標題の各部材や鉄階段を使ってムチャをしまくるPPV大会。
メインを任されたのは、元シールド・アンブローズとワイアットファミリーデブ大将という新世代の2人でした。
Authority軍残党vsジョンシナ軍という「本線」とは別路線で1対1の抗争を展開する2人。ここは誰の手も借りずに今年最後のPPVを締めなければなりません。
となると求められるのは試合の質。
怖いもの知らずの両雄は、体を張った「クソすげぇ(Holy shit!)」ムーブを連発します。
ハイライトはアンブローズがブッ放した6mハシゴからの場外ダイブ。もちろん「犠牲者」はハリボテスペイン語実況席です。
この場面この試合に限らず、WWEメンバーによる机/ハシゴ/椅子の活用術は進化するばかり。
ほんと、事故だけは起こさないでほしいものです。
試合はアンブローズの大ポカ起因でデブ大将の勝ち。
大ポカとは、モニターでブン殴ろうとしたらケーブルがショートして顔面ファイアーというエクストリームなものでした。
机、ハシゴに椅子、鉄階段ほか何でもありのダイナミックなルールの中、モニターみたいなどうでもいい小物で自爆するアンブローズ。その狂気は底が知れません…。
勝ったワイアットはこれといってネタも投下せずに退場。因縁抗争が継続するのか新展開があるのかは不明です。
なぜこの2人に2014年の締めを託したのか?、1年間頑張ったご褒美と解釈しておきましょう。
①IC王座ハシゴ戦:元ワイアット一家のランニングシャツvsドルフジグラー
開催地・クリーブランド出身のジグラーが得意の超絶受け身を披露しつつベルト奪還。地元凱旋選手は得てして痛い目に遭いがちなのですが、WWEのジグラー推しはそんな慣例も吹き飛ばす本気モードであることが証明されました。
②タッグ王座戦:ミズ&ダミアンミズドゥvsウーソズ
ミズ「Booo」ミズドゥ「Yeah!!」の面白チャントに乗ってミズ組がインチキ反則防衛。ミズが仕掛けてるウーソズ兄の奥さん・ナオミのハリウッド斡旋問題は、この結果をふまえ次回のRAW以降で新展開を見せるのでしょう。
③鉄階段戦:ビッグショーvs元ワイアット一家の動物仮面
リング脇の鉄階段がエクストリームネタに正式昇格した記念すべき一戦は、ビッグショーが上手いこと階段凹み部分で押さえこんでフォール勝ち。第1試合に続き、ワイアット残党は使い勝手のいいデカい若手となってしまうのでしょうか。
④テーブル戦:ジョンシナvsセスロリンズ
ビッグショー乱入→ローマンレインズが救援という超展開を受けてシナがロリンズをテーブル葬。相撲でいうところの同体決着テーブル葬やチビ護衛(ノーブル&マーキュリー)の二段重ねテーブル葬などなど、シナの怪力無双っぷりは驚嘆の域です。
⑤ディーバ王座戦:ベラvsAJリー
ベラがAJリーの顔にヘンなスプレーを吹き付けて悪辣にベルト防衛。何だか毎回やってるこの顔合わせ。リックフレアーの娘さんとかそろそろNEWカマーの登場が望まれるマンネリディーバ戦線です。
⑥イス戦:ケインvsライバック
ハシゴやテーブルに比べてあまりにも地味すぎる「イス」に特化した因縁戦は、やっぱりイス関係なしにライバックがケインをシェルショック葬。不器用系直線ファイター・ライバックに多くを望むべきではありません。
⑦US王座戦:ルセフvsジャックスワガー
ここへきてなぜか再燃した米露抗争。アッサリ勝ちを収めたルセフでしたが、ラナ嬢の大ロシア主義演説が行われないなど扱われ方もアッサリ目になってしまった気がします。