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2013/06/30

出演者が語る「警視-K」の思い出 PART1~4

録画した日〔2013/6/29:日本映画専門チャンネル〕

「警視-K 一挙上映会」とかいう丸1日がかりのアホバカ企画において敢行された超豪華トークショー。
日本映画専門チャンネル「警視-K」再放送のおまけコーナーとして4回に分けて放送されました。
ステージに集結した玉緒さん&奥村真粧美の母娘タッグと子分2人。ガッツ=勝新太郎17回忌の年に奇跡のリユニオンが実現しました。
なおこの上映会の開催は6月15日土曜日。
週末潰して金払ってまで警視-K見に行く奴なんかいねぇだろと思いきや、舞台となった名画座「シネマヴェーラ渋谷」は当日券も完売の超満員札止めだった模様です。
ビッグマッチを牽引するのはもちろんリアルガッツファミリー。
バラエティ業界でもトップ戦線を張る妻・玉緒さんと実力未知数のトンパチ娘・奥村真粧美が繰り出すコンビネーションは、天国のパパ・勝新も予測不能のエンタメ領域ではないでしょうか。
なおこの日は、面白ネタを連発する玉緒さんと丁寧に当時を振り返る奥村真粧美という構図でした。
高校(インターナショナルスクール)卒業後に取り敢えず女優を志望、すぐさまパパの私物化ドラマでデビューしたという元祖ゴリ押し女優・奥村真粧美。
そのデビュー時の秘話やら劇中の重要アイテム・キャンピングカーの出所など、ガッツファン以外には全く必要とされないニッチネタを公開しました。
ちなみにキャンピングカーはパパ勝新が代々木で購入した個人所有物で、もともとはクロサワ映画「影武者」撮影用だったそうです。
33年経っても心はガッツの許にある子分2人。撮影当時は「オヤジ」ガッツとほぼ24時間行動を共にしていたようです。
そんな準ガッツファミリーとも言える2人ですが、リアルファミリー・玉緒さんと奥村真粧美は水口晴幸(イケメンの方)の本名が役名のとおり「ピッピ」だと最近まで思っていたとの事でした。
PART1から4までトータル正味10分程度のオマケ番組。
特筆すべきは、その各パートで猛烈なお笑い爆弾を投下し続けた玉緒さんの凄玉ぶりでしょうか。
完全版、及びオフレコ版なんかがあればそれこそお金を出しても見てみたい。そんな気にさせる「ガッツ被害者の会」による面白暴露トークショーでした。

2013/03/20

警視-K #13最終回「マイ・シュガー・ベイブ」

録画した日〔2013/2/23:日本映画専門チャンネル〕

ガッツの同期生・佐藤慶が、同じく同期生の小池朝雄と2ショットで飲みに行ったその日に突然死。
あくまで病死という小池朝雄の見解ですが、その言動の随所に「クロ確定」のアヤシイ匂いがプンプン漂います。
#10からテコ入れ的に参戦した小池朝雄。どうやら麻薬密売系の悪の組織と癒着があるようです。
本庁の超キャリア組でありつつ一匹狼のガッツとは気の置けない同期生というポジションでしたが、その分だけ振り幅の大きなヒールターンとなりました。
病死から事件へ立件のカギを握るのは、お金のためにコールガール業を営むかたせ梨乃。
客だった小池朝雄を「声がコロンボに似てる人」とズバリ正確な観察眼で把握。盗聴録音した証拠テープの他、聞かれてもないベッドでの恥ずかしい性癖までもガッツに暴露しました。
コールガールとしての守秘義務を完全無視したかたせ梨乃の目的はもちろんお金。これらをネタにしたユスリ計画をガッツに持ちかけます。
ガッツはかたせ梨乃のユスリ計画に乗ったフリをして小池朝雄の追求を開始。
同期の桜とはいえ悪は悪。手法はともかく公務員として当然の判断といえるでしょう。
そしてそんなガッツの動向を察知した小池朝雄はガッツ抹殺で状況の打開を画策。佐藤慶もほぼ同じ経緯で消されています。
かたせ梨乃と密会するガッツの前に現れたのは、ホタテマンならぬヒットマンとして小池朝雄に傭兵された安岡力也。
黒い呪術師ブッチャーの頭をカチ割った伝説を持つ最強ヒールは、ナイフでガッツを強襲します。
しかし殺られるガッツも百戦錬磨。そのナイフを素手でキャッチする大流血ディフェンスで絶体絶命のピンチを凌ぎ切りました。
無頼漢ガッツの侠気にほだされたヒットマン安岡力也は、義のための謀反を決行。
ユスリ金の受け渡し現場であるホテルニュージャパンに拳銃を持って乱入し、ボス・小池朝雄の心臓を撃ち抜きます。
結果的にブラックな裏の顔を露呈することなく「殉職」した次期警視総監候補。このドラマの世界観を鑑みれば一件落着と言えるのでしょうか。

