サマースラムと同じ会場で開催されたNYブルックリン大会。
不透明決着でアンダーテイカーに屈したブロックレスナー(withポールヘイマン)が、オープニングのリングでその怒りをぶちまけます。
タップしたくせにレフェリーに救われ急所攻撃で一転攻勢、というのが前夜のテイカーの所業。悲しいかなそこら辺のヘタレヒールと紙一重のレベルでした。
勝負に勝って試合に負けたレスナーは「正義は我にあり」と堂々の主張。連チャンで観戦してる(?)NYのマニア連中もこれには全面同意、全面支援の様相です。
圧倒的会場人気とポールヘイマンの超過激アジテーションに滾りまくる猛獣はさっそく上半身裸になって「スープレックス祭り=Suplex City」へ臨戦態勢。
狙うはテイカーの首ひとつ。あとは真っ暗になってゴーンと鐘が鳴るのを待つばかりです。
しかしそんなNYのド真ん中に出てきやがったのはあのボーダラス。生ける伝説・テイカーとは比較にならないクソバカ自己啓発野郎です。
リマッチに胸躍らせてたお客さんからすればとんでもない肩透かし。
このバカがジャーマンでどんだけ遠くに飛んで行くのか…。お楽しみはそっち方面へとシフトしました。
例によって空気を読まず始まった「ボーリーブ精神=Bo-Lieve」啓蒙演説。これにひとまず耳を傾けた猛獣でしたが、あまりのウザさにフラストレーションは限界突破。
しゃらくせえとばかりにクローズラインでボーをぶった斬ると汗でベチョベチョのぼてっ腹をがっちりロック、前夜は不完全燃焼だったスープレックス祭りinNYをあらためてブチ上げます。
この日の祭りは本編でジャーマン4発、アンコールでもう1発、さらにはダブルアンコールでF5締めという濃厚極まりないクオリティに。
なおここで言う「アンコール」とは、1度リングから降りたけどヘイマン&お客さんから「頼む、もう1発」の懇願を受け熱く舞い戻るというジェームスブラウン的ムーブの事となります。
大事なPPV翌日のRAW、しかも自ら投下したアングルにもかかわらずまさかまさかの欠席をカマしたアンダーテイカー。NYっ子の怒りと失望は察するにあまりあるものです。ただし偏屈な私としてはボーvsレスナーの超異次元対決に歓喜。「あの人は今」の生存確認ができて大満足です。
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