1.4東京ドーム決戦からの2試合。
試合後のバックステージが重視された放送でした。
「ヤバーイ(放心)」「ウッソー(不遜)」「イヤァオ(絶叫)」など、東京ドームのド真ん中で意味不明の言動を繰り返す中邑真輔。
もちろんこれは中西や天山のような根本からの意味不明とは一線を画す意味のある意味不明。
何だかよく分からなくなってきますが、とにかく確固たる美意識を持ったChaosなIC王者です。
「イヤァオ」も「ヤバい」「エモい」もリング上が盤石だから活きてくるというもの。
この基本線が無かったらちょっとアブナイくねくね野郎で終わってしまいます。
ちょっとアブナイのは敗れた飯伏も同様。
最近はメディア露出も多いようですが、その素性を見せた途端いわゆるドン引き状態になってしまう危険性もあるでしょう。
今は外ヅラの良さを最大限活用して、ファン層拡大にあたってほしいところです。
いずれにせよ中邑、飯伏ともども昔は居なかったタイプのプロレスラー。
時代を取り入れつつもおもねる事なく我が道を行く…。
ルックスやファイトスタイルは変われど、これも立派なストロングスタイルです。
そんな新しい波に真っ向立ちふさがったのはアンチエイジング・永田裕志。
ドーム翌日の1.5後楽園ホールで「受けてくれるかな?」とIC王座挑戦を猛アピールすると、これを中邑が「イヤァオ」と受諾し2.14宮城大会での一騎打ちが電撃決定です。
白目vs白ベルトの白つながりなのかはともかく、ドームで「第0試合」に追いやられた永田にとっては願ってもないスポット。
名勝負の次はベテラン再生という、実に生産力の高いIC王座工場。
それもこれも「ヘビー」のカウンターに位置付けて自由に面白く磨いてきた中邑の努力とセンスの賜物でしょう。
白ベルト同様、カウンターカルチャー的に新日内での立ち位置を確立した中邑。入場で見せた王様コスプレなど、もはや一概の選手では踏み込めない領域に達しています。
このワールドを新日内から世間へと広げられるのか。
この人に関しては、そのためにかなりのムチャをして欲しい気がします。