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2014/04/12

WWEロウ #1088

録画した日〔2014/4/10:JSPORTS3〕

レッスルマニアのメインストリームから外され、ワイアットファミリーと絡むことになってしまったジョンシナ。
それでも腐ることなく、本番6日前のワシントン大会で最後のプロモーションに勤しみます。
Rトゥルースとのシングル戦を難なく制して記念撮影するデブ大将。しかしよく見るとファミリーの山羊が1頭多いような…。
もちろんこの2頭目はジョンシナ。
びっくりするファミリーを一網打尽にして、前回RAW(=山羊のお面を被らされるイジメ)の意趣返しをカマしました。
今まで当たり前のように祭典のメインを張り続けた大正義・シナですが、今年はカルト系若手3人組の相手役というまさかの不遇。
シナを押し退けて抜擢された出戻りパートタイマー・バティスタの低迷っぷりを見るにつけ、WWE上層部に「Why?」のチャントをぶつけたくなる気持ちです。
バティスタ以外にもテイカー、レスナー、トリプルHからニューエイジアウトローズまで季節労働者が過剰にプッシュされ、皆勤賞の面々が隅に追いやられる趣になった今年のレッスルマニア。
CMパンクの様な離脱劇まではいかないにせよ、シナはもっとブチ切れていいのでは?
会場人気だけじゃ計れない献身が報われる日が来ることを期待します。

<メモ>
  • ブロックレスナーがテイカーをF5葬
  • 休暇のはずのブライアンがメインのオートンvsバティスタ戦に乱入、解説席にいたトリプルHを襲撃

2014/04/11

全日本プロレス王道史(#23)

録画した日〔2013/3/30:サムライTV〕

昭和57年の年間ベストバウトに選出された2.4東京体育館・馬場vsハンセン
その2ヶ月後の4月22日、場所も同じ東京体育館で両者のリマッチ(PWFヘビー級戦)が行われました。
両リン決着ながら不沈艦を退け虎の子12回目の防衛に成功した馬場さん。
なんだか渋い顔なのは試合終盤に食らったウエスタンラリアットのダメージではなく、そのちょっと前にやらかした「大ポカ」が起因しているものと思われます…。
興行面はもちろん、自らのキャリアにおいてもドル箱となった遺恨戦にゴング直後からトップギアの馬場さん。
「2.4」で見せた腕殺し戦法とのアクセントなのか、この日はジャイアントキチンシンク、ジャイアントストンピングといったキック系の打撃技を中心にハンセンをグイグイと引っ張ります。
一方、電撃移籍から4ヶ月のハンセンもすっかり新天地の水に馴染んでエンジン全開。
時折繰り出す不規則で危なっかしいムーブは、馬場さんとの信頼関係が順調に構築されている証とも言えるでしょう。
そんな両雄のド迫力ファイトに10,200人超満員の東京体育館は大熱狂。
これを受けて更にギアが上がったのか、試合終盤、馬場さんは人類初の驚愕ジャイアント殺法を発動しました。
河津落としでハンセンをダウンさせた馬場さんは亀の歩みでやおらコーナーポストへ。
まさかまさかの超展開に、実況席のホラ吹きコンビ・倉持アナ&東スポ山田さんも状況に食らい付くのがやっとです。
(コーナーポストを1段1段ゆっくり登る馬場さん)
倉持アナ「そして馬場がぁ、何を出すのか!」「ウルトラCか!!、G馬場のウルトラCか!」
山田さん「…」
(セカンドロープあたりで既によろよろの馬場さん)
倉持アナ「セカンドロープ!」「そして、おっとトップロープに馬場がアガった!!」
山田さん「…」
(起き上がるハンセン、それを見て更によろよろの馬場さん)
倉持アナ「そして何だ!!」「そしてアーッと!」
山田さん「…」
(ボテっと降りた馬場さん、もちろん着地失敗)
倉持アナ「ニードロップは失敗」「ウルトラC、ジャイアントストンピングと言っていいでしょうか…」
倉持アナ「ウルトラC、失敗ですねぇ!」
山田さん「そうですねぇ、ジャイアントストンピングを狙ったんですねぇ」
倉持アナ「そうですねぇ、惜しい…かったですねぇ」
炎の飛龍・藤波が得意としている“ドラゴンリングイン”の劣化版となってしまった「大ポカ」ジャイアントストンピング。
案の定この直後ハンセンに捕獲され、ノド笛に必殺ウエスタンラリアットをブチ込まれてしまいました。
一連のシチュエーションで思い出すのは美獣・レイスとのNWA公認デッドリードライブコント。
自分も一度はブン投げられてみたかったのか?、馬場さんの意図はまったくもって不明です。
名勝負数え唄にもなり得た黄金カードもこの「大ポカ」によってちょっとスポイル気味に。これも昭和プロレスのミステリー、謎掛けの一種なのでしょう。