1話にして盟友2人を亡くした哀しみのガッツですが、愛娘・奥村真粧美には思いもよらぬハッピー超展開が…。
なんとパパのカッコイイ方の子分・水口晴幸が、何をトチ狂ったのかトンパチ天然娘に結婚を前提としたお付き合いを申し込む事になりました。
プロポーズの場所は玉緒さん経営のレストラン。奥村真粧美はここでアルバイトを始めていました。
人生のチャレンジャーとも言える水口晴幸のアタックに奥村真粧美が出した答えは「神様に聞いてみる」。
この神様とはパパ=ガッツなのか、それとも脳内のお花畑にいる想像上の神様なのか、まさしく神様もお手上げのトンパチ天然娘です。
「生まれて初めて」のプロポーズにご満悦の奥村真粧美は、さっそく玉緒さんに状況報告。
これを受けた玉緒さんは「収入はあるの?」というシュートとも冗談とも取れる説得力満点の仰天発言で愛娘を祝福します。
全国のガッツファミリーファンが固唾を呑むまさかまさかのロイヤルロマンス。
しかし時間の関係か、残念ながらそのゴールは幻想のベールに包まれたまま、番組最終回のエンディングを迎える事となってしまいました。

トレーラーハウスに集まったガッツ+玉緒さん+奥村真粧美。
世間一般とはかけ離れたスケールですが、これが芸能界最強ファミリーの一家団欒。「ディス・イズ・ファミリー」の謎掛けを1話遅れで回収する意味合いもあるのでしょう。
屋根で昼寝するガッツと洗濯物を取り込む玉緒さん&奥村真粧美。
今さら言うまでもありませんが、このドラマはガッツの私物であり遊び道具。それを象徴するガッツファンなら120%大満足の素晴らしいラストカットです。

千秋楽を迎えてつくづく残念なのが、当初予定されていた全26話を完走できなかった事。
あと13回「遊び場」を与えられたなら、天才ガッツはどれほどの暴走をしてくれたのか?今となっては想像の中でしか楽しむ術はありません。
ガッツ=勝新太郎の才能とバイタリティ、突破力がなければ生まれ得なかったOne And Onlyの超絶トンデモドラマ。
この「警視-K」をリメイクできるスペックの役者、作り手、TV局は21世紀平成の世では皆無でしょう。
しかし、見る側(視聴者)のスペックは昭和55年当時より間違いなく上がっています。
地上波で深夜あたりに再放送してくれれば食い付く層は結構いるのではないでしょうか。
なおその際は、洋画みたいに字幕を付けた方がいいと思います…。

