「たまにはこんなのにムシャブリついて栄養付けてョ」と母国イギリス風の超ゴージャス料理を紹介。
カロリーマスター・グラハムカーは、例によって1kgの巨大牛モモ肉を炎熱オーブンに2時間放り込むというビッグマッチを仕掛けます。
肉塊の下ごしらえで火炎殺法を繰り出すカー。手慣れた定番戦術のはずが今日はいつもより高い火柱が立ち昇ります。
一瞬たじろぐ歴戦の料理王・カー。全国3000万プロレスファンは、平成3年5月6日FMW大阪万博お祭り広場大会における有刺鉄線バリケードマット地雷爆破デスマッチで想定外の火薬量に一瞬素に戻った暗黒王・ミスターポーゴの姿を重ねたはずです。
そんな大ピンチを一発ネタに昇華できるのが料理王たる所以。
謎のブルースリームーブで「ボクはね、インディアンと一緒に火の上で踊ったことがあんの♪」と恐怖で顔面蒼白の客席笑い屋連中に大ボラ爆弾を投下します。
「鼻毛まで燃えちゃったヨ」と余裕綽々で地獄の業火を瞬殺したカー。しかし今回、更なる火炎地獄がカーを襲撃します。
この時、熱さ対策の「ふきん」にご自慢電熱キッチンの熱線から引火、あっという間に火の手が上がってしまいました。
しかしここでもカーは冷静沈着。
炎上したふきんを裏の流し台にスローインし「大丈夫よ、ふきんに火災保険かけてるから♪」と100点満点の火事場ジョークで失禁寸前の客席笑い屋連中の動揺をセーブします。
そしてその挙句カーは、背後で炎上するふきんを尻目にツマミ食いムーブを披露。いやはや恐るべし凄玉、一連の火炎騒動は全てアングルではないかと疑いを掛けられるレベルの盤石の「事故処理」です。
何事も無かったかのように自画自賛ドヤ顔試食をこなすカー。実際、出来上がったワイン煮は食欲が無限に広がる途方もなくウマそうな超S級品でした。
「炎の料理人」を地で行った今回、引き出し多過ぎのカーから今後も目が離せません。