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2013/02/23

タイガーマスク #46「秘密指令「虎の穴」」

録画した日〔2013/2/15:TOKYOMX〕

海外武者修行真っ只中の伊達タイガー。
ドイツ・ハンブルグを発って向かった先はモナコ公国。紺碧海岸と呼ばれる世界屈指のリゾートで束の間のバケーションを過ごします。
スター仕様のグラサンがお似合いの伊達タイガーですが、根が貧乏性のためかモナコのセレブムードにモゾモゾ落ち着かない模様。
「モナコは怖いトコ」と早々に出国しようとしたところに、父親を探しているフランス少年・ピエールと出会います。
ピエール少年の身分は虎の穴の練習生。しかし決して脱走した訳ではなく、肺炎治療の一時帰宅を利用しての父親探しでした。
悪しきスポ根梶原イズムを否定して合理化・健全化に取り組んだ虎の穴。
少年であっても選手を一人格として扱う姿勢は、体罰問題に揺れる日本の某競技連盟にも見習ってほしいものです。
現代的にフレキシブルになった虎の穴ですが、裏切り者=伊達タイガー憎しの社是は相変わらず。
ピエール少年の動向から伊達タイガーの所在をキャッチすると、死の使者・猛牛サムソンを近隣国スペインから緊急派遣します。
ちなみに今回、虎の穴トレセンの所在地が「アルプス」である事が判明。ちょっと意外な欧州志向です。
虎の穴は、猛牛サムソンのブッキングをモナコの船舶王・ガルシアに依頼。
自主興行に比べ取り分は減るものの、未開の地でのリスクを避けた賢明な営業判断と言えるでしょう。
殆ど病気のボランティア精神に目覚めた伊達タイガーは、ピエール少年の治療代(後天的な悪性の心臓病を併発してる事が判明)を捻出するために勝者総取り10,000ドルの賞金マッチ条件で対戦を受諾しました。
セレブ船舶王がブチ上げた決戦の舞台は、自らが所有する超豪華客船。
DDTのイケメンバカ・飯伏幸太が泣いて喜びそうな「船上プロレス」の実現です。
もちろんお客さんはプヲタ色ゼロの紳士淑女ばかり。地下プロレスやアブダビコンバット等々、格闘技は元来「御前試合」的なニュアンスの金持ちの道楽なのかもしれません。
どっちがどうやって海に落ちるかが見どころのワンテーママッチは伊達タイガーの圧勝。
落ちそうな体勢でヒヤヒヤさせてから、アクロバティックなロープ芸でサムソンを紺碧の地中海に沈めました。
実に器用なショーマンスタイルを見せた伊達タイガー。WWEのロイヤルランブルに出てもきっちり仕事をしてくれそうです。
ちなみに落っことされた猛牛サムソンもかなりの芸達者でした。
お笑いウルトラクイズの海上バス吊り下げクイズのようなアップアップ状態で命乞いムーブを敢行。
たまらず伊達タイガーは浮き輪を投下して、猛牛サムソンのヘナチョコヒールギミックに一役買います。

色々ありつつも陽光の地モナコで羽根を伸ばした伊達タイガー。
本人の意図とは反すれど、ファイトスタイルの幅は確実に広がっているのではないでしょうか。
次の目的地はフランス・マルセイユ。
スーツケース1つヒッチハイクで次の旅路へ向かう姿からは、底知れぬ凄玉ムード、大化けの予感が漂います。