「全アジアプロレス王座決定戦」優勝の栄冠を手にインドから凱旋帰国した伊達タイガー。
しかし本人は、ミスタークエスチョン(正体=グレートズマ)に必殺技・ウルトラタイガードロップを完封されたショックでお祝いムードとは程遠い状況です。
凱旋のアジア王に滑走路でぶら下がり取材を敢行するブン屋連中。
帰国第一声コメントを取るついでに、伊達タイガー不在時の日プロマット状況を逆報告します。
ブン屋連中による衝撃報告は以下のとおり…。
- アントニオ猪木がワールドリーグ戦優勝
- 坂口征二株が急騰。馬場・猪木・坂口・タイガーの四天王体制へシフト
坂口抜擢の政治判断はともかく、本場所「ワールドリーグ戦」を緊急開催するとは、あらためて暗黒組織・日プロ恐るべしと言ったところでしょうか。
ちなみに荒鷲・坂口征二は、馬場さん&猪木と共に滑走路で伊達タイガーを出迎えました。
ワンショットで台詞付きという超VIP待遇の初登場は、男の正座・梶原一騎による日本柔道王への最大級のリスペクトでしょう。
2012年度東スポプロレス大賞で「特別功労賞」を授与された日本マット界の良心は、日プロ豪腕政治に背を向けるかのように海外武者修行へ旅立って行きました。
伊達タイガーのインド凱旋帰国第一戦は馬場さんとの師弟タッグ。対戦相手は「海坊主」マーティーと「獣人」レナードの極悪無法外国人チームです。
必殺技を失って焦燥の伊達タイガーは、外国人チームの常套ヒール殺法にいきなり沸点到達。大仁田を襲撃したチャボ・ゲレロ(シニア)の如く、アジア王トロフィーで海坊主と獣人に逆襲します。
カラ回りの伊達タイガーを尻目に、パートナー馬場さんは八面六臂の大躍動。3本勝負の2本を連取して日プロトップの威光を見せ付けます。
特に2本目フィニッシュは馬場さんならではのダイナミックな2人同時ピンフォール。主役のはずだった凱旋帰国・伊達タイガーのスポットを全部持っていく無軌道ぶりです。
「四天王」構想が持ち上がっているとは言え、日プロのルールブックはあくまでも馬場さんなのでしょう。
インド滞在の4週間で勃発していた急展開、虎の居ぬ間の大変革。
今回初登場の坂口がこの立場だったら「人間不信」と書き置きを残して行方をくらますレベルでしょう。
しかし、根が善人で努力家の伊達タイガーの関心は、日プロ政変ではなく自らの新たな必殺技開発です。
真面目な人間が割を食うブラック企業・日プロ。私としては梯子を外されたNo3吉村道明とNo4大木金太郎の処遇も心配です。