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2012/12/03

世界の料理ショー #20「ポークギドニー詰め フランス風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

南仏カンヌのホテルで食って「シビれまくった♪」という絶品ポーク料理に挑戦。
4.5kgのブタ肉サドル部と3個の腎臓を駆使して15人前をこしらえるという、核家族&ウサギ小屋の昭和の茶の間を置き去りにする超弩級爆裂パフォーマンスです。
見てるだけで胸ヤケ必至、体積の8割以上が脂身の「白い巨魂」と対峙するグラハム・カー。
「スティーブはコレにそっくり♪」と人権侵害スレスレのパワハラジョークを織り交ぜて客席の笑い屋連中を懐柔します。
ちなみにこの正体不明のセコンド・スティーブ、カーの軽薄暴露トークによれば昨晩とあるご婦人とイイ線までイッたらしいです。
4.5kg(うち脂身推定4kg)のブタ肉に3個の腎臓を詰め込んで巨大オーブンで「200分」丸焼きにするという無茶苦茶なギミック。
繊維質や緑黄色野菜などの要素とは完全無縁の白い巨魂に、あろうことかカーは致死量の溶かしバターを湯水の如くブッかけます。
こうして出来上がった全方位360度ブタづくしの劇薬は、とてつもなく美味そうな逸品に…。
カーが得意のナイフ芸でパリパリの表面をカットすると、脱法ドラッグ級の超高脂質肉汁がキッチンスタジオに飛び散ります。
今日もドヤ顔試食に全面降伏。
こんな料理レストランで見た事ない、家に調理環境などある訳ない、だからってホイホイとカンヌになんか行けやしない。
見る者の食欲&妄想を暴発させるファンタジー、これぞ極上の料理「ショー」と言えるのではないでしょうか。

そんな「カンヌ」発祥の豪快ポーク料理。今回、そのルーツとなる珍道中VTRがオープニングで紹介されています。
カンヌのシーサイドストリートで仲良く自転車を漕ぐおしゃれな2人。カーの傍らにいるのは「ダーリン」こと番組プロデューサー・トリーナカー女史です。
照れ隠しなのか「重量オーバー」「ビヤ樽」などと毒舌をブチ撒けるカー。
しかしそのバターをも溶かすラブラブぶりは昭和のブラウン管からも十二分に伝わってきます。
カー夫妻のカンヌ訪問は、何だか権威のありそうなTV賞を受賞するためだった模様。
トロフィーとメダルを持ってまんざらでもない表情のカーは、得意の大ボラではなくリアルな自慢話を延々と披露します。
ついに「カンヌ」のお墨付きが付いたグラハム・カー&世界の料理ショー。
正味20分ソコソコの番組に面白スポットが溶かしバターのように降り注がれる超展開。そりゃ賞の1つや2つはもらって然るべきでしょう。
日本からも好感度No1やら抱かれたい男No1やら何か適当に賞をあげたくなる、昭和の茶の間も釘付けの稀代の料理エンターテイナーです。