伝説の名勝負=The GAMEに関わった人々がいろいろ語る番組。
2014年の正月に放送され、このオグリ「1990.12.23」の他にはセリーグ同率優勝戦「1994.10.8」と羽生善治7冠制覇「1996.2.14」が取り上げられたようです。
例のごとく今さら新発見などがあるはずなし、分かっちゃいるけど見てしまうオグリ案件。
「ラストで手前を変えた」「心拍数がスゴい」という定番ネタにプラスされた仕掛けは、日本競馬界2大巨頭の出走でした。
「TheGAME」の立役者である武豊。
並みのジョッキーならこのネタだけで20年以上食っていくもんですが、武豊にとっては若手時代に達成した仕事の1つという位置付けでしょう。
そんな業界の大正義が「第2のオグリキャップは出てこない」といった風にオグリについて語るのは珍しい気がします。
そもそもオグリは”馬優先主義”と対極にいるキャラ。
そんな諸々曰く付きの名人による証言はとても貴重なものと言えるでしょう。
なお「TheGAME」で岡部は天皇賞馬・ヤエノムテキに騎乗。主役のオグリと同じくこれが引退レースでした。
そしてこの人馬に降り掛かった「罰ゲーム」は決して触れてはいけないところ。
と思いきや、鈴木淑子さんらの絶妙な仕掛けであっさり笑い話へと昇華しました。
業界に残した実績からして何をやっても語っても大正義となる両巨頭。
中山競馬場でのスクーリング(岡部)、芝コースでの追い切り(武豊)と、2人がそれぞれの有馬本番前に企てたアクションはいずれもオグリ伝説の重要エッセンスになっています。
この「TheGAME」で実況を担当したフジテレビ・大川アナ。
本来なら大ポカである「右手を挙げたタゲユダガ!」は、隣りに座ってた同じ名字の神様による「ライアン」連呼とともにこれまたオグリ伝説の重要エッセンスであると言えます。
今や業界の重鎮である鈴木淑子さんによる若き日の号泣配当金読み→潮哲也さんのダンディなフォローも伝説のエッセンス。
しかし、オグリの波瀾万丈プロセスを間近に見続けたうら若き女性にここで泣くなというのは無理な話でしょう。
ネタも切り口も出尽くしている1990.12.23。
出てきてないのは、ある意味伝説の最重要エッセンスである元ジョッキー・増沢末夫の大暴露ぐらいでしょう。
まあ、それがあろうと無かろうとやってたら取り敢えず見てしまうんですが…。