2013/03/16

警視-K #12「ディス・イズ・ファミリー」

録画した日〔2013/2/16:日本映画専門チャンネル〕

ガッツのちっちゃい方の子分・谷崎弘一の警察手帳が不良4人組に強奪されるという事件が勃発。
刑事としてあってはならない不祥事ですが、親分ガッツはガッツで前回#11の緒形拳無罪放免案件により自宅謹慎の身でした。
占いなのか賭博の練習なのか、トランプなんかしながらヒマを潰すガッツ。
可愛い子分のトラブルに心を痛めますが、謹慎中ということもあってかあくまでリカバリは当事者に一任するスタンスです。
一方の4人組は奪った手帳を利用して悪行三昧。
革ジャン&グラサン&リーゼントという、昭和55年前後に全国を席巻した「銀蠅」スタイルの硬派系ワル連中です。
なお今回のロケ地もガッツのホーム新宿歌舞伎町近辺。
ビリヤード場やゲーセンのほか、当時はワルの溜り場カテゴリだった「新宿LOFT」も舞台となりました。
前回#11に満を持して登場した玉緒さんは今回も継続参戦。
しかし、ガッツとお茶を飲みながら愛娘・奥村真粧美の自慢話をするだけのスポットでした。
今回#12の表題は「ディス・イズ・ファミリー」。
となればガッツファンとしては当然、玉緒さん+奥村真粧美のトンパチ母娘タッグによるブチ壊し大暴れを期待していたのですが…。
ガッツが定義した「ファミリー」は谷崎弘一と水口晴幸の子分2人。
不良4人組を通じて自分達はもう若くないと思い始めた子分2人と、それを厳しくも温かく見守るオヤジ・ガッツという骨太なストーリーでした。
硬軟真逆なファミリー違い。これぞガッツ一流の謎掛け、肩透かしといえるでしょう。
骨太硬派ファミリーの乱入で直接の被害を被ったのは、もちろんトンパチ大根娘・奥村真粧美。
序盤にトレーラーハウス内でチラッとガッツと競演しただけで、大好きなママ・玉緒さんとの2ショットもありませんでした。
ラスト2話、セミファイナルにして何とも非情なガッツ采配。
更にガッツはこれにとどまらず、木偶の坊演技の「絶対領域」であるエンディング食事シーンの剥奪という鬼の一撃を愛娘に振り降ろします。
愛娘に成り代わりトレーラーハウスを占拠した谷崎弘一と水口晴幸。ご機嫌の家長・ガッツは自己流の目玉焼き=サニーサイドアップを可愛い子分に振舞いました。
強奪された警察手帳を奪還した3人は「ファミリー」水入らずで乾杯です。

いよいよ次回は最終話。本当は26回続くはずだったのが、視聴率の超低空飛行により半分13回で無念のエピローグです。
このタイミングで玉緒さん+奥村真粧美を差し置いて子分にスポットを当てたのは「ギャラ半分になっちゃって悪いな」「またやろうな」という親分としてのねぎらいだったのでしょう。

2013/03/09

警視-K #11「その人は…ママ」

録画した日〔2013/2/16:日本映画専門チャンネル〕

ガッツのリアル糟糠の妻・玉緒さんが満を持しての乱入。
玉緒さんはガッツの元奥さん=奥村真粧美の実のお母さんという役どころとなります。
六本木のディスコ「XANADU(キサナドゥ)」に集合したガッツ父娘&玉緒さん。
一粒種・奥村真粧美は、玉緒さんが実母だとは知らないまま「子供の頃ダッコしてくれたおばさん」という認識での再会です。
そんな中あくまで和やかムードを取り繕うガッツ。しかし、男手ひとつで育てた愛娘と元嫁の接近には内心おだやかじゃありません。
緊急参戦した玉緒さんのせいで、ガッツは何事も上の空状態。
今宿署管内で殺人事件が発生したものの「お前らでやっといて…」と子分2人に捜査を丸投げする無気力相撲を展開します
気分が乗らない仕事にはミスが付き物。
ガッツは子分2人がキャッチした犯人を温情裁定で一時放免し、マスコミからのバッシングを受けてしまいます。
この不祥事に、前回初登場の桜田門大物キャリア・小池朝雄は同窓生ガッツに自宅謹慎を通達しました。

一方、玉緒さんとのシナジー効果で躍動するのはトンパチ娘・奥村真粧美。
前回#10で原田美枝子の演技力に撃沈された事などすっかり忘れ、昭和の茶の間を置き去りにする超天然大根アクトで突っ走ります。
なおトンパチとはいえ一応分別ある年頃の奥村真粧美は、玉緒さんが自分の産みの親であることを看破。ガッツから「Yes」の認証を引き出しました。

そんな玉緒ハリケーン上陸回に犯人役を演じたのは、ガッツ信者として有名な超大物・緒形拳。
東京大学卒のインテリおでん屋という肩書きですが、何だか色々ワケあって別れた奥さんを殺害、小さな息子さんと逃亡中です。
事情聴取中に5分超の哲学的1人セリフを披露したり、ガッツに感謝する場面ではカレーライス食いながら鼻水垂らして号泣したりと大奮闘の緒形拳。
しかし今回は敵が悪かった。
全国数少ないこのドラマの視聴者は「オメエはそれでいいや」と名優を突き放し、玉緒さん参戦のガッツファミリーに夢中だったはずです。
いちおう事件は、ガッツの温情裁定を汲んだ緒形拳が潔く自首して解決。小池朝雄の情状酌量でガッツの自宅謹慎も解かれました。
まあそれはともかく、気になるのはガッツファミリーの行く末。
奥村真粧美はガッツと玉緒さんのどっちサイドに付くのか?、それとも親子3人水入らずのトレーラーハウス暮らしが展開されるのでしょうか…。

