録画した日〔2013/1/1:グリーンチャンネル〕
元旦に放送された、外国人初のダービージョッキー・ミルコデムーロのドキュメント。
1999年の日本デビューから昨年2012年の朝日杯優勝(ロゴタイプ)まで、ビッグタイトルを中心に振り返ります。
実績はもちろん、日本を敬愛する姿と爽やかなルックス、綺麗な奥さん等々ひっくるめて「ナイスガイ」としか言いようのないイタリア人ジョッキー。
しかし私としては、ある時期まで十把一絡げの出稼ぎジョッキーという印象ぐらいしかありませんでした。
そんな印象付けになった大きな要因は、やはり2004年の皐月賞(ネオユニヴァース・1着)における田中勝春(サクラプレジデント・2着)殴打事件でしょう。
ただでさえあんまり勝てない傷心のベビーフェイスに追い討ちのポカリ。
「礼節を欠く」「だから外人ジョッキーは…」ってな感じのネガティブな出来事です。
この馬上暴行事件に関して、ミルコデムーロは「勝春とは昔から仲良しです」「僕なりの愛情表現でした」と爽やかに弁明してくれました。
…だったら納得。
むしろサクラプレジデントを持ってして差し切れなかったカッチー・田中勝春が悪い、と認識をあらためようと思います。
日本で「競馬サークル外」にミルコ・デムーロという名前が伝わったのは、2011年3月のドバイワールドカップ。
辛さ、悲しさと不安、恐怖で悶々としていた日本のために、世界タイトルを獲って泣いてくれたイタリア人にはいくら感謝をしてもしきれません。
外国人初の日本ダービー制覇。そしてドバイしかり2012年の天覧競馬しかり、よくよく考えると「持ってる」ジョッキーであるミルコデムーロ。
しかしこれは、彼のナイスガイっぷりが「引き寄せてる」必然なのでしょう。
私にとって顔と名前と声が一致するジョッキーは日本人も含めて少ないのですが、ミルコデムーロはOK。ルメールとどっちがどっちだか分からなかったのは昔の話です。
そしてこのドキュメントを見て好感度は更にアップ。日本を好きなまま、これからもG1を勝ちまくってほしいと思いました。