その「投げられる側」のハーリーレイスは、同年8月の後楽園大会でジャンボ鶴田が持つUNヘビー級ベルトに挑戦しました。
この時点では最高峰NWA戦線からちょっと距離を置いている美獣。WWAヘビーとかいうローカルチャンプとして悠々自適に王座奪取を狙います。
試合は大流血戦の末にレイスがピンフォール勝ちで戴冠というやや意外な結末。
善戦マンを返上すべく、この6月に星3つパンツからフォーマルな黒パンツへ衣替えしたジャンボ。
いちおうエクスキューズ的な「きわどい判定」があったものの、ファンのガッカリ感を増幅させる陥落劇です。

名シーン続出の昭和57年を締め括ったのは、ファンクスvsハンセン&ブロディの世界最強タッグ優勝戦。
この年大旋風を巻き起こした超ミラクルパワーコンビが初出場初優勝を賭けて臨む暮れの本場所千秋楽です。
翌年引退という大ボラをブチ上げていたテリーにとって、これが体面上いちおう最後の最強タッグ。負けられない気持ちはハンセン&ブロディより強いでしょう。
なお、ファンクス関連なら偏向報道も厭わない倉持アナによると、満身創痍のテリーの元には全国の熱狂的ファンからファンレター、千羽鶴、安眠用マクラなどたくさんのプレゼントが寄せられているそうです。
前年「12.13」蔵前事変の精算でもある大一番は超ミラクルパワーコンビの独壇場。合体技や連携プレーは少ないものの馬力とスピードで師匠ファンクスを圧倒します。
そして今年も場外戦で火を吹いたハンセンの必殺ウエスタンラリアット。
犠牲者は今年ももちろん荒馬テリーファンクでした…。
冬の蔵前に現れたテキサス育ちの極彩色ド派手なミノ虫。
テリーのバンプ芸は引退目前(?)にしてアートの域に達したと言えるでしょう。
しかし弟が場外で紙テープぐるぐる巻きという事は、リング内では兄・ドリーが孤軍奮闘のサンドバッグ状態という事。
毎度毎度のネタではありますが、必勝を期す兄弟コンビに絶望の赤信号が灯ります。
一気に大荒れとなった試合を締めるのはもちろん脆弱性レフェリー・ジョー樋口。
ハンセン&ブロディのツープラトン攻撃に無理やり突っ込んでルーチンワークの失神KO。テリーをも凌駕する極上のパフォーマンス、まさしく日本プロレス界の至宝です。
最終的には鉄人ルーテーズが超ミラクルパワーコンビに反則負けを宣告。ファンクスが最後の大会を見事優勝で飾りました。
ちなみにプロレス界の大正義・ルーテーズのポジションはジョー樋口のサブレフェリー。
なんだか根本的に間違っているような気がします…。

ハンセン&ブロディを金看板に、ファンクス、レイス、フレアー、スヌーカ、リッキーetc…全日マットを飾る超S級外人レスラー。新日では2年目の佐山タイガーが完全ブレイク。
思い出補正は多分にありますが、私はこの昭和57年頃から2,3年が一番プロレスが面白かった時期だと思ってます。
あれから32年ぶりに見た3試合、諸々の事情やお約束を知ってしまった上でも十二分に面白い事を再確認しました。
ただし、馬場さんのジャイアントストンピングの謎は何年経っても解けないままでしょう。

