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2013/01/13

ワールドプロレスリング ~IWGPヘビー級選手権 棚橋弘至vsオカダ・カズチカ

放送時間〔2:45~3:15:テレビ朝日〕

1.4東京ドーム大会のメイン戦。
30分超えのロングランマッチは、チャンピオン棚橋が勝利。タイトル防衛を果たしました。
ゲリラ豪雨級の金の雨を降らせて入場してきたレインメーカー25歳。タイトルこそ逃したものの、今や強度抜群の金看板、満場一致の立派なメインイベンターです。
テレビ朝日実況アナによれば、ドームに降った金の雨は従来の100オカダ$から10,000オカダ$に増額されたとの事でした。
何ともプロレスチックなデフレ回避。とにかく、2012年にレインメーカーが出現しなかったら金の雨は1円も降らなかった訳で、強引に抜擢した新日背広組、そして何よりワンチャンスを一発ツモでモノにしたレインメーカー本人には最敬礼をしたい気持ちです。

勝った棚橋ももちろん安定感抜群でした。
今は昔と違って、時代や体制に噛み付く方が楽な時代。そんな中であくまでベビーフェイス本線を死守する姿勢は、十分に質実剛健なストロングスタイルと言えるのではないでしょうか。
今年はTVやメディア等々、どんどん「対世間」のバンプも取って欲しいです。

今回の「1.4」には私も参戦する事ができました。三塁側スタンド3,000円席から眺めたところ、外野席など全体の1/3程が「売らなかった席」だったでしょうか…。
90年代絶頂期のドームを見た者からすると確かに物足りない。しかし、00年代暗黒期には絶対に感じられなかった「密度」が今年のドームには間違いなくありました。
これが現状の精一杯。大風呂敷を広げるのはあくまでレスラーだけの仕事で、組織としては引き続き「小さな事からコツコツと」の路線でいくしかないのでしょう。
ベテラン、若手、営業皆んながやるべき事を黙々と積み重ねている今の新日。ここまで来たら「良かった頃」を知らない棚橋や中邑世代には何がなんでも黄金時代、オカダ$じゃないリアル金の雨を体感して欲しいものです。
私も今年はなるべく現地観戦をして、金の雨の1カケラに貢献できたらと思います。