録画した日〔2012/8/8:時代劇専門チャンネル〕
いろいろと悪巧みを仕掛ける女郎役で、奥さん・中村玉緒がゲスト参戦。
座頭市がボディガードを務めるお坊ちゃんをめぐって、丁々発止の夫婦対決を繰り広げます。
玉緒さんが狙うのは、無垢で可愛い子役・坂上忍くん(現・俳優兼ギャンブラー)。
女郎屋に出入りする貧しいちびっ子のはずが、実は高崎No1問屋のボスの落とし胤であり第一後継者だったという、ヒールサイドとしては喉から手が出るような経済的ポテンシャルを持つお坊ちゃんです。
幼くして座頭市&玉緒さんから薫陶を受けた坂上忍は、40年後の今も第一線で活躍中。
浮き沈みの激しい子役渡世を生き抜いた相当な実力者と言えるでしょう。
TV版2戦目でさっそく実現した座頭市VS玉緒さんのバトルは、基本的にコントベース。当たり前ではありますが、玉緒さんはブッタ斬りの対象外となります。
女郎宿でのアンマ対決など、「2人は実の夫婦」というオフィシャル設定をふまえて見ると思わずニヤリのシーン&セリフが連発。
さすがは生粋の芸人夫婦、茶の間のツボを外さない安心のハイクオリティです。
ストーリーは、斬られるために坂上忍争奪戦にエントリーしていたヒール・小松方正を、座頭市が瞬殺しての大団円となりました。
大方の予想どおり玉緒さんはラストでベビーターン。旅を続ける座頭市、戸惑いながらも大問屋の正式若様となった坂上忍と、三者三様の新しい道に踏み出しました。
初回#1ではなく2回目に玉緒さんをブッキングしたのは、初っ端から嫁に頼るのもかっこ悪い、という座頭市の意地というか拘りの様なものだったのでしょうか。
しかし、見てる側としては大歓迎の、ラブラブ座頭市夫妻による「番組私物化」でした。