マジソンスクエアガーデンで行われたWWE殿堂者を称える会。
今回の看板殿堂者は、かつてマジソンスクエアガーデンに君臨したニューヨークの帝王・ブルーノサンマルチノです。
世界のターミネーター・アーノルドシュワルツェネッガーの紹介で登場した人間発電所。
王座在位は4000日を超え、MSGを187回も超満員札止めにしたというWWE最大級の功労者ですがホール・オブ・フェームとは無縁のままでした。
サンマルチノが殿堂入りを拒んでいた要因は、悪のオーナー・ビンス一族との確執にあったようです。
しかし今回、ビンス家の婿殿にしてWWEの重役・トリプルHの尽力により遂に晴れの舞台にその勇姿を現してくれました。
ビンス家がサンマルチノのために用意した舞台がプロレスの殿堂・マジソンスクエアガーデン。
まさしく血と汗と涙が滲んだホームリングへの帰還。元祖ニューヨークの帝王にとってはこれ以上ない最高の花道となりました。
リアルの因縁話も極上のエンターテイメントに昇華させる、ビンス家と帝王が織り成した見事なWWEスタイルと言えるでしょう。
- ボブ・バックランド
- ドナルド・トランプ
- ブッカーT
- トリッシュ・ストラタス
- ミック・フォーリー
私の世代の「ニューヨークの帝王」ボブバックランドが、2、3本ネジの緩んだ陽気なアホキャラになっていたのが印象的でした。
もう一つ印象的だったのが、ハードコアレジェンド・ミックフォーリーのプレゼンターとして登場したテリーファンク。
髪の毛がドリー気味になってすっかりお爺ちゃんのテキサスブロンコ。さすがにこれでは数度目の現役復帰は”Forever”無理でしょうか。
反WWE急先鋒のはずのCMパンクも今日ばっかりは正装でスタンディングオベーション(ちなみに悪徳マネ・ポールヘイマンも殊勝な顔で臨席)。
ベビーもヒールも関係なし、WWEの伝統とエネルギーが生み出した敬意溢れるセレモニーでした。