録画した日〔2014/4/11:日本映画専門チャンネル〕
身代金5億円を受け取ったにもかかわらず巨人軍を解放しない犯人グループ。
事件発生3日目を迎え、球団代表・岡田英次による情報統制にも綻びが生じてきました。
大坂志郎との交流もある東西スポーツ・大和田伸也は土井、河埜、淡口の奥さんに電話突撃を掛けて異変を確信。
「こりゃ、一面ベッタリのとてつもない記事になるゼ」と昭和まる出しのボキャブラリーでブン屋の嗅覚を研ぎ澄ませます。
母・赤座美代子(大坂志郎の長女)の会話から”誘拐”という事実を知ってしまったのは大坂志郎の孫。
90番シャツに身を包むジャイアンツ狂予備軍のクソガキは「王や張本はどうしちゃったのさ」と安否不明のヒーローたちに心を傷めます。
非番中に事件に首を突っ込み家族に情報を漏洩する警部・大坂志郎。警察組織への信頼を揺るがすレベルの軽率っぷりです。
そんな大坂志郎主導で進められている捜査は、前回#3における実行犯・平泉成の仲間割れ射殺事件を受けて急展開。
警察サイドとしては、隠密行動必須の誘拐事件ではなく1つの殺人事件として動きやすくなりました。
なお、チョイ役刑事として参戦したのは小林稔侍と風間杜夫の実力派2人。
本人はともかく、娘婿になった藤岡弘も含め大坂志郎の周囲は実に人材豊富です。
一方、新婚旅行中の藤岡弘と水沢アキは引き続き大阪で独自捜査を展開。
ここで特筆すべきは完全覚醒した水沢アキ。
「柴田って誰?」といった具合に野球に関しては相変わらずですが、豊富な好奇心と行動力、鋭い勘で時に夫・藤岡弘をリードする程の大活躍を見せます。
大阪の2人は、野球トトカルチョの罪で平泉成らとパクられた過去がある西村晃に接触。
現在はセレブな不動産屋である黄門様は関西風すっとぼけを貫きますが、その面構え、役者としての格などを踏まえると彼が犯人サイドのラスボスで間違いないでしょう。
そしてこのラスボスとの対峙で水沢アキの好奇心と行動力が仇になることに。
藤岡弘と別行動で西村晃を単身再訪した水沢アキは、全て見透かされダイナマイト括り付けの刑に処されてしまいました。
ダイナマイトは玄関ドアを開けると着火爆発する構造。
そして西村晃は5億円を持って悠々逃亡。すれ違いにマンションを訪れる藤岡弘が死刑執行人となる冷酷無情な仕掛けです。
今回#4は藤岡弘がそのドアを開ける直前で終了。絶妙な仕掛けを施しストーリーは最終イニングへ突入することとなりました。
今回もジャイアンツ関連映像はほんの僅か。いずれも過去3回既出のものでした。
それはともかく次回は早くも最終回。大本営ドラマだけにもちろんハッピーエンドなのでしょうが、どんなオチが用意されているのか楽しみな展開です。