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2013/07/13

WWEロウ #1049

録画した日〔2013/7/11:JSPORTS2〕

WWEと世界ヘビー(NWA)の両タイトルをリスペクトするアイオワ大会。
メイン戦はその両王者によるシングルマッチです。
栄光の2大王座を背負っているのはジョン・シナとアルベルト・デル・リオ。
もちろん今回はダブルタイトルマッチではなく、次回PPVで行われるそれぞれの防衛戦に向けたストーリーの一環となります。
熱戦の途中、2人の次期挑戦者がマークヘンリー→ドルフジグラーの順に乱入し、何をするわけでもなくリングサイドをフラフラするお馴染みのマインドゲームを仕掛けます。
結果、後から登場したジグラーに気を取られたデル・リオがピンフォール負け。
勝ったジョン・シナも、挑戦者ヘンリーの不気味な影に怯えるエンディングとなりました。
放送の合間にはバディ・ロジャース、ルー・テーズから、サンマルチノ、レイス、フレアー、ホーガン、ストーンコールド等々の歴代王者の重厚な映像が紹介されました。
そこで気になるのが現在の「世界ヘビー」の扱いの悪さ。
次回PPVのマネー戦出場メンバーを見ると、NWA原理主義を刷り込まれたオッサン世代としては何とも悲しくなります。
まあ、WWEからすれば元々はヨソ者王座。フレアーベルトを継承してくれているだけでも有り難い事なのかもしれません。

<メモ>
  • 乱入軍団シールド、ウーソズのプッシュに一役買うことに
  • ケインvsオートンの特別レフェリーを務めたブライアン、WWE伝統の高速3カウントを披露
  • PPVジェリコ戦を前にしたライバックがなぜかヒザの故障をアピール
  • CMパンクとアクセルがヘイマンの顧客タッグをギクシャクと結成
  • 次回RAWで熟女ヴィッキーの公開人事考課
  • しきりにPVで煽られていた「ワイアットファミリー」が次回RAWに登場

2013/07/12

タイガーマスク #66「「虎の穴」の恐怖」

録画した日〔2013/7/5:TOKYOMX〕

ブラックパンサーをストロングスタイルで完封した伊達タイガー。
「虎の穴」の正統派回帰ムードに戦々恐々としつつ、今日も心の拠り所・ちびっこハウスに入り浸ります。
例によって献身的に寄り添うのはハウス若女将のルリ子さん。
しかし今日に限っては、伊達タイガーはこの大本命ディーバよりも一冊の「スクラップブック」に夢中なようです。
スクラップブックの持ち主はハウスの鉄砲玉・ケンタ君(この日は風邪でダウン)。
その内容は、丹念に収集したタイガーマスク関連ファイル群です。
地元の反社会的勢力本拠に単身殴り込みを掛けるなどの武勇伝を持つケンタ君ですが、意外と偏執的、オタク的側面もある将来有望なプロレス少年と言えるでしょう。
ケンタ君のコレクションは雑誌や新聞の切り抜きからサイン入り生写真等々、伊達タイガーの戦歴を完全網羅する盤石のラインナップ。
まだまだ「お宝」という概念のなかった昭和40年代ですが、現存していればコレクターズアイテムとしてのみならず昭和プロレス史を語る資料として相当な価値を持つ代物となります。
そんな自らのお宝アルバムに釘付けの伊達タイガー。
ベビーターンの転機となったブラックパイソンとのケージマッチや、海外武者修行を決意させた赤き死の仮面とのハードコア蔵前決戦などライバル達との死のロードを延々と脳内再生します。
そんなこんなで回想ベースの総集編となった今回#66。Web情報によると放送日は昭和45年12月31日だったようです。
働き詰めの伊達タイガーのみならず、作る人見る人も大晦日ぐらいはクールダウンした方がいいんじゃないかって事だったのでしょう。
とはいえ、来たるべき昭和46年へ向けての新展開も。
ケンタ君との何気ない会話から、伊達タイガーは虎の穴にいた「キングタイガー」「ブラックタイガー」「ビッグタイガー」の存在を不意に思い出します。
(下掲画像はブラックタイガー。他2人はこの色違い)
いずれも強すぎて相手がおらず、虎の穴が止む無く封印した超実力派。
やがて敵になるであろう正統派の強豪、しかも自分と同じ虎仮面ギミックである3戦士の存在を伊達タイガーは長らく忘れていたのか?。
小せぇ事ですぐ悩む割に肝心なことがスッポリ抜けてる、同じ職場にいたら何とも面倒くさいナイーブすっとぼけ野郎です。
半分以上が誇大妄想とはいえ、相変わらず悩みや課題がつきない伊達タイガー。
今回急浮上した虎戦士は仲良く3人で来襲するのでしょうか。
だとすれば是非ともBI砲+伊達タイガーの日プロ最強トリオで迎撃してほしい。タイガーマスクが4人という面白6人タッグ戦の実現に期待です。

