。
気立ての良い娘さん・高田美和ら従業員たちは、目の前の按摩さんが賞金クビ=兇状持ちという事実をまだ知りません。
座頭市の素性はいずれバレるとして、この宿屋にも何やらいわくがある模様。
高田美和によると昔ヒールだった主人(高田美和の養父)はヘタレ2代目に反目、一矢報いようと虎視眈々の様相。
そして高田美和自身はそのヘタレ2代目といい感じという構図です。
さらにこの宿屋には謎の用心棒・北城寿太郎が彼女と滞在中。
その風貌からヒールである事は確定。安部徹とつながりつつ、賞金欲しさに座頭市を狙っていくスタンスとなります。
そして用心棒の彼女・万里昌代は座頭市と前作以前でイイ仲だった模様。
こんな感じで人数は少ないのですが、登場する皆んなが皆んなリンクする複雑な人間模様が繰り広げられていきます。
ヘタレ2代目の襲名パーティに乱入した用心棒。晴れの席をブチ壊しにしてしまいました。
この騒ぎに追って乱入した座頭市。とっくり斬りの超絶プレーを炸裂させ、騒動の影の首謀者・安部徹を震え上がらせます。
安部徹は続いて、夜の神社境内でヘタレ2代目をテロ襲撃。
ここも座頭市がメッタ斬りで救出したのですが、暗がり故に、テロ首謀者は座頭市で2代目は子分を見捨てて逃げ出したという情報操作がされてしまいました。
こうして座頭市許すまじムードが醸成された中での親分会ミーティング。
安部徹らは、自ら首を取りに行くのが仁義だろとムチャ振り。ヘタレ2代目は謀略と知りつつ、渡世人のルールに則りこれを受諾してしまいます。
このムチャ振りを機に事態は急展開。
後へ引けないヘタレ2代目が座頭市の賞金クビを300両に大幅アップ。これに食いついた用心棒が彼女の万里昌代を人質に籠城。そこに座頭市と高田美和&ヘタレ2代目が駆けつけ、さらには安部徹ヒール軍がそれを包囲するという出演者総動員状態となりました。
外から鉄砲が打ち込まれる中ヘタレ2代目が高田美和に説教されるなどカオスな籠城小屋内。
用心棒が人質・万里昌代を斬るという更なるカオスが号砲となり、怒りの座頭市はヒール軍掃討へ乗り出します。
ここからはお約束のメッタ斬り劇場。
神社の相撲大会でも見せた強靭な下半身、体幹を軸にしての攻撃は安定感抜群。川っぺりの白兵戦でも揺らぐことはありません。
もちろん安部徹と用心棒の主要ヒールは特別枠でブッタ斬り。
とくに愛しの万里昌代を斬りやがった用心棒とは真正面からロックアップした上できっちりとカタを付けました。
ちなみに用心棒は、最後の籠城は万里昌代の企てだったと虫の息で暴露。
真偽不明ではあるものの、女性不信にもなりかねないあまりに余計な辞世の句。
座頭市がこの後のシリーズで見せる対女性のストイックさは、このヘボ用心棒を起点としているのでしょうか。
生き残った面々で迎えたグッドエンディング。
村瀬幸子と「母子」の契りを交わした座頭市は、いつものルーチンで次の宿場へと旅立って行きました。
ちなみにヘタレ2代目は肩書上もベビーターン、高田美和とうまい事やっていくようです。
TV版など後期(末期)から見ていた私としては、初めて見る昭和30年代の座頭市。映像もストーリーもカラッと明るい印象でした。
おにぎりドカ食いの定番ムーブがこの頃からあったことにも感心。
今後もHDDに録り貯めたものをランダムに拾って見ていこうと思います。

2015/02/15

WWE NXT #262

録画した日〔2015/2/13:JSPORTS3〕

WWE2軍で切磋琢磨を続けるヒデオイタミ(元・KENTA)とフィンベイラー(元・プリンスデヴィット)。
入団からもうすぐ半年になるこの同期2人が、今回シングル一騎打ちを迎えました。
親友同士というギミックのヒデオとフィンが対戦するワケは「NXT王座第一挑戦者決定トーナメント」で同組セミファイナルに勝ち残ったから。
勝った方が決勝進出。つまり結果によって明と暗がはっきり分かれる重要な一戦となります。
体に染み付いたジャパニーズスタイルで序盤戦を組み立てる両雄。
WWE的にはあまり好ましくないムーブかもしれませんが、2軍戦に足を運ぶような現地の濃厚マニア連中はこういうのが大好き。「RAWよりすげえ」と嬉しいチャントをカマしてくれました。
こんな感じで現地マニア連中からの声援は両者だいたい同じなのですが、動きのキレとかメリハリではフィンがヒデオを圧倒してる感じ。
全方位全角度でのアピールが必要なエンタメプロレスではビジュアルとインパクトがとにかく大事です。
試合はフィンがトップロープからのフットスタンプで勝利。次回2時間特番(ただし日本放送はない模樣)で行われる決勝戦へ駒を進めました。
これは1軍であれば些細な勝ち負けですが、ステップアップだけが目標の2軍ではけっこう残酷なアングルと言えます。
敗れたヒデオは残念ながらここで小休止。WWE公式サイトによるとバックステージでチャラいスマホ男との因縁が勃発したとか…。
言葉の壁などハンデの多いジャパニーズですが、安易にニンジャやサムライに化けることなく1軍昇格を目指してほしいところです。
「あえて」としか言い様がないこのタイミング(=決勝ではなく準決勝)でのシングル戦。WWEはヒデオとフィンをセットで売らないという事でしょう。
ひとまずここは、フィンのトーナメント優勝と「一抜け」のステップアップを期待するべきなのかもしれません。