タイトルどおりテーブル戦やらハシゴ戦やらがごった煮になった2012年最後のPPV大会。
開催地はニューヨーク・ブルックリン。大会オープニングでは12/14に発生したコネティカット銃乱射事件の追悼「26カウント」ゴングが鳴らされました。
メインはドルフ・ジグラーvsジョン・シナのマネーインザバンク戦。
いわゆる「都市部」のファン(ただし男子のみ)からやたらと辛辣な扱いを受けるシナ。今回のNYブルックリンでも「シーナ、サック!」「レスリング下手!」の定番チャントが容赦なく降り注ぎます。
しかしシナは「気に入ったぜ」的なフトコロ深い対応で、WWEは「これだけファンを沸かせるのはシナだけ」という超解釈で、それぞれヒネクレ男子の暴走回避策を確立済み。例によって困るのは大声援を受けちゃうヒールだけで、メイン戦大抜擢のジグラーの力量・危機回避能力が試されます。
そんな雰囲気で行われた試合は、ヒール・ジグラーが鉄階段でブッ叩かれたり、ハシゴ最上段から落っこちたりと受け身マスターの底力を存分に発揮する展開に。
「レスリング下手」ジョンシナも、ハシゴごとジグラーを担ぎ上げる超絶殺法を披露。真面目で頑張り屋の2人による噛み合った熱戦となりました。
クライマックスではカギを握る女性陣・ヴィッキーゲレロとAJリーが乱入。
AJは「見えっこねぇ」からのファイブナックルシャッフルでヴィッキーを粉砕、ジョンシナのカバンゲットお膳立てをしたのですが…。
まさかというかやっぱりというか、AJはカバンゲット直前のジョンシナに「ハシゴ落とし」を敢行。裏切り漁夫の利で、ドルフジグラーがマネー権利を死守しました。
ハッピーエンドで終わる訳がないWWEの色恋ネタ。ちょっと早かったかもしれませんが、AJリーのゴールなき暴走がまたまた始まる模様です。
何だかシナは今年「こんな役割」ばっかりだったんですが、ドルフジグラーのPPVメイン初体験もアリでWWE的には一応の大団円。2012年有終のPPVだったのではないでしょうか。
①ローデススカラーズvsミステリオ&シンカラ(テーブル戦)
勝った方がWWEタッグ王座の挑戦者になれるテーブル戦はローデス組の勝利。
スワンダイブを迎撃されテーブル落下という、シンカラにしかできないヤラれっぷりでした。
②アントニオセザーロvsトゥルース(US王座戦)
反米のUS王者というオイシイ設定のセザーロが難なくタイトル防衛。
試合後も「U・S・A」コール誘発の煽り暴言をブチ上げ続けました。
③ミズTV(ゲスト=3バカエアギター)
3バカによるスペイン語実況席への罵倒をキッカケにアルベルト・デル・リオが参戦。
デルリオ&ミズ+1との6人タッグマッチが緊急決定しました。
④コフィキングストンvsウェイドバレット(IC王座戦)
バレットのステップアップ試合かと思いきやコフィが防衛成功。
何だか無風状態のIC王座戦線です。
⑤WWE王者・CMパンクご挨拶
本当のケガでPPV欠場のCMパンクが高い高いVIP席から演説。
ブルックリンを罵倒しまくりお客さんのヒートを買います。
⑥ケイン&ブライアン&ライバックvsシールド(TLC戦)
若手乱入軍団・シールドがブライアンをテーブル葬して初試合初勝利。
ライバックを始め、6人とも異常なまでのハードコア適性を披露してくれました。
⑦イヴvsナオミ(ディーバ王座戦)
事前のバトルロイヤルで挑戦権を得たらしいナオミ(ファンクサウルスの裏方ダンサー)。
抜群の身体能力を見せたものの、イヴの老獪攻撃の前に撃沈です。
⑧ビッグショーvsシェイマス(世界王座イス戦)
「接触禁止令」でさんざん盛り上げた因縁抗争。
大巨人が超特大サイズのスチール椅子(おそらく自分用)でシェイマスを返り討ちにしました。
⑨3MB(3バカエアギター)vsデルリオ&ミズ&ブルックリンブローラー
ミズ&デルリオが探し出したパートナーはご当地レスラー・ブルックリンブローラー。
結果はともかく、ミズとデルリオはこのままベビーターンしてしまうのでしょうか…。