悩める超天然娘の決断は、週の何日かはガッツ、何日かは玉緒さん(結構なお金持ち)と暮らすという平和的なものでした。
これはすなわち玉緒さんの継続参戦が決定したという事。昭和の茶の間にとっては何とも嬉しい子はカスガイっぷりです。
ようやく揃い踏みした最強芸能一家。
お兄ちゃん・若山富三郎、バカ息子・奥村雄大(鴈龍)こそいませんが、ガッツによる番組私物化ココに極まれりという素晴らしい展開と言えるでしょう。
この#11撮影の時点で、日本テレビ首脳陣による全26話→13話打ち切りの大幅リストラがすでに通告されていたとの事。
これで守るものも捨てるものもなくなった天才・ガッツ。
やりたい放題のトンデモドラマは、玉緒さんという最終兵器を擁して大暴走のクライマックスに突入します。

2013/03/02

警視-K #10「いのち賭けのゲーム」

録画した日〔2013/2/9:日本映画専門チャンネル〕

宝石店での買い物中、女子大生・原田美枝子に逆ナンされたガッツ。
誘われるがまま週末土曜日にデートする事になりました。
もちろん原田美枝子はワケありの女子大生。親友を事故死と見せかけて殺害した有力代議士へ、ユスリ&社会的抹殺の復讐を企てています。
ガッツはその「いのち賭けのゲーム」のボディガード役。見た目がアウトローというだけで、刑事とは知らず強引に白羽の矢を立てたのでした。
昔っから原田美枝子のことが大好きなガッツ。
TV版座頭市では、昭和53年の超傑作「冬の海」と翌54年の意味不明超迷作「不思議な旅」で共演して相思相愛ラブラブ関係を築いています。
その後さらに2人のパッションは大暴走、この#10放送の昭和55年には週刊プレーボーイを巻き込んで「勝vs美枝子」とかいうトンデモ写真集までブッ放す超蜜月ぶりでした。
そんなこんなでニヤニヤ気味のハードボイルド・ガッツは、なんと初デートで原田美枝子の豪華マンションへ突入。
女子大生に身分不相応なそのマンションは亡くなった親友とルームシェアしていたもので、ガッツはそこに事件の匂いを嗅ぎ付けます。
ヤバイ裏ネタを持つ原田美枝子にガッツが絡んでいることを知った有力代議士サイド。
見た目どおりの悪徳秘書・岸田森は警視庁本丸へ直電し、大物警視正・小池朝雄に「あくまで事故死」のスタンスを崩さないよう遠回しの圧力を掛けました。
警察組織的に絶対不可侵の大物である小池朝雄はガッツの警察学校同期生。
直立不動の今宿署軟弱イヤミエリート・金子研三を尻目に、ガッツは「よう、最近どうだ」と悪友モードでアプローチします。
なお今回は小池朝雄、岸田森の他に、ルポライター役で極悪フェイス・草野大悟も登場。ガッツお気に入りの激シブ精鋭陣が脇を固めました。

一方、ガッツ=刑事だと知った原田美枝子は、ユスリ容疑が掛けられることも恐れずに「いのち賭けのゲーム」を継続します。
そしてあろうことか、ガッツ&愛娘の聖域・トレーラーハウスに突撃お宅訪問を敢行してしまいました。
自然体でありながらもガッツと堂々とアドリブ演技の応酬をする原田美枝子。
しかしそこに、別の意味で堂々とガッツと渡り合う自然体ナチュラル大根女優・奥村真粧美が帰宅してきます。
清濁裏腹にガッツの薫陶を受けた2人の「女優」。
昭和の茶の間を得も知れぬ緊張感に包み込んだであろうマッチアップは、原田美枝子が「ずいぶん若いコと住んでるのね」と貫禄のナチュラル演技で完勝しました。

