Translate

2014/12/27

WWE PPVスペシャル「TLC: テーブル,ラダー&チェアー 2014」

録画した日〔2014/12/25:スカチャン1〕

標題の各部材や鉄階段を使ってムチャをしまくるPPV大会。
メインを任されたのは、元シールド・アンブローズとワイアットファミリーデブ大将という新世代の2人でした。
Authority軍残党vsジョンシナ軍という「本線」とは別路線で1対1の抗争を展開する2人。ここは誰の手も借りずに今年最後のPPVを締めなければなりません。
となると求められるのは試合の質。
怖いもの知らずの両雄は、体を張った「クソすげぇ(Holy shit!)」ムーブを連発します。
ハイライトはアンブローズがブッ放した6mハシゴからの場外ダイブ。もちろん「犠牲者」はハリボテスペイン語実況席です。
この場面この試合に限らず、WWEメンバーによる机/ハシゴ/椅子の活用術は進化するばかり。
ほんと、事故だけは起こさないでほしいものです。
試合はアンブローズの大ポカ起因でデブ大将の勝ち。
大ポカとは、モニターでブン殴ろうとしたらケーブルがショートして顔面ファイアーというエクストリームなものでした。
机、ハシゴに椅子、鉄階段ほか何でもありのダイナミックなルールの中、モニターみたいなどうでもいい小物で自爆するアンブローズ。その狂気は底が知れません…。
勝ったワイアットはこれといってネタも投下せずに退場。因縁抗争が継続するのか新展開があるのかは不明です。
なぜこの2人に2014年の締めを託したのか?、1年間頑張ったご褒美と解釈しておきましょう。

①IC王座ハシゴ戦:元ワイアット一家のランニングシャツvsドルフジグラー
開催地・クリーブランド出身のジグラーが得意の超絶受け身を披露しつつベルト奪還。
地元凱旋選手は得てして痛い目に遭いがちなのですが、WWEのジグラー推しはそんな慣例も吹き飛ばす本気モードであることが証明されました。

②タッグ王座戦:ミズ&ダミアンミズドゥvsウーソズ
ミズ「Booo」ミズドゥ「Yeah!!」の面白チャントに乗ってミズ組がインチキ反則防衛。
ミズが仕掛けてるウーソズ兄の奥さん・ナオミのハリウッド斡旋問題は、この結果をふまえ次回のRAW以降で新展開を見せるのでしょう。

③鉄階段戦:ビッグショーvs元ワイアット一家の動物仮面
リング脇の鉄階段がエクストリームネタに正式昇格した記念すべき一戦は、ビッグショーが上手いこと階段凹み部分で押さえこんでフォール勝ち。
第1試合に続き、ワイアット残党は使い勝手のいいデカい若手となってしまうのでしょうか。

④テーブル戦:ジョンシナvsセスロリンズ
ビッグショー乱入→ローマンレインズが救援という超展開を受けてシナがロリンズをテーブル葬。
相撲でいうところの同体決着テーブル葬やチビ護衛(ノーブル&マーキュリー)の二段重ねテーブル葬などなど、シナの怪力無双っぷりは驚嘆の域です。

⑤ディーバ王座戦:ベラvsAJリー
ベラがAJリーの顔にヘンなスプレーを吹き付けて悪辣にベルト防衛。
何だか毎回やってるこの顔合わせ。リックフレアーの娘さんとかそろそろNEWカマーの登場が望まれるマンネリディーバ戦線です。

⑥イス戦:ケインvsライバック
ハシゴやテーブルに比べてあまりにも地味すぎる「イス」に特化した因縁戦は、やっぱりイス関係なしにライバックがケインをシェルショック葬。
不器用系直線ファイター・ライバックに多くを望むべきではありません。

⑦US王座戦:ルセフvsジャックスワガー
ここへきてなぜか再燃した米露抗争。
アッサリ勝ちを収めたルセフでしたが、ラナ嬢の大ロシア主義演説が行われないなど扱われ方もアッサリ目になってしまった気がします。

2014/12/25

WWEスマックダウン #799

録画した日〔2014/12/22:JSPORTS3〕

ハリウッド進出を夢みるディーバ・ナオミ。
勝手にそのエージェントを気取ってるミズは、この日のコロンバス大会でもせっせと与太話を吹き込みます。
ミズの情報筋によると、ハリウッド入りのネックは夫・ウーソズ(兄)の存在だとか。
「ネバー・サレンダー肉弾無双」が代表作のB級野郎に言われたところで信憑性はゼロのはずなんですが、チャンスに賭けたいナオミは夫との関係にモヤモヤを抱えてしまいます。
その夫はそのミズと週末PPVでタッグ王座戦を控える身。
人のいいサモアの好漢は陽動作戦にまんまとハマり、奥さんだけでなく双子の弟との関係にも暗雲が漂い始めました。
自分のリアルB級っぷりを見事ネタへと昇華させたミズ。
影武者・ダミアンサンドウの異常人気は言うまでもなく、今回のウーソズ&ナオミまでその波及効果は絶大です。
低コストで実に高いパフォーマンス。
年齢とキャリアを重ねたら「いぶし銀」と呼ばれる存在になるんではないでしょうか。

<メモ>
  • NXTでヒデオイタミの噛ませ犬を請け負ったヒールタッグ「アセンション」がめでたく1軍昇格へ
  • セザーロとタイソンキッドの馴れ初め不明コンビがタッグ王座狙いを正式宣言

