昭和50年代前半に勃発したスーパーカーブームを彩った名車を復刻紹介。
出てくるスーパーカーは「サーキットの狼」作者・池沢さとし氏の所有車で、もともとはヒストリーチャンネルではなく、WOWOW制作のオッサン殺し番組のようです。
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェetc…の「現存」するスーパーカーをハイビジョンで撮影して実際に乗り回すというコンセプト。
なつかしVTRをダダ流しするもんだと思って”ながら見”体勢だったんですが、想定外の充実内容に90分間前のめり状態になってしまいました。
番組の基本路線はイタリアの2大メジャー「フェラーリ」と「ランボルギーニ」の同時期の名車を、F1レーサー・鈴木亜久里が乗り比べてみるというもの。
プロレスに例えれば、王道を行くフェラーリは全日本プロレス。全日にカブらぬように世間に仕掛けを連発するランボルギーニが新日本プロレスといった所でしょうか。
第1戦:フェラーリ・ディーノvsランボルギーニ・ミウラ
昭和40年代中盤の名車対決。ランボルギーニ・ミウラのガラス張りエンジンルームは驚愕のクオリティです。ちなみに私は21世紀の今日まで、ミウラは日本人・三浦さんがデザインした車だと思っていました(そう聞かされていました)。
実際は由緒ある闘牛牧場の名前との事。私の中で1つの昭和が終わった気がします…。
第2戦:フェラーリ512BBvsランボルギーニ・カウンタックLP400
スーパーカーの代名詞・カウンタックが登場。LP400なら「黄色」が見たかったのですが、それは贅沢というもんでしょう(ちなみにLP500なら赤)。乗り回した鈴木亜久里のガチ発言「エンジン、パワー無いね」は聞かなかったことにします。
その他にも、昭和50年代に日本を席巻した名車が続々登場。
ロータスヨーロッパ
デ・トマソ・パンテーラ
ランチア・ストラトス
ポルシェ・カレラ
デ・トマソ・パンテーラ、ランチア・ストラトス等々、そのネーミングだけで未知の強豪ムードが漂うワクワク感の尽きないラインアップ。更にランボルギーニ・イオタ、マセラティ・メラクあたりが出て来てくれれば私の中ではフルハウスです。
日本のスーパーカーブームは昭和52年がピークだったとの事。王選手、百恵ちゃん、ジュリー、ピンクレディ、ドリフ等の超スーパースターも並立していた最強の時代ではないでしょうか。
私は当時5歳。アマダのスーパーカーカードとガチャガチャのスーパーカー消しゴムをチビチビとコレクションしていました。
エコや安全、ファミリー、コンパクトといったフレーズを全く度外視した、超ド級の大人のおもちゃ。
東京で車に乗ってると、フェラーリとポルシェあたりには取り敢えず1度は出くわします。チビッ子時代の夢・スーパーカーを手に入れた成功者と思うと羨ましい限りです。
私のクルマは排ガス安全基準を満たしちゃってる地球にやさしい丸っこい1400cc。
ホンモノ入手はもはや無理、だったらあの頃のアマダのカードはどっかで売ってないか?、YahooだかAmazonだかで探してみようと思います。