録画した日〔2014/6/8:日本テレビ〕
滑舌が悪いというだけでレジェンド・長州力、藤波辰爾を相次いで糾弾した低俗バラエティ番組。
すっかり味をしめたのか、今回、同じく喋りに難のある風雲昇り龍・天龍源一郎がロックオンされてしまいました。
これで4人中3人が陥落した事になる「鶴藤長天」。
盟友たちの惨状を天国のジャンボ鶴田が知ったなら、ショックのあまり失神、その後ビクビク全身痙攣ムーブに苛まれるものと思われます。
全く聞き取れないガラガラダミ声で出演者連中とロックアップする天龍。その喋りの劣悪さは認めざるを得ません。
しかしだからといってバカリズム、大久保佳代子といったアジアタッグ級芸人の前で、我らがミスタープロレスが断罪されるとはいかがなものでしょうか。
また、1枚看板だった長州、藤波の回とは異なり、天龍はよく分からんコスプレ志願の元タカラジェンヌとの2本立て扱いに。
「お前はシェリーマーテルか」。
熱血漢・若林アナがスタジオ実況席に陣取っていたなら、天龍に降りかかった不遇を憂いこう絶叫していたでしょう。
被害者の1人としてVTR参戦したのは、今やすっかり筋肉もオーラも削げ落ちちゃったデンジャラスK・川田利明。名ユニット「天龍同盟」は遥か遠い日の思い出です。
なおこの他、天龍プロジェクト代表でもある実の娘さんやゴング小佐野氏がVTRで登場しました。
大黒柱のガラガラダミ声をカバーするべく、天龍家では“メガホン”を強制導入しているとの事。これにより声が通りやすくなるんだそうです。
どうにも情けない姿ではありますが、メガホンがレボリューションカラーの黄色である事がプロレスファンにとっては微かな救いでもあります。
番組首謀者・有吉が課したガラガラダミ声の打開策は、ノドに良いとされるオリーブオイルの直飲み療法。
かつては元横綱・北尾光司にポマード入りウイスキーを一気飲みさせ病院送りにした超豪傑が、芸人に言われるがままオリーブオイルをチビリと飲み干す…。
「何も言うことはない」で万事OKだった往時とのギャップは、もはや埋めるべくもありません。
そんなこんなでSWS時代の週プロのような陰湿攻撃に青息吐息でバンプを取り切った天龍。
元タカラジェンヌとのダブルメイン扱いだった事もあり、いまいち食い足りない短期決戦でした。
全日=日本テレビならではの秘蔵映像はほとんどなし。いろいろと事情があるのでしょうか…。
そもそも侠気溢れるレジェンドが反省すべきは喋りではなく「酒」のはず。
悪名高き天龍カクテルなど、虚々実々のプロレスチックな豪快ネタがゴールデンタイムにブチ上げられる日を心待ちにしています。