放送時間〔 2:30~3:00: テレビ朝日〕
今週も福岡国際センター“レスリングどんたく”のカード。
メインはIWGPタッグ戦です。
王者は「テンコジ」こと天山&小島の友情タッグ。
なんとこの2人、今年の3月に極悪タッグ・矢野&飯塚にチャンピオンベルトを盗難されてしまいます。
前代未聞の事態にテンコジがとった行動は警察組織の結成。看板を「テンコジ警察」とし、 福岡決戦での極悪タッグ緊急逮捕をブチ上げました。
巡業中も精力的に捜査を続けるテンコジ警察。その情報が逐一東スポに掲載されるという、危機管理の甘さも露呈していましたが…。
結果は逮捕どころか、ピンフォール負けで極悪タッグへ正式にIWGPベルトを明け渡してしまいました。
戦犯は天山。
逮捕用に持ち込んだ手錠を奪われ、逆に場外フェンスに繋がれてしまうという大失態を演じています。警察なら即日懲戒免職となる事案でしょう。
ちなみに私は、試合後の小島が放った「警察?逮捕?そんなのどうでもいいんだバカヤロー」というハシゴ全外し発言に、「破壊なくして創造なし」の橋本イズムを感じました。
このベルト盗難騒動、ともすれば茶番劇として嫌う人も多いでしょう。
私も、こんな事しかできないレスラーがニヤニヤやっていたら激しく拒絶します。
しかし今回の4人は、そのキャリアの中で十二分にファンの信頼を勝ち取っている「こんな事もできるレスラ-」達です。
茶番ではなくエンターテイメント。
エンターテイメントは簡単には成立しません。
この試合も「いつ何時誰の挑戦でも受ける」という新日ストロングスタイルの1つの側面だと思います。