10月25日に開催された、新日本プロレス「Road to POWER STRUGGLE」の豊橋市総合体育館第2競技場大会。
これといったビッグマッチもない、11.11大阪決戦を見据えたいわゆる普通の地方巡業です。
バスケットゴールがあって、用具倉庫があって、床にブルーシートが引かれてる平均的な地方体育館での興行。
オカダ・カズチカのレインメーカーポーズも、何だか狭っ苦しいミニマムスケールです。
豊橋にもカネの雨は降ったのでしょうか。
私としては職人ヒール邪道による、伝わりにくいモノマネ選手権・リックフレアー版に思わずニヤけてしまいました。
特筆すべきはIWGP王者・棚橋弘至の献身ぶり。
メイン戦で当面のライバル・高橋裕二郎チームを粉砕すると、10分以上も居残ってファンサーービスに徹します。
これぞベビーフェイスのお手本といった時間外労働。
こんな積み重ねがようやく大きな流れに繋がった、繋がった手応えがあるからより一層力が入る。新日の本社機能ともども、物事がウマく行くときの理想的サイクルに突入しているのでしょう。
地方地方と連呼するのも豊橋の方に失礼ですが、やっぱりちょっとユルイ感じの全6試合。
しかし、画面越しでもお客さんの満足度が伝わってきます。
私の「靴を脱いで見る」プロレス体験は最後いつだったか?、ほぼ忘れかけてる至近距離のプロレス観戦は、ノスタルジー込みで何とも羨ましい限りです。