トリプルH夫妻から管理職失格の烙印を押されたヴィッキーゲレロ。
今回のワシントン大会において、ステファニーとの「負けたら即引退」マッチが行われました。
試合形式はキャットファイト仕様の悪臭泥んこプールマッチ。
姑息な手法により戦わずしてヴィッキーをプールにブチ込んだステファニーは、送別会恒例の「Hey Hey Hey Good-bye」を憎々しく熱唱します。
ただ、ここで気になるのはそのポジショニング。
プールを背にして正面にヴィッキーとは、COO夫人として危機管理意識が低すぎるのではないでしょうか。
そんな懸念は、ヴィッキーの一転攻勢により程なくして現実のものに。
顔面からプールに突っ込んだステファニーは高級ワンピも台無しの全身悶絶泥んこまみれ。
更には救出に入ったレフェリーまで頭からドボンという、お笑いウルトラクイズ式の地獄絵図が展開されてしまいました。
2週に渡って不謹慎なお下劣コントに身を染めたステファニー。トップが率先してバカになる姿勢こそWWE=マクマホン家のイズムです。
そして何よりこの体当たりヨゴレ芸は、去りゆく殿堂級の功労者に贈るWWE最大級の敬意なのでしょう。
そんなマクマホン家の計らいをワシントンのWWEファンも把握。
ブーイングや嘲笑の「Hey Hey Hey Good-bye」ではなく、温かい「Thank You Vickie」の大合唱で異色ヒールへ感謝の気持ちを贈ります。
9年に渡り「Excuse Me」の一吠えで会場を沸騰させてきたヴィッキー。この円満退社は彼女からの申し出だったとの事です。
稀代のヒールが最後に見せた芸人魂と、懐深くそれを引き出したマクマホン家。
WWE流のストロングスタイルが存分に詰まった実に男前な卒業式でした。
<メモ>
- ワイアットファミリーの子分にお二人様用のテーマ曲が付く
- 首都ワシントンの連邦議会前で、大ロシア主義・ラナが米政府を猛批判
- 裏切り者・ロリンズ主催マネー・イン・ザ・バンクへの1.5軍出場者が決定
- トリプルHのゴリ押しで、ケインがWWE王座決定マネー戦に参戦することに