2013/07/10

タイガーマスク #65「死闘 覆面王座戦」

録画した日〔2013/6/28:TOKYOMX〕

5週に渡る地方巡業を終えて東京に帰還した日プロ勢。
この日の会場は千駄ヶ谷・東京体育館。メイン戦は伊達タイガーvsブラックパンサーの覆面王座戦です。
初公開の白ジャケットも眩しい伊達タイガーは、久々にちびっこハウスを訪問。デレデレと巡業の疲れを癒します。
それにしてもイイ表情の伊達タイガー。
クソガキどもはあくまでもダシで、本命はハウス若女将・ルリ子さんである事を如実に表す微笑ましいツーショットです。
デレデレも程々にちびっこハウスを後にした伊達タイガーは、ブラックパンサー対策の大義名分で闇紳士・嵐先生の道場を訪れます。
若きエースによる帰京早々のフィクサー詣で。これは本人の意志か、ブラック企業・日プロの指示なのか…。
いずれにせよ慣習と義理に縛られる興行会社としては必要悪の黒い交際といえるでしょう。
嵐先生の道場では、虎の穴の同期生・大門大吾と思わぬ再会劇が。
料亭や建築現場を転々とするこの筋肉バカは、嵐先生の稽古相手としても小銭を稼いでいるようです。
そんな経緯など関係ないエリート・伊達タイガーにとってこの再会は渡りに船。
決戦を前に、旧友を仮想ブラックパンサーに見立てた充実のスパーリングを消化する事ができました。
こうして心身ともに万全のコンディションで迎えた東京決戦。伊達タイガーはBI砲を従えて堂々の入場です。
なお、実況アナによるとこの日はセミのタッグ戦に登場してたらしいBI砲ですが、その模様は一切オンエアされませんでした。
我らがBI砲はクソガキ共の与太話や陰気な大門大吾よりプライオリティが低いのか?
プロレスファンとして何とも腑に落ちない番組構成です。
未知の強豪として恐れられていたブラックパンサーは、意外にも豊富な技を繰り出す正統派レスラーでした。
繊細な伊達タイガーはこれを虎の穴の壮大な内部変革、新たな仕掛けと解釈。
気にしなきゃいいのに、古巣に底知れぬ脅威を感じたようです。
ブラックパンサーのまさかのストロングスタイルに戸惑った伊達タイガーですが、ニックボックウィンクルの「ワルツ&ジルバ」的に程なくキッチリと修正対応。
最後はウルトラタイガーブリーカーの改変技(名称未確定)で虎の穴の刺客をマットに沈めました。
決死のタイトルマッチという前フリだったブラックパンサー戦ですが、様々な人のサポートもあり思いのほかあっさりと決着。
次回以降は、今回チラついた虎の穴の新たな仕掛け=正統派へのシフトチェンジがテーマになるようです。
伊達タイガーの更なるステップアップはもちろん、最近メイン戦を譲りがちなBI砲にもスポットが当たる展開に期待しましょう。

