録画した日〔2012/11/14:フジテレビ〕
「ロックを語りつくす」をテーマにした3夜連続洋楽リスペクト番組の1回目。
エルヴィスプレスリー、チャックベリーからビートルズ、ストーンズ、ザ・フーまでのロック黎明期を日本ロック界の大物連中が好き勝手に語ります。
オープニングに登場したのは御大・ミックジャガー。
ストーンズ50年目の新曲「Doom And Gloom」を番組テーマ曲にゴリ押しした産業ロックの王者は、Sirの貫禄をプンプンと漂わせタイトルコールをブチ上げます。
番組中には不良番長・キースリチャーズも登場。「キース・リチャーズです」の自己紹介がなければ出勤前のオカマのオバちゃんと間違えられそうな風情です。
いずれにせよ何かと金のかかる両巨頭を引っ張り出すとは、この番組の仕掛け人、相当な実力者、ネゴシエーターと見ました。
日本を代表する”ホンモノ系”ミュージシャン連中が50、60年代の懐かしVTRをネタにしてあれこれ語るという番組システム。
「Char&仲井戸“CHABO”麗市」の友情タッグや「山崎まさよし・奥田民生・吉井和哉」の気が付けばいいオッサントリオ、ロック界のテンコジ「甲本ヒロト&真島昌利」などなど登場メンバーはやたら豪華です。
THE ALFEE・高見沢俊彦と没落王・小室哲哉というド派手タッグも登場。
ビートルズをちょこっと語っただけの登場でしたが、ラフでルーズな他の面々とは一線を画した強烈ビジュアル。このブレの無さこそ「ロック」ではないでしょうか。
紹介される映像はいわゆる定番アーカイブ。ファンでなくても何かしらどこかしらで見たことがあるものです。
しかしそれらを楽しそうに「膨らます」ミュージシャン連中のトークが絶品。
評論家のもっともらしい解説よりも、本職の方々の適当なダベリの方がよっぽどためになる事を実践・証明してくれました。
そんなこんなで思いのほか好内容のPART1だったんですが、PART2・3はノーマークで未録画…。
Web上の情報によれば、次回以降はボブディラン、ジャニスジョプリン、セックスピストルズから、ガンズ、U2、オアシス、レディオヘッド等々メジャーどころをほぼ網羅している模様です。
再放送というよりも各々のタッグチームによる音楽大好きトークを個別に放送してもらいたい…、と思ってたら実際大晦日にCSで放送されるようです。
先月の3夜連続モノTHE ROCK MOVIESといい、今回の企画といい、何だかやたらとロックに傾倒しているフジテレビ。
最近は視聴率で苦労しているようなので、開き直りのマニアック路線を突き進んでほしいもんです。