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2013/10/03

タイガーマスク #78「猛虎激突」

録画した日〔2013/9/27:TOKYOMX〕

虎の穴3強のうち「ビッグタイガー」と「ブラックタイガー」の2人を退けた伊達タイガー。
いよいよ最後の1人「キングタイガー」とのシングルマッチ(覆面王座戦)を迎えました。
いつの間にか「ビッグ」「ブラック」より一枚格上と設定されている「キング」。各種メディアでは伊達タイガー圧倒的不利の下馬評が報じられます。
これに激昂したのは熱狂的伊達タイガーシンパのケンタ君。
「紙面を飾りやがって」と愛読紙“スポーツ東西”をビリビリに引き裂く怒りの猛デモをブチ上げました。
血気盛んなクソガキとは対照的に不安いっぱいの伊達タイガー。
例によって勝手に思い詰めた挙句、舎弟・ケン高岡へ「オレが死んだら虎のマスクをかぶれ」と唐突に猛虎魂を伝承します。
デビューしたてのド新人にとって、これは有難い棚ボタのギミック継承。
ここで「ニヤリ」とできるようならブラック企業・日プロでもトップを張る事ができるのでしょう。
そんな師弟2人が真っ赤な超ド派手スポーツカーで向かったのは、前回のタッグ戦で重傷を負ったミスター不動=大門大吾が入院する病院(=聖明病院)でした。
大門の病状は、折れた肋骨が内蔵に突き刺さってるというかなり深刻なもの。
根っからの舎弟気質であるケン高岡が、大試合を控えた伊達タイガーの分まで献身的に看病を続けます。
こうして迎えた虎の穴vs伊達タイガー最終決戦は時間無制限のノーDQマッチ(会場/日本武道館)。
虎の穴最強の誉れ高きキングタイガーは、南部の帝王・ジェリーローラーを彷彿とさせる威風堂々のワンショルダースタイルでリングに登場します。
おそらく、このショルダーを外した時が猛ラッシュを掛ける合図となるのでしょう。
ゴング前から確勝モードのキングタイガーは「心臓の弱い奴は今のうち帰っとけ」と超満員のファンに公開殺戮を宣言します。
しかしビビって席を立つお客さんはゼロ。
「日本の客は血を見るのが好きなようだ」と嘯くキングタイガーでしたが、よくよく確認するとここで使用したマイクはTV実況席から強奪したもの。
ビビるも何も渾身のマイクアピールは茶の間限定、武道館大ホールにはこれっぽっちも響いてなかった模様です…。
武道館のエプロンサイドに陣取ったのは、ビッグマッチ限定の超豪華セコンド「BI砲」。
お揃いの“Wrestling”トレーナーでシャレ込んだ馬場さんと猪木は、背水の陣を敷く伊達タイガーを何だか不安気な表情でサポートします。
そしてやっぱり、この日もBI 砲は箸にも棒にもかからない無能っぷりを露呈
反則攻勢のキングタイガーを「汚いぞ!」と制したつもりの馬場さんは、ゴミのように場外へ放っぽり出されてしまいました。
そんなBI砲コントはさておき、試合は実力伯仲の大流血戦に。
キングタイガーは流行技(当時)のアイアンクローを繰り出すなど、最強の刺客に恥じない幅のあるレスリングスタイルを披露しました。
しかし最後はウルトラタイガーブリーカーの受け身を取り損ねて場外憤死。
何ともショッパイ結末ながら、伊達タイガーは虎の穴3強をスイープする偉業達成です。

伊達タイガーが武道館で激勝を収めたちょうどその頃、聖明病院ではとんでもない悲劇が勃発。
なんと、殺しても死なない屈強キャラのはずだった大門大吾が懸命の治療もむなしく命を落としてしまいました。
これは予想だにしない鬱展開。「えっここで?」のタイミングで黄泉の国へと旅だったハリボテ覆面野郎に、今は「R.I.P」としか掛ける言葉がありません。
2試合で合計4人が死亡するという、プロレス史上最悪のリング禍を引き起こしてしまった伊達タイガー。盟友・大門大吾の非業の死はまだ知らされていません。
更には、完全決着となったはずの虎の穴に未だ見ぬラスボス存在の驚愕情報も。
そんな悲報のジェットコースターが待ち受ける次回、日プロの某I先輩のように「どうってことねぇよ」と無責任に乗り越えてくれるといいのですが…。