2014/12/23

新座頭市物語 折れた杖

録画した日〔2014/2/14:日本映画専門チャンネル〕

昭和47年9月公開の作品。
シリーズ24作目にして、初めて座頭市本人が監督を努めました。
漁師の町・千葉県銚子市に降り立った座頭市。
担いでる三味線は、吊り橋ですれ違ってそのまま足をスベらせて川に落っこちちゃったオバちゃんの遺品。
この三味線をオバちゃんの娘さんに届ける事が今回の訪問目的となります。
そして座頭市がほどなく遭遇した娘さんは貫禄満点の太地喜和子。地元遊郭で性サービス嬢をしていました。
裏稼業で心がスレてしまっているのか、太地喜和子はお母さんの訃報にも薄いリアクション。
良かれと思って遠路遥々やって来た座頭市とはけっこうな温度差があるようです。
お母さんを助けられなかった自責の念もある座頭市は、形見を手渡した上で太地喜和子に遊郭からの円満退社を提案。
さっそく地元の賭場で超絶イリュージョンを炸裂させて一稼ぎ。ヒール女将・春川ますみに証文引き渡しの50両をキャッシュで即納しました。
座頭市の絨毯爆撃を食らった賭場の経営者は悪人フェイス丸出しの小池朝雄。伊勢丹の紙袋みたいな着物の藤岡重慶はその番頭格の子分。
彼らは銚子の漁師たちから金だけでなく漁場までも毟り取る実に憎たらしいヒール軍です。
刑事コロンボと丹下段平という豪華ヒール師弟。ドスの効いた声の魅力はもちろん、その顔芸も極上のクオリティと言えるでしょう。
彼らがラストでいかに無様にブッタ斬られるのか…。序盤戦からワクワクがとまりません。
一方座頭市は自由の身となった太地喜和子の身元引受人に。とりあえず一軒家での2人暮らしを始めました。
もちろんそれに並行して、賭場の一件やら全国区の賞金クビ案件やらで小池ヒール軍のターゲットにもなっています。
晴れて夜の商売から卒業したはずの太地喜和子でしたが、染み付いた悪習は容易く抜けないもの。
せっかくの好意を「アンタの自己満足」と一蹴し、もともと脈があった地元の若造・中村嘉葎雄を闖入させるなど座頭市流のプラトニックな生活に迎合する気構えはありません。
そして当然のごとくヒール軍とつながっている間男・中村嘉葎雄。太地喜和子を使って座頭市を小池朝雄の本拠へと誘導します。
これにまんまと引っ掛かった座頭市。
憎々しい顔芸大全開の小池朝雄から、人質救済or武力放棄の卑劣な二者択一を迫られてしまいました。
座頭市の判断は仕込み杖の放棄。
確勝モードの小池朝雄は漁師のモリで両手の甲を突き抜くというダメ押しまで敢行。フィニッシュはヒール界の大ボス・大滝秀治の御前試合として温存する算段です。
まあもちろん、ここでクビを掻っ切らなかった事が小池朝雄にとって痛恨の大ポカとなるんですが…。
大ポカモードの小池朝雄は武士の情けで仕込み杖を返却。両手が潰れてるんだから脅威ゼロという判断です。
これを受けた百戦錬磨の座頭市は、仕込み杖を右手に括り付けての武装スタイルに転換。一気にヒール軍掃討へ打って出ます。
手負いのメッタ斬りマシンと化した座頭市。
余裕の勝ち戦と目論んでいた小池朝雄と藤岡重慶は目の前で繰り広げられる殺戮劇に唖然ボー然。せっかく招待した大ボス・大滝秀治はショッパイ試合に怒って途中退席してしまいました。
こうなると後はもうヤラれるだけの丸腰ヒール師弟。
期待に違わぬヘタレっぷりと顔芸をスクリーンに振り撒きつつ、往生際悪く逃げ惑った末の完全KOです。
2人が恨むべきは、しょっぱなで吊り橋から落っこちた太地喜和子のお母さんでしょう。
そんなこんなで面白おかしくブッタ斬られたコロンボと段平は実は数少ないネタ要素。
漁師町の荒んだ歓楽街が舞台のこの作品は、肉体的、社会的その他諸々のハンディを持った人が織りなす鬱展開が満載でした。
監督・座頭市が持つ負の要素が色濃く滲んだ決してスカッとしないエンターテイメント。
部屋で1人で見る分には味わい深いんですが、当時映画館で見た人達は救いのないストーリーのどこにカタルシスを得たのでしょうか…。
大きなお世話ですが公開年に生まれた私としてはとても興味深いところです。

2014/12/22

WWEロウ #1124

録画した日〔2014/12/18:JSPORTS3〕

スラミー賞(Slammy Award)授与式が催されたグリーンビル大会。
数ある賞の中で最も権威があるのは、ブッカーTがプレゼンターを務める“スーパースター賞(WWE Superstar of the Year)”です。
端的に言えば「MVP」となるこの賞の候補者は以下の七人。
  1. WWE王者ブロックレスナー
  2. Yesダニエルブライアン
  3. 大正義ジョンシナ
  4. 元シールド・アンブローズ
  5. 元シールド・ロマンレインズ
  6. 元シールド・セスロリンズ
  7. 元(?)ワイアットファミリーのデブ大将
テイカーを仕留めたレスナー、Yes旋風ブライアンはいずれも欠席なので、ここは1年通して体を張ってきたジョンシナあたりが有力か…。
しかし、ブッカーがブチ上げた今年のMVPはケガで離脱中の元シールド・ロマンレインズでした。
年初からのイチ押し(ゴリ押し?)度合いではたしかに圧倒的だったレインズ。ケガが無ければ年内にベルトを獲る筋書きだったのかもしれません。
この日の佇まいや言動からすると新年早々戻ってきそうな気配。
本線の1枚看板として仕切り直しのブレイクが楽しみです。

<メモ>
  • リックフレアーの愛娘・シャーロット(アシュリーフレアー)がRAWデビュー
  • 「エクストリームな場面賞」のY2Jジェリコが次回RAWで復帰