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2012/11/24

ワールドプロレスリングクラシックス#38「タイガーマスク特集 」

録画した日〔2012/10/6:朝日ニュースター〕

デビュー元年の佐山タイガー特集。
年末12月1日愛知県体育館、8日蔵前国技館、および昭和57年元旦の後楽園ホール決戦の3試合をピックアップします。
昭和57年1月1日、異例の元旦興行となった後楽園決戦のリングに並立するタイガーマスクブロンズ像、ダイナマイトキッド、おっかない水色ヤクザ。
佐山タイガー生みの親にして、後に新日プロ総帥・猪木を監禁脅迫する凄玉劇画作家「カジセンセ」こと梶原一騎大先生が闘いの大海原に降臨します。
劇画ヤクザ・カジセンセが見守る恐怖の御前試合は、ドラゴン藤波のヘビー級転向以来長らく空位になっていたWWFジュニア王座決定戦。
佐山タイガーが一瞬の丸め込みで爆弾小僧を封印して栄光のディファジオメモリアルを戴冠。来たるべき黄金時代・ゴールデンタイム絶頂期の先鞭をつけます。
放送残り2試合は、さながらエル・カネック特集に…。
昭和56年12月1日愛知県体育館のタッグマッチ、および12月8日蔵前国技館のシングルマッチがラインナップされました。
そもそもヘビー級のエル・カネックは、佐山タイガーと噛み合ってはいけない微妙な立ち位置。
かと言って当時の新日ヘビー級戦線には、総帥・A猪木を始めアンドレ、ホーガン、ボック、ブッチャー等々メキシカンには高すぎる壁が聳え立っていました。
群雄割拠の新日マットではイマイチ光れなかったUWA世界王者・カネック。
私も第1回IWGPの噛ませ犬ポジション(エンリケ・ベラ戦の勝ち点5のみ)から、冴えないマスクマンという烙印を押していました。
30年後21世紀の今、あらためて見るとすこぶるカッコイイ屈強のマスクマン・エルカネック。
佐山タイガーのライバルとは成り得るべくもない、スケールの大きなヘビー級戦士です。
同様の過小評価は、流星仮面マスクド・スーパースターにも当てはまるもの。
しかしアーカイブを見て反省の「ごめんなさい」を言えるのは、昭和のプロレスチビッ子にとって何とも幸せな時代なのかも知れません。
我々は贅沢なプロレス黄金期に身を置いていたんだなぁ、とつくづく感じる「仮面の魔豹」カネックのプチプッシュ回でした。