2013/07/09

WWEスマックダウン #723

録画した日〔2013/7/8:JSPORTS2〕

世界王座を奪還して歓喜の絶頂にいるアルベルト・デル・リオ。
この日のコロムビア大会では祝勝会「デル・リオ・フェスタ」を開催しました。
主役を待ち受ける相棒・ロドリゲスと陽気なマリアッチ楽団。明るい飾り付けも含め、ラテン系レスラーの定番セレモニーとなります。
クロスで覆われたブっ壊れやすそうなテーブルと、その上に盛られた大量のサルサソーズが気になるといえば気になりますが…。
勇躍登場した祝宴の主役・デルリオはパンパンの笑顔で毒ガストークを放出。
やはりこの男にはこんな立ち位置がピッタリです。
そしてその止まらない舌鋒の標的は、やがて前王者のドルフジグラーにシフト。なんと仇敵にフェスタへの乱入を呼び掛けます。
デルリオからまさかの直球招待を受けたジグラーは、怒り心頭のアクションでリングに登場。
サルサソーズこそ上手く活用できませんでしたが、ロドリゲスを真っ二つのテーブル地獄に葬ります。

純粋なWWE脳の私としては、ジグラーがテーブル下に潜んでるもんだと思ってたので少しがっかり。
しかし期待のホープ2人にとっては伝統を継承する貴重なお務め、程よい実績作りとなった事でしょう。

<メモ>
  • ケイトリンがモノマネでAJリーを挑発
  • スマックダウン側のマネー・イン・ザ・バンク戦は、ダミアンサンドゥほか相当な格落ちメンバーに
  • ゴリ押し新人・アクセル(withヘイマン)、取り敢えずミズと抗争開始
  • ブライアン介入が裏目になって、ケインがオートンに完敗
  • なぜかウーソズのプッシュが開始された模様

2013/07/07

新日本プロレス闘魂史 #32

録画した日〔2013/3/31:サムライTV〕

平成3年3月21日開催の「’91スターケード in 闘強導夢」で行われた4試合。
メイン戦は藤波辰爾vsリックフレアーのIWGP/NWA世界ダブルタイトルマッチです。
これが新日初参戦となる狂乱の貴公子。
堅実な同世代レスラー藤波が相手という事もあってか、余裕綽々で世界最高峰のニラミを効かせます。
なおご自慢のブロンドをバッサリ切ったのは極東の雄・新日マットへの敬意ではなく、ボンクラWCW幹部からの理不尽ギミックチェンジ令によるものというのが定説です。
NWAベルトの影響力も含めその身辺に様々な変化が生じていたフレアーですが、ひと度リングに上がれば高度安定のネイチャーボーイ劇場を展開。
幾多の日本人レスラーを幻惑させたノラリクラリムーブは、長いキャリアを経て円熟、芸術の域に達しています。
隙あらば空中殺法で相手を仕留めんとする野生の鷹のような闘争本能も健在。
しかし今回も相手に察知され、デッドリードライブでマットに叩き付けられてしまいました。
自らも「ドラゴンリングイン」というトップロープ芸を持つドラゴン藤波。置きに行くような優しいスローが印象的です。
前述のデッドリードライブの他、前のめり時間差バンプ、大流血でブロンド真っ赤、レフェリー不在で幻のカウント3等々、超過激新日マットにおいても粛々と最高峰NWA王者のルーチンをこなすフレアー。
しかし、最後の最後でまさかの事象が勃発。
なんとドラゴン藤波が一瞬の隙のグランドコブラで幻じゃないカウント3を奪取、馬場さん以来史上2人目の日本人NWA王者になってしまいました。
まだまだ昭和の悪しき残像を引きずるお客さんや「NWAルール」を連呼して予防線を張っていた実況席もビックリの王座移動劇。
その価値が暴落途上だったNWAベルトですが「俺たちの時代」のドラゴンにとってはこの上なく嬉しい憧れの最高峰登頂です。
もちろんこのベルト移動劇には後日談があります。
試合終盤のオーバーザトップロープが「NWAルール」に抵触していたということで後日NWA本部が藤波にクレーム。ドラゴンの快挙は幻となってしまいました(いちおう記録上はドラゴンの戴冠)。
もはや清々しいほどの理不尽パワープレー。
時代が移り変わっても、私の中ではNWAこそ唯一無二の世界最高峰ベルトです。いろんな意味で…。