私としては原田美枝子vs奥村真粧美のトレーラーハウスデスマッチでお腹いっぱいのストーリー。
最後は、原田美枝子を消そうとする有力代議士サイドをガッツ軍団が全員しょっ引いて一件落着となりました。
なお、ガッツと原田美枝子のカラミは殆どがアドリブだったはず(おそらく小池朝雄とも)。
このドラマがガッツの「私物」である事を再確認できる良回だったと思います。
原田美枝子の演技力の前に形無しとなった大根新人・奥村真粧美。
ハンセン・ブッチャー組にブッ潰された谷津嘉章の国内デビュー戦を思い起こさせます。
しかしすっかり落ち込んでるのかと思いきや、エンディングの父娘水入らずシーンでは、ミカン食いながら呑気に賭けトランプに講じていました。

次回はついに玉緒さんが登場する模様。お父さんお母さんのサポートを受け、ナチュラル木偶の坊演技にさらなる磨きをかけてほしいものです。

2013/02/23

警視-K #9「オワリの日」

録画した日〔2013/2/9:日本映画専門チャンネル〕

今宿署管内でヤクザの親分が刺殺される事件が発生。
ガッツは独自の嗅覚を駆使して、事件前にうどん屋で被害者と揉めてた男を容疑者としてピックアップしました。
大したミステリーも無さそうな、いわゆる普通の殺し案件。
ホシは絞れたんで後はしょっ引くだけなんですが、ガッツ懇意の情報屋・川谷拓三が微妙に容疑者とリンクしていることが判明します。
実際に容疑者とリンクしているのは、川谷拓三ではなく飲み屋の姉御・松尾嘉代。容疑者の元妻というポジションです。
神田川沿いの馬場3丁目にお店を新装した松尾嘉代は、ダラしないけど根はイイ奴・川谷拓三と新しい生活を築こうと決めたばかりでした。
別れる際に元夫から手切れ金を貰っていた松尾嘉代は、逃亡用の資金やら車やらをセビラれる事に。
「貸しても借りるな」という男前の信条から、断りきれずこれに応じてしまいます。
まさしく「だめんず・うぉ~か~」を地で行く松尾嘉代。夜の世界ならではのキップのイイ姉御キャラです。
一方、その姉御と所帯を持つ自覚に目覚めたはずの川谷拓三は、やっぱり後先考えず元夫=容疑者の路上襲撃を企てていました。
しかしこの新宿襲撃事件はガッツが未然に阻止。昭和の茶の間からの「お前が言うな」攻撃を恐れず、幸せな家庭を築く意義をダメ男・川谷拓三に言い聞かせます。
結局事件は、逃亡用の車ごと連れ去られそうになった松尾嘉代をガッツ軍団が直前で救出。容疑者も逮捕してひとまず一件落着となりました。
しかし川谷拓三的には、仕方ないとはいえ元夫に靡いた松尾嘉代に対し一抹のわだかまりが残る結末です。
まあこれもガッツの裁きで和解、美女と野獣のロマンスがめでたく成就するもんだと思ったのですが…。

モヤモヤが残る川谷拓三がフラフラと路地を歩いていると、その横から猛スピードの車が突進。
なんと愛すべきレギュラー情報屋・川谷拓三は不慮の事故で「殉職」してしまいました。
もはや予定調和もクソもない超展開。
しかも川谷拓三はグロレベルの血みどろ状態という、昭和の茶の間を視聴率ともどもドン引きさせる冷酷無比のバッドエンド。
これこそ「トゥーマッチ」を頑なに拒絶するガッツ演出の真骨頂といった所なのでしょうか。
バッドエンドはともかく、川谷拓三&松尾嘉代が繰り広げる場末の恋物語は、BGM「雨の慕情」とシンクロして見応え充分。演技なのか素なのかが分からない程のリアリティでした。
そんな両者を立てるようにガッツは終始引き気味のポジショニング。
視聴率1桁大行進のトンデモドラマとは思えない、情念と緊張感に満ちた良作だったと思います。

どんな力作だろうが名演技だろうが、ナチュラル大根娘・奥村真粧美が全部ブッ壊してゼロ(或いはマイナス)に持っていくのがこのドラマの魅力の一つ。
しかし今回は薄暗い夕焼けの駐車場で「パパ、パパ」と一言のみの登場でした。
残念ながら恒例の父娘2ショット食事シーンもカット。
トレーラーハウスの屋根に1人佇むガッツの背中からは、盟友・川谷拓三への敬意と「成り行きで死なせちゃってゴメンな」という軽いお詫びが伝わってくるようでした。