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2012/11/24

荒馬兄弟!全日本プロレス王道史(#26)

録画した日〔2012/10/6:サムライTV 〕

師弟コンビ・馬場&鶴田の北米遠征(昭和50年2月)からピックアップした2試合。
番組サブタイトル「荒馬兄弟!」のザ・ファンクスは荒馬ならぬ当て馬、主役は我らが馬場さんと若武者・ジャンボ"トミー"鶴田の2人です。
稀代のホラ吹きアナ・倉持さんの言うところ「外は零下15度」「観衆は超満員6000人」「その半数以上は女性」というカンザスシティ・メモリアルホールで行われた馬場さんのPWFヘビー防衛戦。
チャレンジャーは恐怖の生傷男・ディックザブルーザーです。
分厚い胸板に大木のような豪脚、そしてこれぞヒールの憎々しい面構え。そんな100点満点の大悪党の猛攻に馬場さんは大苦戦を強いられます。
中でもコーナーポストから投下するフットスタンプ「アトミックボムズアウェイ」は超ド迫力の殺人技。
藤波のドラゴンリングインにも似てますが破壊力は段違い、屈強な馬場さんだからこそ耐えられる胃袋破裂必至の凶悪人間爆弾です。
試合は大暴走の生傷男が反則負け。
大物ブルーザー相手に互角に渡り合い、ダイナミックなアメリカンプロレスを体現した馬場さんの懐の深さ、引き出しの多さを実感する名勝負でした。

放送もう1試合は、師弟コンビがチャンピオン「荒馬兄弟」にチャレンジしたインタータッグ戦。
ザ・ファンクスの地元テキサスで見事に至宝を奪還したBJ砲。NWAの大ボス(当時)・サムマソニック氏を歓喜の吊し上げです。
後のNWA公認レフェリー・ジョー樋口がセコンドについているのは経費削減のシワ寄せでしょうか。
この番組は「サムライTV」の無料放送時に録画しました。
プロレスのアルジャジーラとも呼ばれる専門チャンネルですが、私はずっと未契約。
いわゆる総合系や内輪ウケ系インディー団体が結構幅を利かせてるイメージで、イマイチ食指が動きません。
「今」を伝えるのがメディアの宿命なので仕方ないのですが、もうちょっと昭和プロレスを発掘してもらえると有難いんですが…。