狂乱の貴公子・フレアーが新日初登場なら、動くアンデス・エルヒガンテは日本初上陸。
2m33cmの木偶の坊っぷりを見るにつけ、人間山脈・アンドレザジャイアントの偉大さをつくづく感じる次第です。
兄弟として日本初登場だったのはリック&スコットのスタイナーブラザース。
まだまだ本領発揮とはいきませんでしたが、当時イケイケのハセケン=馳浩&佐々木健介からIWGPタッグを一発ツモで奪取しました。
ベイダー&ビガロの最強外人タッグは、WCWの最強タッグ「ドゥーム」(Damnおじさん・シモンズ&ブッチリード)と対決。「新日代表」としてドームの大声援を背に闘いました。
普段は憎らしい奴らが、今日は新日のために体を張ってくれる…。
「映画版ジャイアン」のギミックチェンジに通じる痛快さがあります。

この日ドームに詰め掛けたお客さんは超満員札止めの64,500人。
テレビ朝日実況席によると、リックフレアーはこれほどの大観衆の前で試合をするのは初めて。ドレッシングルームでは足がワナワナ震えていたそうです(注:プロレス的誇張の可能性もあり)。
そんなフレアーのエピソードはともかく、見る方もやる方も自信満々だった90年代。
当時の私の感覚ではWCWやWWFのアメプロは完全な格下。レスラーの質はもちろん、団体の哲学、観客動員など日本のプロレスが劣っている点は一つもないと思っていました。
しかし今振り返ればこれはさすがに行き過ぎの妄想。
だいたい間違ってないけどやっぱりちょっとゴメンナサイといった所でしょうか。

WWEロウ #1048

録画した日〔2013/7/6:JSPORTS2〕

マークヘンリーのニセ引退演説にまんまと釣られ、世界最強スラム葬を食らったジョンシナ。
1週明けたシャーロット大会でその怒りの胸中を激白します。
人が良くてワキの甘いWWE王者曰く「ヘンリーみたいな事したら、レスラーが信用されなくなる」。つまり、引退を軽々しくネタにすんなって事です。
日本のプロレスファンとして、テリーファンク、大仁田、長州あたりに聞かせてやりたい金言と言えるでしょう。
一方、嘘つきヘンリーは暑苦しいドヤ顔で大演説を敢行。シナ、および純粋なWWEファンの怒りを再炎上させます。
そんな2人の因縁は、3週後のPPV「マネー・イン・ザ・バンク」で決着を見ることとなりました。
何を隠そう、私も前回RAWのヘンリー超大ボラ劇場にまんまと釣られた口。
さすがに泣きはしませんでしたが「もったいないなぁ」と感動スピーチに聞き入ってしまいました。
壮大な出オチ感も漂う2人のアングルですが、ヘンリー渾身の名演技を無駄にしないように盛り上げていってほしいものです。

<メモ>
  • デルリオ狙いのドルフジグラー、ドクターから次回PPVへの参戦許可がおりる
  • 居場所が無くなりそうだったライバック、ジェリコと唐突に抗争開始
  • CMパンク、一応ポールヘイマンを不問に
  • 悩めるブライアンがオートンから完全勝利
  • ビンスとトリプルHが引き続きセコい意地の張り合い。引き続き熟女ヴィッキーが板挟みに