PPV「ナイト・オブ・チャンピオンズ」の結果を受けたクリーブランド大会。
WWE王座を奪還したダニエルブライアンに、悪のCOO・トリプルHが仰天の不正工作疑惑を吹っ掛けます。
ブライアンに突き付けられたイチャモンは、決着のスリーカウントが高速だったというプロレス的にはブレの範囲にあたる案件。
しかしトリプルHは、この高速カウントがブライアンとレフェリーによる共謀策ではないかという荒唐無稽な主張を展開します。
さっそくレフェリー・アームストロングをリングに招いて詰問する悪のCOO。
するとアームストロングはボソッと「クロ」を自白。唖然呆然のブライアンは、せっかく獲ったベルトを剥奪されてしまいました。
これは誰がどう見ても権力に任せてレフェリーを抱き込んだ茶番。このパワープレイこそ王道ビンスファミリーの真骨頂です。
ブライアンから毟り取ったWWEベルトは「空位」の扱いに。
ベルトが戻ってくるもんだと思っていた前王者・オートンは、それどころか「不甲斐ない奴。もっと悪い事しろ」と悪の重役夫妻から逆アップを食らってしまいました。
一方無冠となったブライアンは例によってメイン戦で散々いじめられますが、今回はそこにロッカールームのレスラー連中が乱入して緊急救出。みんなそろって「Yes」の大合唱です。
これは制裁必至のちょっとしたクーデター。
しかし決起したその面々は、制裁食らって居なくなっても見てる側はあんまり困らないかも…的な何とも微妙なラインナップでした(いちおうRVDは除く)。
PPVで蒔いたタネを翌日のRAWで刈り取るという手法。
WWEにとっての”本チャン”がどっちなのかよく分からなくなってきましたが、超展開の続出はやはり抜群の面白さです。
私としてはトリプルH劇場が続いてくれれば万事OK。できれば毒蛇オートンを引き続き重用してもらえると有難い限りです。
<メモ>
- トリプルH夫妻の命令に逆らえないビッグショー、殿堂者・ダスティローデスを必殺パンチで泣く泣く一撃KO
- ステファニーにハッパを掛けられたオートン、地元凱旋のミズを両親の前で失神制裁
- ポールヘイマンが新たな腹心ライバックに感謝のキスを敢行