2014/04/09

タイガーマスク #105最終回「去りゆく虎」

録画した日〔2014/4/4:TOKYOMX〕

虎の穴ラスボス(タイガー・ザ・グレート)に手も足も出ない伊達タイガー。
敗戦ムード漂う中、いよいよ闘いのエピローグを迎えました。
後輩の苦境に居ても立ってもいられず、いつのまにやら放送席に陣取った猪木。
待望のBI砲復活に昭和の茶の間は大満足ですが、瀕死の伊達タイガーからすれば背広なんか着てねえでセコンドにでも付きやがれと言いたいところでしょう。
そんな背広組BI砲などに目もくれず反則攻撃に拍車をかけるザ・グレート。
すでに勝負ありの状況ではあるものの、この試合のテーマはあくまで伊達タイガーを葬り去る事。
裏切り者をそのギミックごと抹殺すべく、ついに黄金マスクに魔の手を伸ばします。
ザ・グレートが見せたマスク剥ぎは凶器(テーブルの破片)を使う異質な手法。小林邦昭や寺西勇のようなビリビリに破るやり方とは一線を画していました。
自分も一概のマスクマン、商売道具に直接手を掛けるのは良しとしなかったのでしょうか。
ついに素顔を晒してしまった伊達タイガー。
ただ日プロ既存レスラーではないため、武道館および茶の間のファンからすると「Who?」という微妙な感じだったかもしれません。
ヤングライオン期のない「4虎」こと新日の現役タイガーがマスクを脱いだら、きっと同じような空気になるのでしょう。
全国的には無風でも練馬のちびっ子ハウスにとってこの顔バレは青天の霹靂、驚天動地の超巨大インパクト。
「タイガーマスク」と「キザ兄ちゃん」のギミックが崩壊と同時に融合するという、何にも考えてないクソガキには難易度が高過ぎるカオスです。
顔バレして失うものがなくなった伊達タイガーは、グレートニタのような不敵な笑い声を上げ一転攻勢のヒールターン。
サミングや急所攻撃、TV照明にザ・グレートを括りつけるなどハードコアファイトを次々炸裂させます。
これらはもちろん虎の穴で学んだ悪行。ラスボスにしてみればあまりにもキツい自業自得のしっぺ返しとなりました。
伊達タイガーの覚醒に急に張り切り出したのは実況席のBI砲。
プロレスの範疇を越えてしまった愛弟子に対し、上着を脱いで「もうやめてやれよ」といかにも上層部っぽく制止を図ります。
それにしても我らがBI砲の最終話ラストショットがヘタレ系セコンド芸だとは…。
最後にド派手なスポットを仕掛けて欲しかったと思うのは私だけではないはずです。
TV照明によるスクラップ攻撃でラスボスをミンチにした伊達タイガー。いつもながらそのハードコア耐性は驚愕の一語です。
しかし顔バレしちゃったりでこの勝利の後に残るものは何も無し。
虎の穴との最終決戦は伊達タイガーのキャリア最終戦にもなってしまいました。
虎の穴最強の称号などいらない伊達直人という1人の男に戻った伊達タイガー。
ちびっ子ハウスのルリ子さん、およびガキ共へ別れを告げることなく「行けば分かるさ」と海外へ旅立つ決断をします。
いわば置いてけぼりとなったハウス側の面々。
しかしすべてを達観するディーバ・ルリ子さんが、動揺するガキ共に「キザ兄ちゃん」の心情を語り聞かせます。
ここでお涙頂戴シーンなど不要、心の機微と顔芸だけで別れを演出するあたりは男の星座・梶原イズムの真骨頂と言えるでしょう。
なお伊達タイガーが苦楽を共にしたマスクは、馬場さんが一旦預かり入院中の舎弟・ケン高岡へ受け渡されました。
これは2代目タイガー擁立へのプロレス的儀礼か。
興行の目玉を失った馬場さんは、既にメキシコあたりの使い勝手のいいジョバーを「高岡タイガー」デビュー戦にブッキングしているものと思われます。
足掛け3年、壮大なプロレスアニメのラストシーンは行き先不明の日航機。
この旅立ちから10年後、2次元の伊達タイガーをブッコ抜いて「4次元」佐山タイガーが出現したことは、アニメの枠と茶の間の幻想を超えた奇跡だったと言えるでしょう。(馬のクソにもならない「2世」も出現しましたが…)
また最近では、伊達直人名義で児童施設にランドセルを送りつける「タイガーマスク運動」なる事件も勃発。
ストーリーの根幹であった伊達タイガーのチャリティ馬鹿スピリットは、飽食極まれりの21世紀平成の世にも然と受け継がれています。
もしかしたら日本で一番知名度があるプロレスラーかもしれない「タイガーマスク」。
その原点であるこのアニメはわかりやすさとネタ要素の配分が絶妙。各方面各世代に時代を越えて愛される理由がよくわかった気がします。
まあ、いずれにせよ私のお目当ては終始一貫BI砲でしたが…。

2014/04/08

WWEスマックダウン #762

録画した日〔2014/4/7:JSPORTS3〕

レッスルマニアでジョンシナと対戦するワイアットファミリーのデブ大将。
その9日前となるボストン大会では、メインでビッグショーとの一騎打ちが組まれました。
キモさが正義のデブ大将は今日もお得意の変態ブリッジを披露します。
これは威嚇のポーズなのか、中邑“イヤァオ"真輔への屈折したオマージュなのか?
まあどっちでもいいんですが、対戦相手からすれば取り敢えず関わりたくない殺戮ムーブと言えるでしょう。
なんと試合はデブ大将のピンフォール勝ち。ファミリー2人の助けがあったとはいえこれは破格の成果です。
かたや金星献上の大巨人、レッスルマニアでは30人参加の「アンドレ杯」バトルロイヤルに放り込まれる不遇っぷり。団体の未来のため噛ませ犬を買って出たものと捉えましょう。
キモさにばかり目が行きがちですが、仕事はきっちり「動けるデブ」のデブ大将。
Wikipediaによるとお父さん=マイクロトンド、おじいさん=ブラックジャックマリガン、伯父さん=バリーウインダムという超良血である模様。
芸風はどこかで変えないといけませんが、このまま行けるところまで行ってほしい有望株です。

<メモ>
  • シールド、運営部長・ケインに3MB→ライバクセルとの不毛な連戦を強要される
  • AJリーとタミーナが本格的に仲間割れ