セントルイスで開催された伝統のPPV。
メインはトリプルH夫妻率いるAuthority軍とジョンシナ軍による5vs5イリミネーションマッチです。
”負けたら即失脚”マッチでまさかの敗戦。お客さんの「あんたらはクビ!」チャントに呆然とするトリプルHとステファニー。
ビッグショーを寝返らせるなど盤石だった悪の策略は、1人の男に根こそぎブチ壊されてしまいました。
Authority軍勝利目前のタイミングで突如あらわれたデカい白塗り。これはバカ殿ではなくどこからどう見てもあの超銀盤戦士・スティング。
”非WWE系”最後の大物がまさかまさかの緊急乱入です。
スティングのターゲットはトリプルH。殺人技・スコーピオンデスドロップを投下して、かつての憎っくき敵対団体の婿殿を失神KOに葬りました。
これはレッスルマニアでの一騎討ちフラグか?
ペイントと生え際の乖離が気になる55歳(昭和34年生まれ。トリプルHは10歳下)。ガッツリ組み合うより賑やかしのスポット参戦の方が良い気もします。
そんな想定外のアシストで勝利を手にしたシナ軍。
スティング参戦でインパクトはやや薄くなりましたが、MVPはシナ脱落(ビッグショーの裏切りが起因)後の1vs3から粘り抜いたドルフジグラー。業界No1のバンプ芸を誇るマジメ男にスポットが当たるのは嬉しい限りです。
ちなみに散々もったいぶってシナ軍入りしたライバックは、序盤戦でアッサリ敗退しちゃいました…。
これでトリプルH夫妻の去就はジョンシナの手中に入った事に。
その他、スティング継続参戦やシナ軍を裏切ったビッグショーの動向など、翌日のRAWは回収ネタが盛り沢山となります。
トップを張ってるはずだったYes・ブライアンやイチオシ若手・ローマンレインズ、更にはWWE王者までも温存(?)しながら、超展開満載で今年一番のクオリティとなった今回のPPV。
年が明けたらもう「Road to Wrestle Mania」。なんだかんだでWWE軍の陣容は充実してきたのかもしれません。
①御大ビンス主催のアオリ合戦
ビンスの招きでトリプルH夫妻とジョンシナがいきなりご対面。Authorityが負けたら夫妻が即失脚するレギュレーションをあらためて宣告したビンス。それでも婿殿・トリプルHはまだまだ元気マンマンでした…。
②タッグ王座戦:ローデス兄弟vsウーソズvsミズ+影武者vsロスマタドール
中堅ごった煮4ウェイタイトル戦は、会場人気独占のダミアンミズドゥが大活躍でベルトを奪取。真似されるミズに「Boo!」、真似をするダミアンミズドゥに「Yeah!!」というおもしろ新チャントが誕生しました。
③ディーバ8人イリミネーションタッグ戦
ペイジほか、いろんなディーバが総登場のエリミネーションタッグ戦。サバイバーシリーズの定番とはいえ経緯やテーマは不明。とりあえずナオミとかナタリアとかがいるベビー軍が4-0で完勝しました。
④アンブローズvsワイアットデブ大将
子分2人を5vs5メイン戦に送り込んだ名伯楽(?)デブ大将を、アンブローズはハードコア狂乱攻撃で生き埋めに(結果は反則負け)。この2人はリマッチを繰り返す律儀な関係となりそうです。
⑤アダムローズ&ウサギvsスレイター&オニール
エキゾチック急行・アダムローズとその子飼いのウサギの内部確執がテーマとなる、心の底からどうでもいいクソタッグ戦。ウサギに出し抜かれたローズの今後を心配する人はいるのでしょうか…。
⑥ディーバ王座戦:AJリーvsベラ姉
姉との1ヶ月の奴隷契約を強いられている不遇のベラ妹。てっきりAJに加担すると思われたのですが期間終了3日前にまさかの姉プッシュ。ヒール姉のディーバ王座獲得を後押ししました。