録画した日〔2013/2/16:日本映画専門チャンネル〕
ガッツのちっちゃい方の子分・谷崎弘一の警察手帳が不良4人組に強奪されるという事件が勃発。
刑事としてあってはならない不祥事ですが、親分ガッツはガッツで前回#11の緒形拳無罪放免案件により自宅謹慎の身でした。
占いなのか賭博の練習なのか、トランプなんかしながらヒマを潰すガッツ。
可愛い子分のトラブルに心を痛めますが、謹慎中ということもあってかあくまでリカバリは当事者に一任するスタンスです。
一方の4人組は奪った手帳を利用して悪行三昧。
革ジャン&グラサン&リーゼントという、昭和55年前後に全国を席巻した「銀蠅」スタイルの硬派系ワル連中です。
なお今回のロケ地もガッツのホーム新宿歌舞伎町近辺。
ビリヤード場やゲーセンのほか、当時はワルの溜り場カテゴリだった「新宿LOFT」も舞台となりました。
前回#11に満を持して登場した玉緒さんは今回も継続参戦。
しかし、ガッツとお茶を飲みながら愛娘・奥村真粧美の自慢話をするだけのスポットでした。
今回#12の表題は「ディス・イズ・ファミリー」。
となればガッツファンとしては当然、玉緒さん+奥村真粧美のトンパチ母娘タッグによるブチ壊し大暴れを期待していたのですが…。
ガッツが定義した「ファミリー」は谷崎弘一と水口晴幸の子分2人。
不良4人組を通じて自分達はもう若くないと思い始めた子分2人と、それを厳しくも温かく見守るオヤジ・ガッツという骨太なストーリーでした。
硬軟真逆なファミリー違い。これぞガッツ一流の謎掛け、肩透かしといえるでしょう。
骨太硬派ファミリーの乱入で直接の被害を被ったのは、もちろんトンパチ大根娘・奥村真粧美。
序盤にトレーラーハウス内でチラッとガッツと競演しただけで、大好きなママ・玉緒さんとの2ショットもありませんでした。
ラスト2話、セミファイナルにして何とも非情なガッツ采配。
更にガッツはこれにとどまらず、木偶の坊演技の「絶対領域」であるエンディング食事シーンの剥奪という鬼の一撃を愛娘に振り降ろします。
愛娘に成り代わりトレーラーハウスを占拠した谷崎弘一と水口晴幸。ご機嫌の家長・ガッツは自己流の目玉焼き=サニーサイドアップを可愛い子分に振舞いました。
強奪された警察手帳を奪還した3人は「ファミリー」水入らずで乾杯です。
いよいよ次回は最終話。本当は26回続くはずだったのが、視聴率の超低空飛行により半分13回で無念のエピローグです。
このタイミングで玉緒さん+奥村真粧美を差し置いて子分にスポットを当てたのは「ギャラ半分になっちゃって悪いな」「またやろうな」という親分としてのねぎらいだったのでしょう。