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2013/03/09

警視-K #11「その人は…ママ」

録画した日〔2013/2/16:日本映画専門チャンネル〕

ガッツのリアル糟糠の妻・玉緒さんが満を持しての乱入。
玉緒さんはガッツの元奥さん=奥村真粧美の実のお母さんという役どころとなります。
六本木のディスコ「XANADU(キサナドゥ)」に集合したガッツ父娘&玉緒さん。
一粒種・奥村真粧美は、玉緒さんが実母だとは知らないまま「子供の頃ダッコしてくれたおばさん」という認識での再会です。
そんな中あくまで和やかムードを取り繕うガッツ。しかし、男手ひとつで育てた愛娘と元嫁の接近には内心おだやかじゃありません。
緊急参戦した玉緒さんのせいで、ガッツは何事も上の空状態。
今宿署管内で殺人事件が発生したものの「お前らでやっといて…」と子分2人に捜査を丸投げする無気力相撲を展開します
気分が乗らない仕事にはミスが付き物。
ガッツは子分2人がキャッチした犯人を温情裁定で一時放免し、マスコミからのバッシングを受けてしまいます。
この不祥事に、前回初登場の桜田門大物キャリア・小池朝雄は同窓生ガッツに自宅謹慎を通達しました。

一方、玉緒さんとのシナジー効果で躍動するのはトンパチ娘・奥村真粧美。
前回#10で原田美枝子の演技力に撃沈された事などすっかり忘れ、昭和の茶の間を置き去りにする超天然大根アクトで突っ走ります。
なおトンパチとはいえ一応分別ある年頃の奥村真粧美は、玉緒さんが自分の産みの親であることを看破。ガッツから「Yes」の認証を引き出しました。

そんな玉緒ハリケーン上陸回に犯人役を演じたのは、ガッツ信者として有名な超大物・緒形拳。
東京大学卒のインテリおでん屋という肩書きですが、何だか色々ワケあって別れた奥さんを殺害、小さな息子さんと逃亡中です。
事情聴取中に5分超の哲学的1人セリフを披露したり、ガッツに感謝する場面ではカレーライス食いながら鼻水垂らして号泣したりと大奮闘の緒形拳。
しかし今回は敵が悪かった。
全国数少ないこのドラマの視聴者は「オメエはそれでいいや」と名優を突き放し、玉緒さん参戦のガッツファミリーに夢中だったはずです。
いちおう事件は、ガッツの温情裁定を汲んだ緒形拳が潔く自首して解決。小池朝雄の情状酌量でガッツの自宅謹慎も解かれました。
まあそれはともかく、気になるのはガッツファミリーの行く末。
奥村真粧美はガッツと玉緒さんのどっちサイドに付くのか?、それとも親子3人水入らずのトレーラーハウス暮らしが展開されるのでしょうか…。

悩める超天然娘の決断は、週の何日かはガッツ、何日かは玉緒さん(結構なお金持ち)と暮らすという平和的なものでした。
これはすなわち玉緒さんの継続参戦が決定したという事。昭和の茶の間にとっては何とも嬉しい子はカスガイっぷりです。
ようやく揃い踏みした最強芸能一家。
お兄ちゃん・若山富三郎、バカ息子・奥村雄大(鴈龍)こそいませんが、ガッツによる番組私物化ココに極まれりという素晴らしい展開と言えるでしょう。
この#11撮影の時点で、日本テレビ首脳陣による全26話→13話打ち切りの大幅リストラがすでに通告されていたとの事。
これで守るものも捨てるものもなくなった天才・ガッツ。
やりたい放題のトンデモドラマは、玉緒さんという最終兵器を擁して大暴走のクライマックスに突入します。